茉莉花の戯言

自キャラ萌えに生きる、痛い人の日記兼ネタ帳。
現在お題挑戦中。

24.もう1回!

2010-05-08 | ドタバタラブコメがお好みの方に30のお題
泣きじゃくるジャスミンを、とりあえず術で眠らせ、呪文の詠唱を始める。

それにしてもこの俺が、鳳凰の神鏡などという魔道具の力を借りた上に、呪文の詠唱までしなきゃならないなんて……
人間の魂を利用した術というものは、本当に本当に本当にやっかいだ。

詠唱を終えると、鏡の中から呪いの主である女魔術師が現れた。
「……ようやくお目通りが叶いましたよ、我が麗しの君。
 まだ見ぬ君に、恋い焦がれ、眠れぬ夜を幾度過ごしたことか」
少し大げさに跪き、彼女の手を取る。
「うふふ、素敵!
 ね、もう1回!もう1回今の台詞言ってくださらない?」
少々芝居がかった台詞を初対面の女に言うのは、まぁ、クセみたいな物だ。
そしてそれに乗ってくれる女というのも嫌いではないはずなのだが……少々イラっときてしまった。
「……こっちは一刻も早く呪いを解除したいんだ。
 一応話は聞いてやるから、とっととぶちまけな」
思わず本音が出る。
自分で思っているよりもずっと、この状況に参っているようだ。

「あら、意外とつれないのね。
 それに、呪いに対する対処も完璧だったし、なんだかつまらないわ。
 ……でも、あなたになら全部話しても理解してもらえそうね」

23.デンジャラス

2010-05-08 | ドタバタラブコメがお好みの方に30のお題
準備も整った。
プリムラには何かあったときのために部屋の外で待機してもらうことにする。
そして……

「ジャスミン、ちょっとこっち来い」
ジャスミンに声を掛けるのは、魔道具屋から帰ってきてから初めてだ。
ついでに、まともに顔を見るのも……って、うわー、何この罪悪感。
「い、今更、何なのよ……あたしなんかに構ってる暇なんて無いんでしょ?」
ええい、泣くな!お前にはわからんだろうが、本当に泣きたいのはこっちなんだぞ!
お前のその泣き顔が、今の俺にとってどんだけデンジャラスな代物なのか、小一時間説教してやりたいくらいだ。
……実際に説教なんかしたら、今までの苦労を無に帰す自信があるけどな!

22.だめかもしれない

2010-05-08 | ドタバタラブコメがお好みの方に30のお題
とりあえず、このまま二人でいるのはだめかもしれない
いくら擬似恋愛とはいえ、今後ジャスミンに積極的な行動をとられたら我慢できる気がしないからな。
今はまだ大丈夫みたいだけど……こいつが恋愛感情を自覚する前に、いったん家に戻るか。
プリムラがいればなんとか自制心も保てるだろう。
あとは……今の出力で何とか呪いを解除する方法を考えるしかない。
「あー、ジャスミン、俺ちょっと自宅書庫で調べたいことがあるんだけど……」
「いいわよ、あたしもちょうど調べたいことあったし……って、エンディなんか機嫌悪い?」
「べーつーにー」
「そ、そぉ?」

これが、数日前の出来事。
そして、今に至る。