中国、不法出国者取り締まり 852人摘発、ウイグル族が中心

【上海=河崎真澄】中国公安省は19日までに、昨年5月から雲南省や広西チワン族自治区などの国境地域で、不法出国者を集中的に取り締まり、計852人を摘発したと発表した。多くは新疆ウイグル自治区のウイグル族で、ミャンマーやベトナムなどに逃れようとしていた。組織的に出国を手引きしたとして、別の352人も拘束された。
公安省は、ウイグル独立派組織の東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)が指示し、イスラム過激派の「聖戦」に参加するよう扇動したなどと指摘している。
だが、新疆ウイグル自治区ウルムチ市は昨年12月、公共の場で顔や全身を覆う女性イスラム教徒の衣装着用を禁じるなど、ウイグル族の抑圧が強まっており、亡命を図ったケースも少なくなさそうだ。
報道によると、18日夜には広西チワン族自治区で、国境を接するベトナムに不法出国を図ったとされるウイグル族の2人が警察に射殺され、逃走した1人が19日夜、拘束された。
警察当局が車両を使って車を停止させようとした際、ウイグル族側が抵抗し、警察側に暴力を振るったなどと報じている。
昨年11月には上海の空港で、ウイグル族9人がトルコの偽造パスポートを使って出国しようとして逮捕されている。
公安省は「蛇頭」と呼ばれる密出国のための仲介組織の摘発も進めている。
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今、 同じころ、中国で起きていたことなので日本人の人質の報道には驚きました
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追記 「中国のウイグル族よジハード(聖戦)に立ち上がれ」…中東イスラム過激派がWebで呼びかけ
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