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還暦おやじの洋楽日記

やっとWindows7やめました…(2021年12月)

今年の初めに「…未だにWindows7使ってます」という記事を書いて、サポートが切れてから1年経ってもまだWindows7を継続使用していることをゲロしたが、実はその後も使い続けていた。その時点ではウイルスバスターの契約切れが迫っていたので、そのタイミングでWindows10にアップグレードするつもりだったが、いざその段になると押しつけがましさ満載のWindows10に代えるのにはやっぱり抵抗を覚えてしまい、ウイルスバスターの契約を1年延長したのであった。

サポートが切れてほぼ2年近く。やったことと言えばウイルスバスターの契約を継続しながらIEをデフォルトブラウザから外してFirefoxに切り替え、あとは怪しいメールやサイトを開かないように心がけていたぐらいでWindows7を使い続けていたが、結局トラブルは何も起こらなかった。サポート切れのときにあれほど「Windows10に切り替えないと直ちに危険!」としたり顔で煽っていたネットの連中の言うことなど聞かなくて良かった。「お前は運が良かっただけだ」と言われるかもしれないが、果たしてそうだろうか?いくら自宅をセキュリティ万全にして厳重に施錠しても空き巣に狙い撃ちされたら防ぎようがないのと同じで、セキュリティホールが一切ないOSなど存在しない以上、サポートが切れているか否かはリスクの発生確率の多寡の問題でしかないのではないか。人間はリスクとベネフィット(利益)を天秤にかけて物事を判断する。ワクチン接種でも皆、リスクとベネフィットを比べて接種するかどうかを各々で判断したように、サポート切れOSを使うか否かもそういうレベルの話ではなかろうか。
いずれにせよ、上述のような対処のみで何のトラブルもなく約2年間Windows7を使用できた事実だけはここで報告しておく。

とは言え、アプリソフトの中にはWindows7であるがゆえの制約も徐々に出てきたし、ウイルスバスターのWindows7サポートも今年末で終了してしまう。サポート切れ時点ではリスクよりもベネフィットが大きいと判断して継続使用したが、このような状況ではリスクのほうが大きくなってきたと言わざるを得ない。さすがに年貢の納めどきと観念し、残念であるがWindows10の軍門に下ることにした。

所有しているWindows7パソコンはノートPC2台で、自宅のネットワークにNASを接続してファイルサーバーとして個人データを全てそこに格納している。
<Epson Endeavor NY2500S-Z>
CPU:Core i5-6200U(Skylake) 2.4GHz OS:Windows7 Home(64bit)
2017年に購入し、購入後にインストールされていたWindows10を削除してWindows7をインストールしたPC。
<Lenovo ThinkPad E440>
CPU:Core i5 4200M(Haswell) 2.5GHz OS:Windows7 Home(64bit)
2013年に購入し、最初からWindows7がインストールされていたPC。
また、この他にサポート切れの保険として2019年にLenovo ThinkPad L570(CPU:Core i5 7200U(Kaby Lake) 2.5GHz/2コア OS:Windows10 Pro)を安価で購入し非常用の実験機として使用している。

1. Windows10へのアップグレード

常用しているPCを2台同時にアップグレードするのはちょっと躊躇われたので間隔を空けてアップグレードした。最初に取り掛かったのはEpson Endeavorで、工場出荷時にはWindows10がインストールされており、導入したアプリソフトも比較的少ないので、難易度が低いと考えたから。
作業手順はオーソドックスに、マイクロソフトのサイト(Windows 10 のダウンロード)にアクセスし、インストーラーツールをダウンロードして、それを実行。そもそもWindows10へのアップグレードは今でも無料でできるのか、という疑問があったが、ライセンスのプロダクトキー入力を促されることもなく、30分ちょっとであっけなくアップグレードできた。
無料でできたのはEpson EndeavorにはもともとWindows10がインストールされていたからかも知れないと思いつつ、暫くしてから同じ手順でThinkPad E440のアップグレードを実施。このPCには一度もWindows10を入れたことがなかったが、こちらもライセンスのプロダクトキー入力を促されることもなく、1時間ちょっとでアップグレードできてしまい、拍子抜け。
マイクロソフトからは積極的にアナウンスされていないが、Windows7からWindows10へのアップグレードは今でも無料で行なえることがこれで確認できた。
尚、アップグレード後にセットアップ画面が出てきて個人情報等の入力を促されたが、マイクロソフトの押し売り商売の餌食になるだけなので、全てオフにした。

