なんとなく来てしまった。
初めてこの部屋にあがったあの日からそんなに日が経っていない。
ベランダから明りがもれているから今部屋にいるのだろう。
約束もせず、電話もせず、ここに来た理由をなんて言おう。
手土産も持ってこなかったし、誰か先客がいるかもしれないし、何かに忙しくしてるかもしれない。
どうしようかな。
五月も中旬だというのに夜は物凄く冷え込む。
昔付き合ってた人が忘れたままの大きいパーカーを羽織って出てきたけど、
それでもここにずっと立っているので寒くなってきた。
取り込んでいたら帰ればいい、とにかく会おう。
コンコン、と軽く扉をノックする。
返事がない。
コンコンコン、今度は少し強くノックしてみたが反応がない。
ノブに手をかけてみると鍵がかかってない事がわかった。
扉をそっとあけて玄関に入ると、すぐ側の部屋のドアが開いていて
前ここに来た時もやっていたテレビゲームのサッカーの音楽が聞こえてきた。
玄関にたったまま今度は部屋側の壁をノックした。すると
「だあれー?」とくぐもった声が部屋ではないほうから聞こえてきた。
「ごめん。ノックしても返事なくて勝手に玄関入っちゃった」
どうやら風呂にはいっているらしく部屋から廊下を挟んだ向かいの扉が少し開くと
いい匂いの蒸気がふわっと漂ってきた。
「ごめん。聞こえなかった」
「あ、玄関…」
「あー今出るからあがってて」
「いいの、用は特になかったから帰る。ゆっくりお風呂入って下さいな。じゃあね」
「ちょ、ちょっと来たんだからー」
という声と扉がガチャリと開くのは同時だった。
裸のままでてこられたら困る、と瞬時に視線を自分の足元に落とした。
「へーきだよ。裸じゃないよ」
考えてることがつつぬけだ。
視線を上げると白い蒸気の中に彼がいた。
腰にバスタオルを巻いてるだけでこれじゃあ裸同然だ。
「ちゃんと暖まらないと湯冷めするよ」
「あったまったよ。本当にちょうど出るとこだった」
本当らしかった。湯気は扉かだけでなく彼の体からもたちのぼって、
顔は血色よく満面の笑みまで浮かんでいた。
「ねぇ、熱あるんじゃない?ぼーっとしてる」
ぼーっとしてるのはいつものことだよ。と思いながら口からは出なかった。
今まで気が付かなかったけど、なんとなく体が重だるい。
「熱あるって絶対。ほら」
こういう時普通は額に手を当てて確認するのだと思う。
なのに彼は私の服の中に躊躇せず手を差し入れて脇の下で留まった。
「ほら、やっぱり。」
なんなんだこの人。初対面の時はまともに話もしないような口数の少ない人だった。
てっきり人見知りする、人とは一線ひいて接する、そういうタイプの人だと思ってた。
それが、会ったのは今日が二回目で彼の手を脇の下に感じるこの状況。
私は友達にだっていきなりこんなことしない。
まだ友達にさえなってないような私達なのに。
「とにかく部屋いこう。ここじゃ寒い」
彼はあくまでも冷静で、でも私は混乱していてますます熱があがる予感がした。
〆
ここで目が覚めました。
登場人物はPE'Zのメンバーのうちの一人でした。
いつもは五人揃っているのに初めて一人のみの登場。
そういえば最近リアルじゃない夢見なくなった。
空飛ぶとか場所がいきなり切り替わるとか自分が人間じゃない夢とか見なくなった。
初めてこの部屋にあがったあの日からそんなに日が経っていない。
ベランダから明りがもれているから今部屋にいるのだろう。
約束もせず、電話もせず、ここに来た理由をなんて言おう。
手土産も持ってこなかったし、誰か先客がいるかもしれないし、何かに忙しくしてるかもしれない。
どうしようかな。
五月も中旬だというのに夜は物凄く冷え込む。
