夫婦もんの登山日記

ここは、年配の夫婦もんが中国と九州の山歩きをしたお話を載せております

仰烏帽子山(のけえぼしやま)標高1,302m 九州百名山 熊本県/五木・五家荘山地

2010-06-10 19:26:22 | Weblog
6月最初の日曜日は仰烏帽子山へ登る。フクジョウソウで有名な山ですけど季節が違うので登山者は少ないでしょう。

そう言えば今日は久住山の山開きの日でミヤマキリシマも咲き誇っていて今年も登山者で溢れていることでしょうね。



道の駅【子守唄の里五木】で仮眠し夜明け前に行動開始します。道の駅の前を走る国道445を人吉市側に数分南下し
右に折れ県道25に入ります。10分も走ると元井谷橋があり、渡ると林道の案内があり崩落に着き通行止めだけど
仰烏帽子山の登山口までは通れますと書いて有りました。

良かったです此処まで来て登れないと成ると可哀想過ぎますから。


元井谷橋より約4km林道を登って行くとコーナーに登山口が有りました。独立した駐車場は無いようですが此処だけは
道幅が広く取ってあり片側に十台近くは留めれるでしょう。コーナーの山側には水洗トイレが設置して有りました。
凄いですね、おまけに登山後は五木の道の駅の温泉にお入り下さいと記載して有ります、親切ですね祖の様にさせて
貰いましょう。

登山開始します、登山届けを出そうとしましたがアンケートボックスしか無いようでした?五時十五分歩き始めなので
山に入ると未だ暗いけどヘッドランプ無しでも何とか歩けます。もうすぐ夏至ですものね。



元井谷と言うだけ有って谷です。涸れ谷のガレ場を登り行きます、所々崩落していますが左程には危険では有りません。
全体的には石灰岩の岩くずで出来ている谷です。暫く歩くと正面に高さ20mの一枚岩の枯滝があり登れません。
そこでは右手に迂回路のガレ場のジグザグを登りアルミパイプで造られたハシゴで降りて先程のガレ場に戻ります。



次第に谷幅が狭くなり歩きやすく成って行きます。涸れた谷なのに所々伏流水が顔を出してセセラギノ音が聞こえます。
水の音を聞くと何故かほっとします。左に鹿避けネットが張ってある小川の右側を登り切ると真右に折れマタマタ急な
涸れ谷を登ることに成ります。





夫婦杉(案内書では二本杉とある)を過ぎると所々水場が顔を出します。尾根道に出ると無いでしょうからココラ辺で
水不足の時は補給したら良いねと言いましたかな。その後は谷から離れ左上に急登りをして檜の植林地を抜けると
良く刈り込んであるクマザサが現れ稜線に着きました。



此処は分岐に成っていて真っ直ぐ行くと仏石、右に折れると山頂と有ります。山頂へと進むと植林地で良く間伐採の
手入れがしてあり風通しも見通しも良いです。カルスト地形で羊の形をした岩が転がっています。登山道より少し上の
斜面には白鳥山でも見たドリーネ(石灰岩地域が雨で侵食されて出来たすり鉢状の窪地)と侵食にも耐えた石灰岩の
巨石が見えましたが近くには行きませんでした。  



雑木林帯に入ると緩やかな稜線歩きで左前方に木々の隙間に山頂が見えて来ました。平坦な稜線ですが所々斜面が
崩落している所も有り気は抜けません。そして幅が広い安全な稜線に出てもう直ぐ山頂と言う所に展望台への分岐と
書いて有りました。



帰りに寄ってみましょうか?と言い進み、更に、一つ二つの緩いピークを過ぎクマザサが茂った斜面を
登り切ると仰烏帽子山々頂にたどり着けました。結構に歩き涯が在りました。






山頂の案内板に書いてある通り球磨の白髪岳と山影が美しい市房山も見えフクジョウソウには会えない季節だけど大満足です。



もう少し居たいし景色も見たかったですけど何故か山頂守り兵隊のクマンバチがいっぱい飛んでいて刺されるのが
嫌なので下山します。少しだけ歩き稜線上のピークの一つで休憩しお茶にヤット出来ました。後で知ったのですが
山頂には仏像が二体祭られているそうですが慌てて下山した為に気が付かず拝めなくて残念です。



