5月25日(金)は、修士時代の恩師(副指導教授)、入山映先生の出版記念会に参加しました。
なんで、NPO生きもの図鑑(助成財団・・・)なのかというと、先生は、SPF(笹川平和財団)理事長など、
助成財団というNPOに関わる立場でお仕事や発言をされてきた方だからです。
闘病生活を続けながら、公益法人制度改革の問題点を唱えてこられた先生ですが、
病状の深刻化と、関係者の中で問題意識が明確化してこない状況に業を煮やし、
ご自身の主張を明らかにするご本の緊急出版を決意されたのです。
「今回の公益法人制度の改正は、肥大化する官僚機構が市民社会を圧迫していくという重大な危機をはらんでいる」
という先生の危惧は傾聴に値すると思います。
出版記念と闘病応援の会といった趣の中、「入山ファン」を自認するさまざまな立場の大勢の方々がスピーチされ、
先生も心強く感じられたことと思います。ただ、本当に「できたて」だったので仕方がないのかもしれませんが、
「本の内容についてはまだ読んでいないのでコメントできません」、ということわり付の発言が続いたことは
著者としては残念だったことと思います。
残念!というわけでなく、ちょっとした事情でこんな表情に。。。
・少数派であることをおそれるな
・他者のせいにせず自らできることをせよ
よく言われることですが、実行はなかなか難しいものです。
闘病を押して渾身の実行に先生の切実な危機感を感じずにいられません。

ご著書のインフォメーションはこちら
http://www.amazon.co.jp/gp/product/toc/4779008379/ref=dp_toc?ie=UTF8&n=465392
『市民社会があぶない―改正公益法人制度が日本をほろぼす』
幻冬舎ルネッサンス (2012/5/30)
目次
プロローグ――法改正で民間公益活動が死滅する?
第1章 旧・公益法人制度をひも解く
第2章 砂糖菓子のような新・公益法人制度
第3章 忘れてはならない税金の話
第4章 「非営利」と「公益」はどう違う
第5章 官の仕事と民の仕事の違い
第6章 「新しい公共」を活気ある社会へ向けて
エピローグ――新しいキャンバスに新しい絵を描いて
入山先生のブログはこちらです。
http://airiyama.exblog.jp/m2012-05-01/
入山ラビリンスの入り口?!『NPO小辞典』がこちらで公開されています。
http://www.spf.org/publication/dbfiles/177936946b4.pdf