sepak鳥in札幌→函館→札幌

北海道から、鳥や虫や植物のこと・セパタクローのことを気長に書いていこうと思います。

再び釧路沖

2010-10-22 | 海鳥
10/13-20で、再び釧路沖で調査を行ってきました。

メインは根室から十勝までの沿岸域(陸地から数十kmから200km)でしたが、
一度、北緯38度(仙台あたり)の沖合、陸地から300kmくらいまで行きました。
例年よく海が荒れる時期とのことでしたが、日頃の行いが良い(!?)おかげか、期間中は荒れることも少なく、快適な調査航海になりました。


見られた鳥は以下の通り・・・

シロエリオオハム

コアホウドリ・クロアシアホウドリ

フルマカモメ・ハジロミズナギドリ(50+)、オオミズナギドリ、ミナミオナガミズナギドリ(60+)、
アカアシミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ

ハイイロウミツバメ、コシジロウミツバメ、ヒメクロウミツバメ

ヒメウ

オオトウゾクカモメ、トウゾクカモメ、シロハラトウゾクカモメ

ユリカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ワシカモメ、ウミネコ、カモメ、
ミツユビカモメ、アカアシミツユビカモメ(17、全て幼鳥)

ウミガラスsp.、ウミスズメ、カンムリウミスズメ、ウトウ、エトピリカ

ツミ、チョウゲンボウ、キジバト、ツバメ、ハクセキレイ、タヒバリ、アトリ、
キレンジャク、アオジ、マガモ、ヒドリガモ、シノリガモ


鯨類
イワシクジラ、ミンククジラ、ザトウクジラ、マッコウクジラ
シャチ、マイルカ、スジイルカ、カマイルカ



特筆すべきはやはりアカアシミツユビカモメ!!

釧路沖50kmから150kmあたりの海域で見られました。
海洋観測中で停泊中に多数寄ってくるミツユビカモメに混ざっていました。
400羽程度のミツユビカモメがトウゾクカモメに飛ばされた時に、6羽のアカアシミツユビが見られた時は鳥肌ものでした!!

全て幼鳥なのは興味深いところ。
でも実際には、距離があると成鳥だと難しそうな気がしたので、実際には成鳥を見逃していただけかもしれません。



この時期定番のミナミオナガミズナギドリは、大きな群れでは見られず、
単独ないし、ハイイロミズナギやオオミズナギ、フルマカモメに混ざっていました。
群れでの出現は5羽が最大でした。



ハジロミズナギドリはかなり南の方で多数見られました。
この個体のように、初列風切(P6あたり?)が換羽で欠損している個体とそう出ない個体が半々くらいであったかと思います。

興味深いところは、同じ海域を調査しても風が強い日はハジロがたくさんいるのに、
風がない日はほとんど見られなかった事。
ある程度風が強い日に頻繁に飛ぶのかもしれません。



おそらく人生でラストになる調査航海、かなりの鳥果で大満足でした。
船員の方々と同乗の研究者の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (nivalis)
2010-10-24 05:03:08
調査航海、お疲れ様でした。
お元気そうで何よりです。 海も荒れなくて良かったですね。(やっぱり日頃の行い?)

たくさんの鳥と鯨類が見られて凄いですね!!
ヒメクロウミツバメなんて聞きなれない名前も出てきました。
人生で最後になるかもしれない調査航海、貴重な体験ができましたね♪

アカアシミツユビカモメ、綺麗ですね
丸い頭に眼の後ろの黒斑がチャーミングです
17羽すべてが幼鳥というのも凄いですね!

ミナミオナガミズナギドリはほんとうに美しい(*^_^*)
翼の形と上面のM字模様が素敵です♪
白とグレーと黒褐色の配色も綺麗
青い海の上を悠然と飛ぶ姿、ため息が出ますね。

ハジロミズナギドリ、ミズナギドリも種類が多いですね。
翼下面に2つの白斑があるのですね。 細長い翼がカッコイイなぁ~♪

初列風切の欠損はさすがよく見てますね!
ハジロは風の強い日に多く飛ぶ、というのがとても不思議ですね(@_@)
返信する
Unknown (kura)
2010-10-24 19:55:12
>nivalisさん
無事に帰ってきました!!

これからも細々と更新を続けるつもりなので、
たまにチェックしてみてください!!
返信する