中国、NZ機の上海着陸を拒否 「台湾表記が原因」
産経ニュース / 2019年2月12日 20時29分https://news.infoseek.co.jp/article/sankein_wor1902120019/
【北京=西見由章】9日深夜にニュージーランド・オークランドを出発した中国・上海行きニュージーランド航空289便が、中国当局の着陸許可を得られず、離陸から約4時間半後に出発地へ引き返すトラブルがあった。ニュージーランドのメディアは、同便の着陸申請書類に含まれていた台湾に関する表記について中国側が問題視したことが原因と伝えた。
同航空などによると、289便は10日午前10時ごろに出発地のオークランドに戻った。乗客らは別の便に乗り換え、11日午前に上海浦東国際空港に到着した。
ニュージーランドのニュースサイト「スタッフ」は複数の関係者の証言として、289便の着陸申請書類に「台湾が国であることを示すような表記」があったと報道。中国側は昨年、ニュージーランド航空側にこうした表記を削除するよう警告していたという。
中国民用航空局は昨年4月、各国の航空会社44社に対し、ウェブサイトなどの台湾の表記を、中国の一部であることを示す「中国台湾」などに変更するよう要求。中国メディアによると、大部分の航空会社が中国側の要求に応じた。
NZ首相の訪中日程決まらず、両国間の緊張の高まりで
ロイター / 2019年2月12日 19時3分
[ウェリントン 12日 ロイター] - ニュージーランドのアーダーン首相は12日、中国訪問が宙に浮いていることを明らかにした。両国間の緊張の高まりが背景にあり、中国との観光イベントも直前に延期になった。
テレビ・ニュージーランド(TVNZ)のインタビューで「中国との関係は複雑で課題に直面することもある」と述べた上で、懸念する必要はないと強調した。
記者団に2018年末の予定だった訪中の日程がまだ決まっていないと明らかにし「中国から招待を受けていることに変わりはない。われわれは引き続き可能な日程を調整する」と説明した。
中国とニュージーランドは観光年の開始を記念するイベントを来週、ウェリントンで行う予定だったが、ニュージーランド政府は12日、中国側が延期を通知してきたことを明らかにした。
アーダーン政権は中国が南太平洋で影響力を強めていることを警戒している。また中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)を次世代通信規格「5G」の通信網整備から排除すると決定した。
両国間の緊張が高まっているが、アーダーン氏はファーウェイの問題が外交関係に影響することはないと主張した。