2. OSアップグレード後の後始末:MS Office2000編

Windowsの場合、アップグレード後に多少なりともトラブルが発生するのが常。今回も導入していた地図ソフトの縮尺表示の設定が変わってしまったり、プリンタドライバの印刷設定値が変わってしまったり、思いもかけないところに地雷が埋まっていたが、いちばん厄介だったのはEpson Endeavorのほうに入れていたMS Office2000。もう20年以上前のバージョンでとっくにサポートは切れているが、Office2007以降のリボンUIが使いにくいので未だに使用しているのだ。一応、Office2007以降のバージョンのファイルを取り扱えるようにもう一台のThinkPad E440にはOffice2010を購入して導入しているが、主に使用するのはOffice2000のほうで、これで充分に事足りていた。
アップグレード後にWord2000を起動して日本語の文字を入力したところ、子音と母音が分解されて勝手に変換されてしまった。ネットで調べたところ、Wordの設定の「ツール」→「オプション」→「編集と日本語入力」タブの「変換中の文字列を文書に挿入モードで入力する」のチェックがアップグレードによって勝手にオンになっており、オフにしたところ解決した。因みに自分の場合は問題が起きなかったが、Excel2000もオートコンプリートをオフにしないと異常終了してしまうらしい。
やれやれと思っていたら数日後に、今度はWord2000が何故か異常終了するようになってしまった。ネットで調べても類似事例は見つからず、お手上げ。仕方がないのでWord2000は諦めて、Office2010の余っていたライセンスを使ってWordのみ2010をインストールせざるを得なかった。

3. OSアップグレード後の後始末:NAS接続編

自宅のネットワークには前述のファイルサーバー用NASの他にもnasne等の複数台のNASを接続しており、エクスプローラ上にネットワークドライブとしてドライブレターをつけて自動接続し、使用している。ところがアップグレード後にPCを起動するとファイルサーバー用NAS以外のNASが接続されなくなっていた。
またまたネットを調べまくったところ、この事象はWindows10のアップデートによって発生したり直ったりしているらしい。対処方法についてはサイトによって情報が錯綜していて、要約すると簡易な対処方法としては以下の三種類があるようだ。
(1) SMB(Server Message Block)の設定変更
古いネットワークドライブの場合の対処方法。「コントロールパネル」→「プログラムと機能」→「Windowsの機能の有効化または無効化」で表示される一覧より「SMB 1.0/CFSファイル共有のサポート」のチェックボックスを全てONにする。
(2) Windows資格情報の追加
「コントロールパネル」→「ユーザーアカウント」→「資格情報マネージャー」→「Windows資格情報」でネットワークドライブ名またはIPアドレスで資格情報を追加登録する。
(3) ネットワークドライブの再割り当て
「エクスプローラ」→「コンピューター」→「ネットワークドライブの割り当て」で一旦ネットワークドライブを切断、PCを再起動後に再度ネットワークドライブの割当てを行なう。

自分の場合は(1)と(3)が有効だった。(2)は以前に非常用のThinkPad L570をセットアップした際にこの方法で解決したのだが今回は何故か解決せず、(3)を行なってやっと解決できた。数日来これで様子を見ているが、今のところは問題は起きていない。但し、これがどのPCに対しても普遍的な対処方法とはとても思えない。自分がネットワーク管理に昏いせいもあるけど、Windows10ってマシンによって動作が微妙に違うし、発生するトラブルもマシンによって現象が違ったりするし、バックグラウンドで頻繁に行われるアップデートで一体何を変えられているかわかったものじゃないし、まったく気持ちの悪いOSだと思う。

4. 最後に

少し前にWindows11が登場したので、「どうせ切り替えるなら新しいのにするか。10の使いにくさも改善されているかも知れないし」と思っていたのだが、いざ蓋を開けてみるとハードウェアの要件が高過ぎて3台とも見事にアップグレードの対象から外れてた。Windows10を「最後のOS」とぶち上げておきながらあっさり新しいOSをリリースするマイクロソフトの節操のなさには今更驚かないが、同時にWindows10のサポート期間も2025年10月までと規定されてしまった。つまり現在所有しているPCは3台ともあと4年足らずしか使えないという引導を渡されてしまったのだ。
そもそもWindows10だって最初に出たときはマイクロソフトが普及に躍起になっていたためにハードウェア要件の敷居は低かった。それが今じゃOS自体もどんどん肥大化して、インストールディスクすらDVD1枚に収まりきらないんだぜ。公式には今でもメモリは1GB、ハードディスクは16GBあればインストールできることになっているが、悪い冗談だろ。お願いだからもっとシンプルでわかりやすいOSを永続的に提供しておくれ。
マイクロソフトにはとっくに愛想を尽かしていて、もう何年も前から別のOSに乗り換えたいと思っているのだが、なかなかそうもいかないのがまた口惜しくも腹立たしい。

(かみ)
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