御冥福をお祈りいたします。
あの恐怖の地震から早4年。
仕事をしていて患者さんに出身を聞かれて
「福島」と答えると、
「あぁ、被災者か、大変だったな。」
と言われます。
あの地震が起きた日、
私は長崎に住みだして3ヶ月くらいでした。
買い物中に主人から電話があり
地震が起きたことを知りました。
大したことないよね、
軽い気持ちでテレビをつけたら、
心臓がドクドクして
手足が冷たくなりました。
家族に連絡はつかず、
次の日は結婚式の打ち合わせで福島に帰る予定でした。
夕方、父と連絡がつき、
家族が全員無事だと知りました。
あの地震で家族が全員無事だったことが
一番の幸せです。
結婚式をキャンセルするにも式場と連絡がとれず
招待した方々の安否もわかりませんでした。
主人と話し合い、
危険な道のりですが、
予定通り福島に帰ることにしました。
東京駅で20時間以上足止めしたり、
急きょ新潟に一泊したり、
長い長い道のりでした。
家に着いて、ばあちゃんの笑顔を見て
やっと安心しました。
運よく長崎にいて、
あの地震に巻き込まれなかったこと、
私は幸せ者です。
「大きな地震がおきた時の看護師として、医療従事者として大事なことを話します。今から話すことは忘れないでください。
・もし地震がおきて家と家族が無事ならすぐに病院(勤め先)に来てください。
・もし地震がおきて家族は無事だが家が崩壊している時は、家族を安全な場所に避難させてから病院(勤め先)に来てください。
・もし地震がおきて家族が怪我をした場合は、重症なら付き添ってあげなさい。軽症なら処置をし病院(勤め先)に来てください。
・もし地震がおきて家族が助かる見込みがない、または死んでいる場合は病院(勤め先)に来てください。
辛いことを言いますが、助かる見込みがない、または死んでいる場合は隣でシクシク泣いていても何にもなりません。止まった心臓は動かない、これが現実です。それなら病院(勤め先)に来て、救える命を救ってください。
看護師になるっていうことは、それなりの覚悟が必要です。」
私はこう学びました。
これはマニュアルでも法律でもありませんし、
綺麗事のようにも感じますが、
こんな風に行動したいと私は思います。
あの震災の日、
悲しみに耐え行動した看護師がいると思うと、
心から尊敬します。
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