1. Rock and Roll Madonna (1970)
2. Whenever You're Ready (We'll Go Steady Again)(1973)
3. Bad Side of the Moon (1970).
4. Jack Rabbit (1973)
5. Into the Old Man's Shoes (1970)
6. It's Me That You Need (1969)
7. Ho! Ho! Ho! (Who'd Be a Turkey at Christmas) (1973)
8. Skyline Pigeon (Live version issued as the B-side of "Daniel") (1973)
9. Screw You (aka Young Man's Blues) (1973)
10.Just Like Strange Rain (1969)
11.Grey Seal (1970)
12.Honey Roll (1971)
13.Lady Samantha (1969)
14.Friends (1971)
僕がこのアルバムに接したのは90年代になって再発されたCDだった。お目当ては「Lady Samantha」「It's Me That You Need」「Friends」の3曲。
「Lady Samantha」は僕が最初に聴いたのはスリードッグナイトによるカバーだった。抒情的なメロディと神秘的な歌詞に魅せられて大好きな曲となった。初出は1969年にリリースされたエルトンのシングル第2弾シングルだったそう。アレンジはスリードッグナイト版とほぼ同じだが、ギターの音色やボーカルがより洗練されているスリードッグナイト版に軍配を上げたくなるのは長年聴いて耳が慣れてしまったせいもあるかも知れない。
「It's Me That You Need」は、日本では「イエス・イッツ・ミー」の邦題でシングルがリリースされて1971年に日本でだけ大ヒットした。エルトン・ジョンと言えば「僕の歌は君の歌(Your Song)」で一躍脚光を浴び、「イエス・イッツ・ミー」でその人気を不動のものにした印象があって、ドラマティックな曲調も懐かしい。
そして「Friends」。今回改めてこのアルバムを聴く気になったのはこの曲のことをふと思い出したから。これはフランスを舞台にしたイギリス映画「フレンズ」のサウンドトラックで、この映画はまだ中学生ぐらいの年頃の男女が恋愛して妊娠・出産、そして別離に至る物語。日本では「小さな恋のメロディ」の続編みたいな売り出し方をされてそれなりに話題になったけど、僕が「小さな恋のメロディ」ほど感情移入できなかったのは、決してメルヘンチックなお話ではなかったのと、主人公たちがあまり魅力的でなかったからかな。「さだ」はこのとき「フレンズ」のサントラ盤のアルバムを購入したので借りて聴いた記憶がある。そのサントラ盤からこのアルバムに収録されたのが「Friends」と「Honey Roll」の2曲。
これ以外の収録曲ではライブバージョンの「Skyline Pigeon」が、初期の名曲だけあって秀逸。エルトン・ジョンって最初の頃はシンガーソングライターブームの一人として、ジェイムス・テイラー、キャロル・キング、キャット・スティーブンス、ジョニ・ミッチェル、ニール・ヤング等々のミュージシャンと一緒くたに扱われていた。当時の「シンガーソングライター」のイメージとは、ナイーブな感性を持ち、内省的な心情を弾き語りの曲に乗せて吐露する…みたい感じ。だが、このアルバムの収録曲を通して聴くと、そういう一面は断片的なものに過ぎず、彼はデビュー当初からファンキーなロックンローラーの要素を持っていたことがよくわかる。だから後年のキンキラキャラのエルトンは、なるべくしてああなったのだと納得。
あ、因みに先ほど名前を挙げたミュージシャン達にしても、いわゆる「シンガーソングライター」的な要素は断片的であることはもちろんです。
尚、このアルバムは既に廃盤になって入手不可能のようだ。その代わり現在は「Rare Masters」という2枚組CDが出ており、全ての曲が収録されているので、今入手するならこちらになる。
(かみ)
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