★we were on a break★

水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

「バグダッド・カフェ」

2012-11-27 14:43:14 | 映画
テーマ曲が良いもなにも、
これはとっても有名な曲!
この作品に添った歌詞でジェヴェッタ・スティールが歌うのがオリジナル。
世界中で80組以上のアーティストにカバーされた名曲。
サビの部分なんて一度聴いただけで、強烈な印象になって耳から離れない。

「バグダッド・カフェ」という名も知っていたけど
これほど良い映画だなんて、今まで見ずにいたことを後悔。

1987年に初公開されて、2008年に監督自ら再編集したものもある。

87年に見なかったことが悔やまれるな~。

ブレンダ役のCCH・パウンダーはERのアンジェラ・ヒックス役。
ジャスミン役のマリアンネ・ゼーゲブレヒトがホワっとした可愛いオバチャンなので
CCH・パウンダーの鋭い顔が一層引き立つよね。

モハーヴェ砂漠の荒涼とした中にポツンと建つバグダッド・カフェ&モーテル&ガソリンスタンド。
その景色だけで何か胸を騒がせるものがある。
決して快適ではない場所で、
そこに染まりきった、ささくれだった人々。
心の中も乾ききっている。
ある日突然現れるドイツ人の女。
彼女は見るからに優しそうで包容力がありそう。
他人のことなど気にしない、冷めきった人々ばかりの中で
彼女は他人の赤ん坊をあやし、汚れきったモーテルや事務所の中まで掃除してしまう。
やってあげる、ではなく、やらずにはいられないのだ。

そんな彼女の積極的に人と関わる姿勢が伝染し、
ブレンダの子どもたちやカフェに集う人々が変わっていく過程が描かれる。
それがとても自然。
負にばかり向いていた力が、正の方に向き始めるのが当然の成り行きのように優しく描かれるのだ。

多くは語られないが、
ブレンダが苦労してきたのは顔に現れている。
思い通りにならない人生を、もはや悲しむ力もなく、ただ義務をきちんと果たしてきた彼女。
息子にも娘にも問題があることが察せられる。
バグダッド・カフェに集う人々の皆がそう。
中でもジャスミンは、おそらく彼女は一番心に孤独を感じて生きてきたのだろう。
しかし彼女は自分の目を不幸にばかり向けてきたのではないのだろう。

誰もが心にせつなさを抱える。
主題歌の「コーリング・ユー」はその気持ちを象徴しているかのよう。
心の中で何かを求めて叫んでいるのが人なのだ。
幸せがほんの少しだとしても、誰かと分かち合えば、幸せに目を向けて生きていけるかもしれない。
せつなさと幸せと、
どちらに目を向けるかは、あなたが決めること。
そんなことを教えてくれる。



バグダッド・カフェ - goo 映画
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2 Comments

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Unknown (しんちゃん)
2012-11-28 23:41:37
 どんなお話かは忘れたんだけど・・・
私も当時レンタルビデオで見ただけだし(^▽^;)
あの「コーリングユー」は本当に泣ける歌です。
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しんちゃん (シウ)
2012-11-29 14:38:50
歌詞はなんてことないんですけど
あの曲調は珠玉ですよね。
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