富岡町の震災日記 「桜里園(オリオン)」

福島県富岡町は原発事故により町民は避難中。一部地域は解除、故郷に戻る町民も。桜の町の復興が叶うまでの日々をお伝えします。

解体打合せ

2016-12-20 23:33:09 | 一時帰宅
12月19日月曜日
実家の両親と3人で富岡町へ…
実家の家は倒壊の危険があるということで
早ければ来年1月中頃に解体することになり、
その現場立ち会い打合せをしました。

家の中には冷蔵庫やエアコンが何個あるのか…
ピアノ、机、灯油、タンス、物置は撤去。
庭の塀は残す事にしました。
庭木は重機の邪魔になる部分は切るそうですが、
撤去は出来ないとのことなので…

ただ、驚いたことに…
植えてあったボタンの花が3株、
樹齢70年は超える咲き分けのサツキが
誰かに盗まれていました。
悲しいことです… でも、母は、
「誰もいない庭に植えられているより
誰かが観てくれる庭に持っていってもらったんだから」
と…そっと呟いてました。

震災後に一度も剪定をしていない八重咲きの梅と
母が大好きな「わびすけ」が蕾をつけていたので
何枝か折って持ち帰ってきました。
本当はいけないのかもしれないけど…
避難先の家の玄関で、しばらくの間
両親達の目を楽しませてくれるでしょう。

八重咲きの梅は、55年前に
結婚の記念に植えたそうです。


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2 コメント

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Unknown (オリオン)
2016-12-21 15:06:24
震災から5年10ヶ月たったからこそ
家の解体も受け入れられたし
心も体も一歩前に進む為には
必要な事の一つなのだと思えます…
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Unknown (すばる)
2016-12-21 10:58:37
いよいよ飼いたいですか
寂しいですね
そうやって思い出が消えていくんでしょうね
お一人お一人の心には、残りますが、3.11の記憶が少しづつ消えていくようで悲しいです。
返信する

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