細くて美人でセレブ

シウの住む地方ではカリスマ主婦みたいに言われている
シウよりもけっこう年上の女性。

でも、細くて美人でセレブ。

服のサイズ５号だそう。

なに？５号って。
小学生？

遠い昔、女子大生だったころ
シウだってボトムは５号、っていう時があった。
（トップスは７号！？）
今思えば、もっとも輝いていた自分。
あの頃はホウレイ線だなんていう言葉すら知らなかったな～
今より１５キロも軽かったし。
（過去は振り返らない！）

なんてことはさておき、
そんなセレブな女子を囲んで
これまたセレブな友人とランチ。

見る人が見たら、
「あ！テレビに出てる人！
　あ、あの人も新聞とかで見かける顔！
　ところであのオデブは誰かしら？」って状況だ・・・


美人で細いなんて
きっと腹黒いに違いなく、
その美しく輝くお顔からは想像もできない程
ドロドロとした苦しみを背負っているに違いない。

それがシウの持論。

でも考えてみたら
シウの友人にはそんな細い美人が沢山いて
どの人も心の底から美しかったりする。

ま、なんでも例外はあるからな。

ということで
そのセレブ・カリスマ主婦も
絶対にさまざまな不幸にまみれていて
ヤサぐれた心の持ち主だと思い込んでいた。

・・・？

全然そうじゃないじゃん。


ところで
セレブカリスマ主婦は
よくしゃべる。
はっきり言ってしゃべりっ通しだ。

若干とっちらかってる感じもある。
有名なホテルやレストランの名前を出すけど
それが微妙に間違っていたり
本筋から脱線すると
まるで四国に行ったつもりが形が似てるからってオーストラリアに行っちゃったのか？
っていう位複雑に外れていく。

ただ、それもけっこう可愛らしくて
そこも魅力なのかも。

しょっちゅう会うのは面倒だけど
そのうちまたぜひお会いしたい感じだった。

今日何時間かご一緒させていただいて
彼女が楽しそうに話すのをお聞きしながら
シウの知ってるもう一人のシャベリ女子を思い出す。
（マシンガン・ママじゃなくて）
彼女も細くて美人。
主婦の達人で
家は食器洗浄機で丸洗いしたかのように
フローリングの床も鏡か？ってほどピカピカの女性だ。
その人も会っている間中、ずっとしゃべる。
シウなんてほとんど口をはさむ余地が無い。
彼女と一緒にいると
“合の手名人”になる訓練を受けているかのようだ。

その達人主婦と今日のセレブカリスマ主婦を同席させたら
どんな事故が起きるんだろうか・・・

そんなことを考えてしまったよ。

ランチ後、
セレブカリスマ主婦は
黒いフリフリのコートをビシーっと着て帰って行った。

あんなコート、
細くなきゃ絶対に着られない。
シウだったら
女子プロの入場ガウンになっちゃう。

やっぱり人間、痩せなきゃウソだな。