九州百名山シーリーズも残り少なく成って来た。今回は宮崎県の名山で、ロッククライミングでも有名な
比叡山の山歩きとしました。
国道218号線を高千穂から延岡に向かう。青雲橋を過ぎ槇峰大橋を渡った直後の右から県道214号線に
降りて行きます。槇峰より県道を北上して行くと目の前に比叡山の岩峰が現れてきました。
国道218号線から見た比叡山 県道214号線から見た比叡岩峰
水洗トイレも有る登山口駐車場には早朝にも関わらず二台の車が停まって居ました。前日より来ていると思われる
クライマーさん達でしょうね仮眠中の様子です。朝の5時30分です、起こさない様に静かに準備して登山開始します。
夜は明けては居ますが渓谷の中の西斜面なので明るくは有りません。登山口の案内板に従って少し先の階段を
登ります、
登山口駐車場の登山案内図 階段から登山は始まります
途中に山の神の神社に水場も用意してありました。大変に有りがたい事です。登山口から数分で千畳敷
展望台に着きました。展望台から見る景色は目を見張る物が有ります、観光客も此処までは来られるそうです。
階段の途中右が山の神の祠 千畳敷展望台です、広いです
西側には網の瀬川を挟んで矢筈岳の岩肌が凄いです、比叡山側を見ると左から三峰、二峰、一峰と
迫って来ます。絶景かなです、此れを見ただけでも今日は満足です。
矢筈岳の岩峰 左より比叡山の三峰、二峰
そうは言っても止めないで先に進みます。樹林帯に入り足場の悪いガレ場や岩場をひたすらに登っていきます。
展望台より登山道に戻る場所 登山道の案内は多い
ロッククライミングの一峰の一角に作られている登山道なので登り甲斐が有るよねと言い笑いました。
神楽面を彫ったと言われるヤカタガ岩屋の分岐を左に見送り更に登ること数十分でロッククライミングのゲレンデが
見える展望が良い所に出ました、あの鋭峰がニードルと書いて在りました。
ヤカタガ岩屋への分岐 登山道に置いてある説明版を持ち
今日は天気が良いので今からチャレンジするクライマーが多いでしょうねと言いながら記念写真を何枚か撮ります。
ニードルの遥か向こうの雲海も素晴らしい。
ニードルの先の向こうには雲海 岩が多いが安全ロープが有ります
また右に左に固定ロープが設置してある登山道を登り切るとヒョイと尾根に出ます。右に行くとロッククライミングの
最上部ですが左の岩を登り切ると一峰展望台で祖母・傾 国定公園 比叡山の石碑が立っていました。
景色を見ながらパンとコーヒーで朝食を楽しみました。矢筈岳の奥には丹助山が見えるし祖母傾連山も遠くに
浮かんでいる、天気に恵まれました。
矢筈岳の奥には丹助山 祖母傾連山と網の瀬川
では先に進みましょう、東に行くと今までとは全く違いなだらかな尾根道歩きに変わりました、南登山道か
の分岐を右に見送り進むと割と急な登りに成りますが岩は出てきませんので安心です。
二峰と思われる方向に山頂案内 ← 山頂 → カランコロン岩
登り切ると三差路で左が比叡山山頂へ100mと有ります、右がカランコロン岩へと有りました。カランコロン岩の
更に奥が比叡山山頂の筈ですが?取り合えず案内通りに左へ行く。立ち待ちに、比叡山 標高760m の看板が
立っている所に着きました。
新しい比叡山山頂 山頂とした理由付けの説明
最近この比叡二峰のピークを正式に比叡山山頂にしたことの説明が下の看板に記して在りました。成る程ね!
そうでしたかと此処で下山は出来ません。矢張り最初の目的通りにカランコロン岩を登り、そして以前まで山頂と
言われていた最高峰のピークを目指す事にしました。東に東へと進みます、距離は有るけど歩き易い尾根道です。
尾根道は明るい 振り返り見る先程の新山頂
可也歩いた時に左にカランコロンを登らないで行ける分岐が出ましたが真っ直ぐ行きます。
岩の割れ目は肥満体は通過できない? 左ルートは可也、降りて行くようです
そうすると第四のピークとも言われている岩が左に見えましたので其処から北側の景色を楽しめました。
また進むこと暫らくすると巨岩が現れてきました、幾つかの巨岩を過ぎると目の前に割れ目に掛る梯子やロープが
見えて来ました。梯子とロープが設置して有りましたので何とか登り切れましたが無ければ全く不可能だったでしょう。
其れでもV字型に切れ込んだ岩の割れ目に登山靴が入り込み中々抜けなく困ったりしました。
チムニーに架かる梯子とロープ 新しい梯子でした
登り切ると素晴らしい御褒美が待って居てくれました。高度感抜群です、景色も最高です、しかも岩は滑りにくい
材質なので結構安心して居れました。
カランコロン岩の一番高い岩の前 背後は切れ落ちている
カランコロン岩の云われを確認するため割れ目から木のカケラを投げ入れると本当にカランコロンと小さな
音を出しながら吸い込まれて行きました。
景色を堪能した後は梯子の登りと反対側に太い固定ロープが有り其れを頼りに降りて行きました。
結構面白いけど慎重に下降しました。
おお~い、降りるよ 大きい一枚岩です
降り切って割と近い所の左にカランコロン岩を登らないでも山頂に行く登山道と合流しました。
また樹林帯の登山道になり大岩の岩屋が所々に出ます、急に天気が崩れ雨に成った時は便利でしょう。
山頂まであと五分の看板が此処にも有りました。
岩屋の奥は広いです あと五分
五分では着きませんでしたが目的のピークにやっと着きました。
稗ノ山(ひえノやま)と比叡山山頂の二つの立札が有りました、やったね万歳三唱を誰も居ない山頂なので
大声で発声しました。山頂です、ゆっくり休憩を取りましょう。
三等三角点918.03m 稗ノ山 比叡山918m
お昼には早いけど昼食とします。野菜たっぷり入りのカップメンと菓子パンとコーヒーとお茶類を戴きながら下山の為に
エネルギー補給をしました。
小一時間の休憩後下山開始します。
帰りにはカランコロン岩をパスして先ほど認めていた迂回路に入り足に頑張りなさいと言いながら長い縦走路を
歩き続けます。最後も南登山道の方が地形的に緩やかだろうと其方を取りました。
カランコロン岩の真下の迂回路分岐 南登山口への分岐
南登山口駐車場前の県道に降りる事が出来ました。其処からは今朝登り始めた山の神前の駐車場まで
県道歩きです。
比叡山南側登山口 県道より比叡山の岩を見る
目の前の岩場には大勢のクライマーが壁に取りついて居られました。凄いね~と言いながら戻りました。
お疲れ様でした。
比叡山周囲の地図 今日の歩いた軌跡
(おまけ) 体育の日 比叡山一峰 TAカンテ クライミング中
デジブック 『比叡山/九州百名山』