1973年に発表されたこの作品は、その「ハメルンの笛吹き」の挿入歌であるが、実に美しく印象深い曲だった。
Sailing homeward, it's time to go home,
Over the ocean of life we must roam.
And when you get there, say hello for me,
For I've a long, long way to go.
There may be stormy days, there will be fires
There will be valleys with mountains to climb.
And when you get there, say hello for me,
For I've a long, long way to go.
Whenever I wander weary, I'll reach for you,
I know you'll be there for to see me through.
Da da da da da da da da da
Da da da da da da da da da da
And when you get there, say hello for me,
For I've a long, long way to go.
アコースティックギターの前奏から始まり、彼の心象風景が優しく切々と歌われる。途中から入るピアノ演奏はキャロル・キングによるものだそう。そして控えめなストリングが加わり、余韻を残して終わる3分に満たない短い作品。この曲には「静謐」という言葉が相応しい、と感じるのは収録されたアルバム「Essence to Essence」が、彼が着物を着て正座してあたかも禅をイメージしたようなジャケットデザインだったから余計にそう思ったのかな。
60年代後半から70年代初めがドノヴァンの全盛時代で、その後は表舞台から姿を消してしまった。そのため、彼のCD音源を入手するのは難しくなっているようだ。僕はソニーが日本独自企画盤としてリリースした「The Best of Singer Songwriter」というコンピレーションアルバムで入手したのだが、ライナーノーツを見たらそれも今から20年前のものであった。ありゃりゃ。
(かみ)
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