かつて、ガロの『学生街の喫茶店』という曲が流行りました。作詞者の「山上路夫」氏は具体的に参考にした店はないとしているそうです。 しかし、モデルになった喫茶店として「御茶ノ水」や「早稲田」界隈で候補の喫茶店が幾つか挙がりました。その1つに「画廊喫茶ミロ」もありました。有力候補だった「明治大学」付近にあったクラシックの名曲喫茶「丘」や、「茗溪通り」沿いの画材店「レモン画翠」の喫茶コーナー「レモン」は今はありません。尚、画材店「レモン画翠」は現在もあります。
それはともかく、「画廊喫茶ミロ」は私にとっては思い出の喫茶店になります。昭和48年頃、「御茶ノ水」にあったギター教室に通っていました。土曜日が半ドン(当時の会社は殆どそうでした)だったので、「画廊喫茶ミロ」で昼食を食べてから教室に行きました。初代の店長の頃です。教室を止めてからは店には行かなくなりました。それからも「御茶ノ水」は神保町が近いし、15年位前から「明治大学博物館」が出来たり、興味があって好きな街なので度々行く事があります。
「画廊喫茶ミロ」は1955年(昭和30年)創業の老舗の喫茶店です。「JR御茶ノ水駅」から1分位の「茗溪通り」から狭い路地を入った奥にあります。「三島由紀夫」氏は事務所代わりに使っていたそうです。店内には[ミロ]の絵がたくさん飾られています。今は禁煙となっていますが、かつての店内には灰皿が置かれていました。初代の店主の「肖像画」は2014年に描いて頂いたものだそうです。絵の左横に「ペンダントライト」が下がっていたので、トリミングしてカットしました。
2024年10月12日(土)・13日(日) に「JR御茶ノ水駅前商店街」界隈で「お茶の水アートピクニック」というイベントが行なわれました。その1つに「似顔絵コンテスト」というのがありました。約90店舗の店長さんの「似顔絵」を、「東京デザイナー学院」の生徒さんが描き、『 会ってみたい 』と思える絵に投票するというもの。偶然に私が観たのは10月22日だったので、イベントは終わっていましたが、「似顔絵」はまだ飾ってありました。気になっていた「画廊喫茶ミロ」の今の店主さんの「似顔絵」を見つけて懐かしく思い出しました。投票のシールがたくさん貼ってありました。
「御茶ノ水」に来た時、路地を覗くと改装中とか、しばらく閉店とか書かれていて心配していました。でも、店主さんの絵を観てから調べたら、2024年8月1日より再スタートしたとの事。いずれ行きたいと思い、11月19日に取り敢えず外観の写真だけ撮りました。2025年5月20日、ついに念願が叶いました。昔とあまり雰囲気が変っていなくて安心しました。セットメニューの「ミラネーズ」(ミラノ風のスパゲティ)を注文しました。ピーマン・玉ねぎ・ベーコンを炒めた上にチーズがかかっていました。 営業日は不定期となっているので、詳しくはX(エックス)で確認して下さいとの事。
序でに神田須田町の「竹むら」にも行って来ました。昨年の10月に行った時には30人位並んでいたので諦めて入りませんでした。「虎に翼」の放送が終わってから半年以上も過ぎているので、もう混んでいないと思いました。でも、私の前に1組の方が待っていました。後ろには3組の方が並びました。一人だったので、余り待たずに入れました。「あんみつ」を注文しました。待っている間、「さくら湯」が出て来ました。甘い「あんみつ」を美味しく食べる為の心遣いなのでしょうか。向かい側にある「いせ源」の「鮟まん」の立て看板が気になり、帰りに買って帰ろうと思ったら、昼の営業が終わっていました。
今、「東京都美術館」で「ミロ展」が開催されています。足を延ばして行って来ました。詳しくは後で改めて載せます。
「茗溪通り」に面した立て看板 路地に面した外壁の看板 入口の看板

中央の飾り棚 中段の右端に「三島由紀夫」氏の写真がありました

店内には「ミロ」の絵がたくさん飾られていました

初代の店主の肖像画 かつての店内の様子(灰皿が置かれています) 今の店主の似顔絵

「竹むら」(創業1930年/昭和5年) あんこう鍋「いせ源」(創業1830年/天保元年)

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