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還暦おやじの洋楽日記

Let It Be Written, Let It Be Sung/Ellie Greenwich

 50年代後半から60年代初めのアメリカンポップス黄金時代のサウンドって、なんか理由(わけ)はないんだけど幸せな気分になる。日本人である俺がこんなふうに感じるのもどうかとおもうが、この時代のアメリカのオール・ライトな空気をうらやましく思う。この時代のアメリカンポップスをほとんど創ってきたブリル・ビルディングのソングライター達が60年代から70年代へと時代を超えて生き残るのは大変なんだろう。ブリル・ビルディングの作家エリー・グリニッチが73年に発表したセカンド「Let It Be Written, Let It Be Sung...」 を聴く。

1.Maybe I Know(レスリー・ゴーア)
2.Wait 'Til My Bobby Gets Home(ダーレン・ラブ)
3.Today I Met The Boy I'm Gonna Marry(ダーレン・ラブ)
4.And Then He Kissed Me(クリスタルズ)
5.If You Loved Me Once
6.Be My Baby(ロネッツ)
7.What Good Is I Love You(ダスティー・スプリングフィールド)
8.Chapel Of Love(ディキシー・カップス)
9.I Can Hear Music(ロネッツ)
10.Medley:
  Goodnight Baby(グリニッチ=バタフライズ)
 -Baby I Love You(ロネッツ)
11.Gettin' Together(トミー・ジェイムス&ザ・ションデルズ)
12.River Deep Mountain High(アイク&ティナ・ターナー)
曲名の後の( )内は提供した代表的アーティスト名

60年代にヒットした楽曲だからどれもポップで親しみやすい。俺はリアルタイムで聴いていたわけじゃないが、懐かしい感傷をもってしまうのは、ブリル・ビルディングのマジックか?「River Deep Mountain High」はディープ・パープルの演奏が懐かしい。最近セリーヌ・ディオンがコンサートで歌っていたな。「Today I Met The Boy I'm Gonna Marry」はアルバムジャケット同様に、夏の終わりのビーチで聴くのも好いかも。(あっ、冬の海岸か!)「Be My Baby」、かわいい曲です。時代が変わってもこの曲はかわいい女の子に歌い継がれてほしいねぇ。

71年に発表した、キャロル・キングの「つづれおり」が大ヒットしたこともあって、彼女も周りから自作の曲をレコーディングしたらといわれ自演したのがこの作品。大先輩のキャロル・キングにつづけといわれても、彼女も面白くはないだろうに・・・。実際、あまり乗り気ではなかったようだ。エリー・グリニッチは、「仮歌の女王」とよばれていたほどだから、ボーカルも安心感がある。70年代初頭のシンガー・ソング・ライター達と同様シンプルな楽曲表現だから、メロディーと彼女の歌声の可憐さが生きてる。発表当時は話題もそこそこで、セールスも良くなかったようだ。俺は80年代に中古レコードの店頭でいい値段で売っていたのを覚えています(買えないよ)。1997年にCD化されて漸く聴くことができたわけだ。

夏の終わりに聴くアルバムとしては気が利いてない?

(さだ)
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