還暦おやじの洋楽日記

O'keefe / Danny O'keefe



以前にも書いたが、40年前に出たオムニバス「Hot Menu '73」は洋楽の幅広さ・奥深さを体験させてくれた、僕にとっての水先案内人だった。気に入ったアーティストをリストアップしてアルバムを順次買っていこうとしたが、当時はそんな財力もなく数枚で力尽きた。ダニー・オキーフの「Good Time Charlie's Got The Blues」も収録されていて、しみじみと良い曲だったものの、いかんせん地味。僕のリストでは優先度低く、それっきりになっていたが、つい先日そのアルバム「O'keefe」が廉価盤でCD化されたので購入した。

1. Good Time Charlie's Got The Blues
2. Shooting Star
3. The Question (Obviously)
4. Honky Tonkin'
5. The Road
6. Grease it
7. An American Dream
8. Louie The Hook vs. The Preacher
9. The Valentine Pieces
10. I'm Sober Now
11. Roseland Taxi Dancer
12. Know You Really Love Me

"O'"で始まる苗字はアイルランド系と聞いたことがあるので彼もきっとそうなのだろう。金属的だが温かみのある声質はケニー・ロギンスに通ずるものがある。最大のヒット曲でもある「Good Time Charlie's Got The Blues」の他に、ジャクソン・ブラウンが「孤独なランナー」で取り上げた「The Road」も収録されているが、丁寧に歌いこまれたジャクソン版に馴れ親しみすぎたせいか、オリジナルはちょっと雑に感じた。
全編カントリー基調であるが「An American Dream」のようなドラマティックな展開の曲もあり、朴訥な土臭いサウンドながらメロディの良さとボーカルで勝負というのは今の時代には稀有だよね。アルバム全体の印象をひとことで言うと、アメリカの片田舎のハンバーガーショップあたりのBGMでいかにもかかっていそうな、良い時代のアメリカを体現したような音楽。
このアルバムを昔買わなくて良かった。こういうサウンドは当時の中学生にはわかんなかっただろうから。

(かみ)
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