ディオバン クレーム

2013年07月17日 23時31分07秒 | 意見・物申す
捏造起こした元社員は京都府立医大の調査を拒んでいるそうだ。
そもそも退職した社員とは言え、責任が一切及ばないってのはどうなんだ?

そんなに数は多くないけど、今日もディオバンについての問い合わせがあった。
とりあえずうちの施設の方針としては以下の通り。

「今の問題は脳卒中に効果が無いと言われているだけで
降圧効果は証明されてて、品質と効果に問題は無い」

これに尽きる
ノバルティスも自身のホームページで
バルサルタンは、高血圧の治療薬として2000年に厚生労働省から承認された薬剤で、
その有効性と安全性は立証されています。バルサルタンの降圧効果(血圧を下げる効果)に関しましては、
今回の同大学の調査結果からも問題がなかったとの発表がありました。


そう、今のところディオバンは降圧効果を目的としてるわけで
今回の論文の結果はほとんど関係ないわけだ。

ところが今日の問い合わせは(実際に対応したのは後輩)
「京都新聞に降圧効果が無いって書いてあるぞ!こんな欠陥品を知ってて使ってたのか!」
というもの。
明かに周知の事実に反するので、いつの京都新聞か尋ねても
古い新聞で覚えて無いと言い、とにかく怒って電話を切ったらしい。

はっきり言って全く話にならない。
いくら新聞とは言え、ノバルティスのホームページ以上の情報を飛ばす(載せる)訳が無い。
そもそもホームページで過去の記事を検索してもそう言った記載は全く出てこない。
さらっと新聞読んだ印象だけのクレームと言わざるを得ない。
まあ気持ちは分からないわけではないけど、せめて証拠ぐらいは用意してくれないと
こちらでも対応できないし、嫌がらせ以外の何物でも無い。

そもそも一般の人にとって病院というものは
新聞以上の情報を仕入れていると思っているのだろうか?
はっきり言ってそれは無い。もうこれは普通の感覚。良識の範疇である。
日常業務の中でディオバン1剤に心血を注ぐ病院はあるのだろうか?
知っている情報を隠しているという意見もあるかもしれないが、
全国に病院はどれだけある?うちの病院グループだけでも全国で60。
関連施設で言えば300くらいあって、それらが知りえる情報はもやは秘密の情報とは言えない。

もっと言えば秘密とかいうのはどこかで漏れるものだ。
ちょっと前のクリントン元アメリカ大統領を思い出して欲しい。
大統領が不倫して、不適切な関係を持ってしまったという
クリントン政権が崩壊しかねない秘密を、超がつくセキュリティのホワイトハウスが漏らしてしまったのだ。

話はずれてしまったけどディオバンに関しては今の報道が全てだと思うしかない。
“降圧効果に問題ない”だけど、それでも疑心暗鬼ならば
最終的には医師に相談してもらうしかない。

世の中には情報が溢れているけど、
今の患者というものは、それを取捨選択し、
正しい情報は何かを見極める能力が必要なんじゃないだろうか。

それが出来ない場合は、自分達薬剤師の職能を発揮するところなんだけど
今日のクレームみたいに一方的じゃあなぁ。

治療薬データ改ざん、元社員の聴取必要…厚労相(読売新聞) - goo ニュース

高血圧治療薬「ディオバン」の臨床研究のデータ改ざん問題で、販売元のノバルティスファーマの元社員が京都府立医大の調査に応じていないことについて、田村厚生労働相は16日の閣議後記者会見で、「身分を隠してデータ解析に関わった元社員の話が聞けないと実態解明が難しい。会社側にも再度努力いただきたい」と、元社員への聞き取りを強く望む姿勢を示した。

 同大は「解析データの作成段階で何らかの操作が行われた」との調査結果を発表したが、元社員の聴取はできず、「意図的(な改ざん)かどうか認定できなかった」とした。同社は「元社員の強い意志で聞き取りが実現しなかった」と説明している。

 これに対し、田村厚労相は「データの 捏造 ねつぞう、改ざんが強く示唆される調査結果。意図的に何らかのことが行われた可能性がある。ここに関わった人の話が聞けないと難しい。このままでは終わらない」と語った。
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