昔付き合ってた人が忘れたままの大きいパーカーを羽織って出てきたけど、
それでもここにずっと立っているので寒くなってきた。
取り込んでいたら帰ればいい、とにかく会おう。
コンコン、と軽く扉をノックする。
返事がない。
コンコンコン、今度は少し強くノックしてみたが反応がない。
ノブに手をかけてみると鍵がかかってない事がわかった。
扉をそっとあけて玄関に入ると、すぐ側の部屋のドアが開いていて
前ここに来た時もやっていたテレビゲームのサッカーの音楽が聞こえてきた。
玄関にたったまま今度は部屋側の壁をノックした。すると
「だあれー?」とくぐもった声が部屋ではないほうから聞こえてきた。
「ごめん。ノックしても返事なくて勝手に玄関入っちゃった」
どうやら風呂にはいっているらしく部屋から廊下を挟んだ向かいの扉が少し開くと
いい匂いの蒸気がふわっと漂ってきた。
「ごめん。聞こえなかった」
「あ、玄関…」
「あー今出るからあがってて」
「いいの、用は特になかったから帰る。ゆっくりお風呂入って下さいな。じゃあね」
「ちょ、ちょっと来たんだからー」
という声と扉がガチャリと開くのは同時だった。
裸のままでてこられたら困る、と瞬時に視線を自分の足元に落とした。
「へーきだよ。裸じゃないよ」
考えてることがつつぬけだ。
視線を上げると白い蒸気の中に彼がいた。
腰にバスタオルを巻いてるだけでこれじゃあ裸同然だ。
「ちゃんと暖まらないと湯冷めするよ」
「あったまったよ。本当にちょうど出るとこだった」
本当らしかった。湯気は扉かだけでなく彼の体からもたちのぼって、
顔は血色よく満面の笑みまで浮かんでいた。
「ねぇ、熱あるんじゃない?ぼーっとしてる」
ぼーっとしてるのはいつものことだよ。と思いながら口からは出なかった。
今まで気が付かなかったけど、なんとなく体が重だるい。
「熱あるって絶対。ほら」
こういう時普通は額に手を当てて確認するのだと思う。
なのに彼は私の服の中に躊躇せず手を差し入れて脇の下で留まった。
「ほら、やっぱり。」
なんなんだこの人。初対面の時はまともに話もしないような口数の少ない人だった。
てっきり人見知りする、人とは一線ひいて接する、そういうタイプの人だと思ってた。
それが、会ったのは今日が二回目で彼の手を脇の下に感じるこの状況。
私は友達にだっていきなりこんなことしない。
まだ友達にさえなってないような私達なのに。
「とにかく部屋いこう。ここじゃ寒い」
彼はあくまでも冷静で、でも私は混乱していてますます熱があがる予感がした。
〆
ここで目が覚めました。
登場人物はPE'Zのメンバーのうちの一人でした。
いつもは五人揃っているのに初めて一人のみの登場。
そういえば最近リアルじゃない夢見なくなった。
空飛ぶとか場所がいきなり切り替わるとか自分が人間じゃない夢とか見なくなった。
メンバーの誰だろう…ヒイやニレではそんな色気のある行動って絶対ありえないよなあ(笑)。
女性に向かって失礼なこと言ってごめんなさい。
でもこの夢、前回に増してすごいです。すごいいいとこで目が覚めてしまったんですね。惜しいっ!もし北海道のラジオに投稿したら、絶対読まれそうですね。僕もこういうリアルな夢見てみたいです。
ラジオ投稿してみたいけど、聴けないしなあ。
聴きたい!即興で曲作ってるのとかすごく聴きたい!
登場人物はありえないほうのどちらかです。
どちらかなんですね!
うわーーー想像すると卒倒しそうです…。
って、それはニレ・ヒイに失礼でしょうか。
ぜひとも夢の続き、早く見て下さい!(笑)
極月を寝ながらかけていた効果ですね、きっと。
登場人物はこの前と一緒。
内容は覚えてない…ってことにしときます。