御前岳から釈迦岳縦走が終わり駐車場に戻り少しだけ休憩を入れてから出発です。国道442号に乗り県境を越え大分に入る。暫く走ると何故か県道12号線を走っていた。
仕方なく下筌ダムの西側を北にのぼり松原ダム入り口まで走る。此処で国道212号線に入り杖立温泉を経由して小国(おくに)へ向かう事に成ってしまった。
それにしても超巨大ダムですね、九州電力が一番力が有る頃に力ずくで作ったのかな?何て思ったりして走っていました。今は亡き父君も九電の上の方だったかもなので悪くは言えませんが。
道の駅小国の交差点で東にルートを変え数分走ると先ほどの国道442号線に戻る事が出来て安心しました。カーナビが付いてませんので山歩きより大変です。
瀬の本高原の三愛高原レストハウスで初めて休憩します。此処の九州石油ガソリンスタンドで安心の為に少し給油しましたがビックリ!間違いでは?と思う値段です。Ⅰリッター179円です。出発時の地元の値は127円でしたので本当に観光地は凄い。軍資金が結構減りました。お土産無しにしましょうっと。皆さんご用心!
矢部村辺りは秘境で閑散としていてGWとは思えない処でした。ところが杖立温泉から此処まで大渋滞でしたが、福岡に向かう反対方面だったので何とか辿り着く事が出来ました。やまなみハイウエーに入り牧ノ戸峠から長者原ビジターセンター前の駐車場に着きました。
此処が今日の宿泊地です。連休中日なので大勢の車がお泊りです。幸い一番奥がタマタマ空いて其処に駐車出来ました。車の後ろが自由に使える処でそんな場所では皆さん晩御飯の準備です。殆んどの方、焼肉ですね。
私たちも早めの夕餉にして耳栓とアイマスクして寝ます。九重連山では未だ登った事の無い涌蓋山が明日待っています。お休みなさい。
耳栓して熟睡していましたが、車が揺れる感じがしたのか遠くで雨音がするように思われ目が覚めました。アイマスクを挙げて見るカーカーテンの向こうのガラスに雨が流れているのが見えます。何で安奈に天気が良かったのに、です。耳栓を外すと凄い、嵐です暴風風です。
まさかの事を考え車の外に出していたものは皆、片付け車に入れていて本当に良かったです。遅くまで宴会モードの皆さん多分、其の儘にして休んだでしょうから今頃大騒ぎに成っているでしょう。
時計を見ると午前三時です。耳栓を又シッカリいれアイマスクをして風雨が止むまで兎に角寝ます。もう一度お休みなさい。
午前八時に成ると雨も止み九時に成ると薄日も見えるようになりました。出発です、昨日来た道を少し戻ります。牧ノ戸峠を過ぎ九重高原側へ降り九重スカイランドの所を右折し日本一の打たせ湯で有名な筋湯(すじゆ)に向かう。筋湯の町に入り直ぐまたUータウン気味に右折して通り過ぎると何百メーターも走らず疥癬温泉(ひぜんおんせん)です。ここが湧蓋山さんに幾つか有る登山口です。例によって一番距離が有るコースです。五月五日子供の日は雨の登山と成りました。雨がまた降り出しましたので最初からレインウエアー着用です。
疥癬温泉の民家の中を抜けて小川を渡ると登山口でした。急な登山道を登ると林道に出て右折すると笹漕ぎの道への分岐点でした。
北西に雨と雲の中を歩き上の林道に出て放牧さてていない牧場の東側の濡れた笹の中を上がりきると分岐でした。何の為か鉄製の階段が在りました、目印には良いですね。牧場と登山道の間は何も生えてないので多分防火帯なのでしょう。この分岐より右側の窪地に入ります。
直ぐに涌蓋越と名の付いた林道に出て少し西に歩くと右上に登山の案内が出た。少し判りにくく慎重に登りきると潅木帯を抜けた。ここのカラ松の新芽が何も見えない中なので良い。
唯ひたすらに草原を上がります、何時もこんな急な登りでは奥様が旦那様を離して置いて行きます。待ってくれ!
山頂に着いたぞ、と思ったら女岳でした。
多分、女岳から山頂は目の前に見えるのでしょうが、この天気です何も見えません
馬の背状のキツイ斜面を又アエイデ登って行きます。先に行ってしまった奥様から無線が入る、JN4UZXよりJN4UQWさん応答願います、山頂に着きましたよ!いっぱいの登山者が休憩しているよ、登山口で抜いて行かれた若い夫婦も座っているよと。CQで返事をしてから、其れでは私も頑張りましょう。
山頂は思ったほど風が無かったのでグランドシートを敷きお弁当とします。本当にこの天気の中大勢の登山者が居ました。高校生のグループが20名は居たかな。いつも同じ事を思うが若い人たちに山で会えると何故か本当に嬉しいのです。
お昼を済ませたら、山頂からガスで見えるわけ無いのに360度ぐるっと見わたします。案内板が平らな所に地面に平行に置いてありますので一生懸命想像しますけど如何ともし難い。天気の良い日にもう一度来るしかないか。
幾つか有る下山口を今後の参考に撮りましょう。北西方面に在る地蔵原への案内板と西から西北西へ向かうと在る小国の岳ノ湯方面の案内板です。
次に三角点を探しますけど見つかりません。高校生のグループに三角点は何処に有る、教えて下さいと聞くも山頂に立つ標高と涌蓋山の名を記した棒を指してアレデハと返事を優しくしてはくれます。ショウガナイノデうろうろ探すと草むらの中にひっそりありましたので此れで下山できます。学生さんにも三角点とはこんな物ですと言うと有り難うございますと皆さん挨拶されました、いいね。
下山のとき地元の登山家夫婦に逢いましたが悪天候で残念でしたね、又来てください。其れは其れは山頂からの見晴らしは素晴らしいです。機会が有れば又来たいですと返事をしたりします。其の方たちが登ってくる時、二組のパーティーが迷って登らないまま下山してきましたとも話された。
下山口までに何とか見つけた花です。ヤマフジと早咲きのミヤマキリシマです。
下山しながら明日は何処の山に登ろうかなんて、もう考えています。でも今日は兎に角どこかで温泉に入って汚れを落としましょう。