桜の腹黒日記

ヲタ日記。毒吐きまくり。嫌な方は回れ右!責任は持てません!
…更新不定期中。遡ってふいにアップしてたりします。

井上雄彦 最後のマンガ展②

2010-06-09 | お出かけ



間もなく終了に焦って、駆け込みで行ってきました。
バカボンドは終了してから読もうと13巻で止まっており、その後の話もキャラもよくわかっておらず・・・正直、そんな状態で”原画展”見に行ってもなぁ・・・という気持ちもありました。上野で”最後のマンガ展”を開催してたことは知ってましたが、井上センセイの熱烈なファンというわけでもなく、、色々ネタ仕込むといけないのに、行きたくなるしぃ~、とあえて情報も得ないようにしてました。
なので、今回の原画展が一体どういったものなのか?
知っていたのは、”バカボンド”だということだけ、というおそまつっぷり。ぶっちゃけ、っかる~い気持ちで仕事帰りによったのですが・・・・・・


井上先生に土下座して謝りたい。


・・・・・やばひ。

としか言えないくらい全てがやばかった。
細部まで緻密に計算され空間の使い方に、文句のつけようのないセンス、圧巻の画力。
毒を吐くところが1つもない。
マンガ好き、絵が好き、という人で、この展示会に行かない人は、ばかじゃないの?ってくらい凄かった。どこが”すごい”かなんて、言い出したらキリがない。
なにより、あれは体感してこそだと思います。
コレをたった¥1500で見ていいの?と思いました。
ヴァチカンで巨大タペストリーを見たときと同じくらい衝撃だった。
まずは、入り口ですでに、その迫力に動けなくなり、しばし、口ポカーンと呆然と立ち尽くしました。
期待に胸ときめかせた、私を待ていたのは、ドデカイ武蔵。
アノ空間で、あの見せ方は、ただ、やられるしかないです。
私がまずやられたのは、”空間の使い方”。
絵とマンガを最大限効果的に見せるようになってました。
さらにパネルのサイズが絶妙!
”マンガ展”というタイトル通り、1つのマンガとして進んでいく展示方法に脱帽。
パネルのサイズで効果的にコマ割りされていて、セリフしかないパネルもそのセリフの配置場所が秀逸すぎて、そのセンスには”才能”としかいいようがありません。
あとは、ただただ憧れるばかりの画力。
なんで、頬線がはいってないのに、少年の頬が丸みと膨らみを持って見えるんですか?!
少年から青年、年寄りにあわせて変化するあごのライン。足の筋肉の入れ方。年寄りキャラの皺の入り方。
どれをとっても、すごいんです!
何より、絵から伝わってくる”何か”が胸を揺さぶりました。
伝わってくるソレがなになのか、分かりません。分かりませんが、涙が勝手に出てきました。こんなところで、って思うのに涙が溢れました。今も思い出すと涙がでます。
何枚か私の心の琴線に触れる絵があって、涙ボロでしたよ。
そこにがらんどうの一番大きく取った空間に、武蔵と母親の巨大パネルが6枚(たしか)。
その空間に足を入れたときの衝撃というか、感動をどう伝えていいのか、言葉が見つかりません。
そして最後の浜辺の空間。
またここでも泣きました。
真ん中に歩道があり、歩道以外には砂が敷かれていて、左手には海と武蔵、右手は上の方に鳥が、出口間近には小次郎(たぶん)。
なんでか、その鳥を見てると本当に今にも見えなくなりそうで、絵から波音が聞こえてくる気がして、切ないような懐かしいような、哀愁のような気持ちに、勝手に涙が。

白と黒の空間・パネル使いが最高でした。
井上先生の墨絵の数々は圧倒でした。
どっかの美術館で常設にして欲しい!!

とにもかくにも、”やばひ”でした。

展示場所の前に、各開催地ごとのポスター絵のパネルが!!

さらにベンチに1つ1つも違うデザイン!


《会場スタンプ》
エコバックも衝動買い。
本当は手ぬぐいも欲しかったです。それが心残り。


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