ハシボソミズナギドリとハイイロミズナギドリの識別は、かなり慣れていないと(慣れていても)難しいです。
飛び方と嘴の大きさが一番のポイントだと思いますが、今回は大学に保管されているハイイロとハシボソの死体を並べて見る機会があったので紹介します。
それが下の写真。
上がハシボソで下がハイイロです。
ハイイロの方が明らかに嘴が長太いのが分かるかと思います。
この大きさの違いを頭に入れておくと、洋上でもかなり役に立ちます。
まず飛び方で“あたり”をつけて、近づいて来た個体の嘴をチェックすれば、そこそこの確率で識別できると思います。
これはハシボソとハイイロが並んで飛んでいる貴重な写真。
左がハシボソで右はハイイロです。
ハイイロは嘴の大きさのせいで、先端部分がふくらんで見える傾向があります。
翼下面の銀色部分も、同じ光線条件下で見ればある程度は目安になるかなぁって思います。
以下はオマケです。
ミナミオナガミズナギドリ上面。
手にとって見ると、意外と翼が太短いことに気付きます。
ミナミオナガミズナギドリ下面。
腹部は少し汚れてしまっているのですが、それ以外はまさに“純白”でとても綺麗です。
そしてさらに貴重な標本を・・・
オナガミズナギドリ Wedge-tailed Shearwater の暗色型です!!
最初は妙に尾が長いハシボソだなぁって思っていたのですが、よくよく見ると足もピンク色で、「おかしいなぁ」なんて思いましたが、まぁこんなハシボソも稀にいるのかなぁぐらいに思ってました。
でも見れば見るほど尾が長いことに疑問を感じ、Onley and Scofield (2007) を開くと、運良く計測値が載っていました。
ハシボソとオナガ間でオーバーラップしない計測値を探すと、尾長がそれぞれ7.4-9.1cm、11.9-14.5cmで被っていません!
測ってみると見事に14cm!
日本では小笠原航路でオナガミズナギドリがよく見られると聞きますが、ほとんどがオオミズナギに似ている淡色型と聞きます。
確か暗色型の記録は数回しかないはずです。
ハシボソでは尾端と足の先が同じ位の位置にありますので、オナガミズナギドリの尾の長さがよくわかるかと思います。
【参考文献】
Onley D and Scofield P (2007) ALBATROSSES, PETRELS & SHEARWATERS OF THE WORLD. 191pp. Princeton University Press.
飛び方と嘴の大きさが一番のポイントだと思いますが、今回は大学に保管されているハイイロとハシボソの死体を並べて見る機会があったので紹介します。
それが下の写真。
上がハシボソで下がハイイロです。
ハイイロの方が明らかに嘴が長太いのが分かるかと思います。
この大きさの違いを頭に入れておくと、洋上でもかなり役に立ちます。
まず飛び方で“あたり”をつけて、近づいて来た個体の嘴をチェックすれば、そこそこの確率で識別できると思います。
これはハシボソとハイイロが並んで飛んでいる貴重な写真。
左がハシボソで右はハイイロです。
ハイイロは嘴の大きさのせいで、先端部分がふくらんで見える傾向があります。
翼下面の銀色部分も、同じ光線条件下で見ればある程度は目安になるかなぁって思います。
以下はオマケです。
ミナミオナガミズナギドリ上面。
手にとって見ると、意外と翼が太短いことに気付きます。
ミナミオナガミズナギドリ下面。
腹部は少し汚れてしまっているのですが、それ以外はまさに“純白”でとても綺麗です。
そしてさらに貴重な標本を・・・
オナガミズナギドリ Wedge-tailed Shearwater の暗色型です!!
最初は妙に尾が長いハシボソだなぁって思っていたのですが、よくよく見ると足もピンク色で、「おかしいなぁ」なんて思いましたが、まぁこんなハシボソも稀にいるのかなぁぐらいに思ってました。
でも見れば見るほど尾が長いことに疑問を感じ、Onley and Scofield (2007) を開くと、運良く計測値が載っていました。
ハシボソとオナガ間でオーバーラップしない計測値を探すと、尾長がそれぞれ7.4-9.1cm、11.9-14.5cmで被っていません!
測ってみると見事に14cm!
日本では小笠原航路でオナガミズナギドリがよく見られると聞きますが、ほとんどがオオミズナギに似ている淡色型と聞きます。
確か暗色型の記録は数回しかないはずです。
ハシボソでは尾端と足の先が同じ位の位置にありますので、オナガミズナギドリの尾の長さがよくわかるかと思います。
【参考文献】
Onley D and Scofield P (2007) ALBATROSSES, PETRELS & SHEARWATERS OF THE WORLD. 191pp. Princeton University Press.
しかし、こんな貴重なものを見せてもらってもいいのでしょうか。
飛び方も違うのですね。
図鑑には、ハイイロが比較的直線的、ハシボソはより直線的、とあります。
並んで飛んでいる貴重な写真も凄いですね!!
翼下面の銀色部分は光線の状態を考慮しなければならないのですね。
オマケも素晴らしくて慌ててしまいます(@_@)
こんな凄いオマケってありますか?
ミナミオナガミズナギドリ、美しい模様の上面、真っ白な下面、標本になっても綺麗ですね~(;_;)
意外と翼は太短い、そして思ったより小さいです。
極めつけは、オナガミズナギドリ暗色型!!! 凄~い!!!
ハシボソに似てるんですね~。 ほんと、尾が長いです(◎-◎;)
いや~、もう仰天ですね!! あまりのことに感動しております。
大変貴重な写真を見せて頂き、ありがとうございました!!
飛び方は確かに違いますが、それも風向きや風速にかなり依存するので、慣れていても難しいものです・・・
ミナミオナガの純白部分は本当に美しいです。
これは実物を手にとってみるまでは気付きませんでした・・・
オナガは僕もビックリでした!!
しばらく普通にハシボソだと思っていたのですが、
何か違和感を感じて気付きました。
まだまだ大学の冷凍庫には貴重なサンプルが眠っているので、暇を見つけて公開していきます!!
僕も死体を並べてみるまで、嘴の違いは良く分かりませんでした。
でも一度見てしまったら、かなりコツが掴めました!
これを機にハシボソとハイイロをじゃんじゃん識別してください!!