来た道を仏石分岐まで戻り真南に斜面をトラバース気味に約10分歩き最後は鎖場の急斜面を降り切ると広場が在り
目の前に巨大な岩がデーンと聳(そび)えています。思わず手を合わせずには要られない仏石でした。



此の広場の周囲がフクジョウソウの群生地で厳重にロープが張り巡らせていましたし注意書きも警告的でした。
くれぐれも中に入って写真を撮ったりしては許せないし益しては持ち帰るなど罰当たりです。

虫も居ないし気持ち良い木漏れ日の落ちる広場でしたので大休憩の後に帰る事にしました。岩場の鎖を慎重に掴み
もと来た道を戻ります。仏岩の上のピークから山頂に至る稜線が今日一番に見えました。



仏岩分岐に戻り、其の先は永い下りですので靴紐を締めなおしストックを長くし一気に登山口に向かう二人です。
此処まで誰にも会わない貸切登山でした。



無事に登山口に戻って来ました、今日一日も良い山歩きが出来た事に感謝します。五ヶ瀬邑の方々にも大感謝です。



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祇園山 標高1,307m 宮崎県/九州百名山/九州山地

2010-06-04 16:19:11 | Weblog
ゴールデンウィーク以来の山登りは宮崎県の祇園山にしました。
訳有って26日ぶりの山登りと成りましたので歩行時間と高度差の少ない山で足慣らしです


                 遠景写真は撮る機会が無く登山中の最後のピークから見た祇園山です。


九州自動車道御船ICより国道445を東進し通潤橋の山都町で国道218に入り更に東進し道の駅【清和文楽邑】で休憩を取る。

夜明け前に出発し東へと宮崎県・五ヶ瀬町に入る。峠では口蹄疫の為、早朝にも拘らず車の消毒が有りました。ニュースでは
見ていましたが大変ですね、ご苦労さまです。この非常時に宮崎県に登山とは気が引けましけど予定通りと致しましょう。

五ヶ瀬室野より国道503に入り南下します、寺村坂本と言う地名にある坂本小学校への三叉路に祇園山への大きな案内看板が
在り右折しました。

 

すぐにスーパー林道となり所々に在る案内通りに進むと大石越の峠に至ります。此処は海抜1,000m一寸もある所で登ってくる時
太陽が下から上がって来るのを見て凄いなと思わず言いましたね。

 
 最近この近くの山々に登る機会が多く、西南の役の史跡が多いのに驚きます。陣容とか想像するに大きな戦いだったのですね。


大石峠には登山者の為の大きな駐車場と綺麗なトイレまで有りました、感心です。其れとも祇園山に由来の行事の為でしょうか?
知りたい所です。

 

      祇園山の由来を読むと分かる様な気がしてきました。それにしてもソンナ意味が有ったのですか。


何やら歴史に浸りながらも登山開始しましょう。植林と自然林の混ざった急な一本道の急な登りの連続が続きます。

 

 余り変化の無い登山道ですが此の巨大な赤松には感動物の変化を与えてくれました、見るに必見ですね、素晴らしい。


傾斜が緩み岩ごろごろの中を少し行くと天狗岩と案内のある岩に着きました。この山のもう一つのビューポイントかな?



天狗岩の左右どちらからでも先に進めそうでしたが岩の直ぐ傍を通る右より先に進むと最後の登りが待っていて少しで山頂でした。

 

山頂は割りと広いです。四方を見ましたが他には登山道は有りませんでした。しめ縄で囲まれた三角点って珍しくはないですか?

                                        【祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり】

 

もう少し山頂で昔をしのぼうかと思いましたが、守り神の積りなのか何匹ものクマン蜂がチーチー威嚇するのです。
恐ろしくてホウホウの体で逃げるように山頂を後にしました。山頂以外には何処にも蜂様は居ません、不思議ですね。

下山時に見る大石峠の反対側の山々が快晴の空にくっきりと見えます。手前に見える山は揺岳(ゆりがだけ標高1,333m)で
引き続き登る予定でしたが別け合って止めときました。九州百名山は祇園山なのでまあ良いかです。
遥か霞んで見える山は先日登った小川岳で向坂山も其の左側に見えました。



伐採林の急斜面を注意しながら下ります。               もう直ぐ登山口です、早かったですね。

 

着きました、今からお茶にしましょうね。                 祇園山の説明をもう一度読みます。

 

                                  終わり

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