遊び尽くせ in 浦神

カイロス発射計画…有魚です。 
ギリシャ神話に出てくる“時”を司る神らしい。 
語源は、ギリシャ語でチャンスを意味するらしいです。 

真冬の耐久戦。 
ダブルヘッダー、こってり便、変態便とも呼ばれる。 
何かというと、午前便に乗った後、午後便にも乗りましょうという釣人としての願望はあるけど、なかなかやらないよねと言う釣行。 
決行日は、節分。
世の中が鬼退治だ、豆撒きだ、恵方巻だと浮かれている日に朝から晩まで海の上にいるのである。 

で、Nさんと予約したは良いけど、時節柄なのか最低出航人数が３名とされておりこのままでは路頭に迷うのではと思っていた１月中旬…。 
やっと午前便が３名となって出航が決まり、あとは天気だけ…。

でも午後便は我々２人だけなので、このままだと船が出ないかも…。 
このまま出なくても良いかもと思ったことなどないとは言わない。
１月末にやっと３人なって出航が決定した…、良かったような、残念なような、恐ろしいような。
 毎回だが、行く前に億劫になってしまうのだ。 
これが歳というやつなのだろうか、もう少し抗ってみよう。 
今回は天気が良さそう。 
風も勝浦の沖は穏やか、波もなさそう。 

今回のテーマは、早くアタリを出すこととアカムツを釣ることの２つ。 
そういえば、初釣り以外のテーマはどうだったんだというと、惨敗なのだ。 
トンジギでは、最初にヒットさせることがテーマだったが、最初にどころかヒットはもちろんバイトもなかった。 
アマラバ＆サワラは、グジもサワラもなしなので、テーマもクソもない。
エサ釣りは、エサ釣りを楽しむことだったが、エサ釣りの難しさを痛感して終わった。

Ｎさんと鈴鹿周りで浦神まで４時間ほどで着いた。 
大台越はいつ復旧するのだろうか。 
５時半に船長が来てご挨拶。 
今日は、３人で夕方までなので昼は戻りませんと…。 
へ？ 
予約が入ったタイミングが異なったので、てっきり別の人だと思っていたが、真冬の耐久戦に参加してくれる奇特な方がいたもんだ。 
この人がいなかったら、我々は路頭に迷うところだったんだね～。
ありがたい、ありがたやー。

で、前置きが長くなったが出船！
毎度の朝日には目もくれずにムツ狙いからスタート。
前回、ジグ選択で失敗したので今回は迷いなく…。

直ぐに食ってくるだろうと思っていたが、さにあらず。
何度かボトムを取り直してグンッ。
よしよし最初にバイトを捉えたよとリーリングしてムツキャッチ。

ミヨシでもムツキャッチ。
Ｎ師匠は、珍しい空回収でした。
最初の流しはバイトが出るのが遅かったので、２流目はそこを意識してソッコーでキャッチ。
ジグを入れ直してムツキャッチ。
Ｎ師匠も当然のごとく２キャッチしてました。
ミヨシさんはフックオフしたみたい。

船長が、中深海初めてですって言ってたので、偉そうにフッキングについて講釈を垂れに行く…。
ま、縁で１日一緒にいるんだし、どうせなら楽しんでほしいからね～と余裕をぶちかますが、後ほど返り討ちにあうとはこの時は夢にも思っていない。 
調子良く３ツのムツをキャッチし、おまけに真赤なゲストもキャッチ…。

これは嬉しい！ 
結局、朝イチでムツ４と鬼カサゴをキャッチした。

 
普段ならこの後は浦神チックな展開になるのだが、移動した先でもポツポツ当たる。
でも、２流でバイトは止まった。
無条件に良い状況ではなく、工夫をするとバイトが出るという、楽しいパターン。
必死にパターンを探る。
ジグなのか、ジャークなのか、フォールなのか…。
妄想、想像は尽きない。

失敗すると罰でイカゲーが待っているので、これもまた楽しい。
300m先のイカのムニームニーとしたバイトをスルーして、その後にムツのコツコツとしたバイトを捉えた時は嬉しかった。 
してやったりである。

でも、アカムツポイントはお通夜。
この魚は全滅したんじゃないだろうか。
考えてきたことはやったけど、釣れたのはギンちゃんとユメちゃん。

他魚でももうちょっとバイトがあれば、船長も続けたんだろうけど見切る。

次は硬いところでムツ狙い。
ここでも最初にバイトを出したのだが、手応えは軽い。
船長から、両隣は重そうですよと弄られてしまった…（涙）。
私は安定のユメカサゴ。
Ｎ師匠は良型ムツでミヨシはアラが浮上…。
やられてしまった…、初中深海でアラとは、持っている人もいたもんだ…。
その後、さらに叩きのめされるとは夢にも思わず。

さすがに昼にはムツの活性も下がってしまって空回収が続いたが、ムツ８と鬼カサゴ、ギンメダイ、アカイカをキープ。 
ユメカサゴ３とアカイカ１はリリースした。
前半はほぼ空回収はなかったんじゃないかなー。
欲を言えば、ムツのツ抜けしたかったけどね。
N師匠は、ムツ９とカゴカマス２、アカイカ、ヒメだったかな。
朝イチ外したけど流石の釣果ですな。

 

さて、もう満足やでと言いつつも午後便へ。
午後便と言っても港に帰るわけでもなく、「ぼちぼち浅い方へ行きましょう」と船長。
150mからスタート。
150m・・・？
いや、別に深いとかそんなことではなく、あまり狙わない水深だなぁと…。
なんで、それなりに期待もしたんですが、お通夜。

ここから、たいし丸らしくランガン。
どんどん南下していきます。
気づけば紀伊大島の沖合いにいました。

樫野崎灯台が見えます。
大カツオ、小ガツオが見える。
磯釣りしたいなぁ～、そんな事を考えていたら、船から出る泡がサラシに見えてきた。 
船が方向を変えた後の流れが潮の壁に見える。
あのサラシが消える辺り、あのヨレに仕掛けを入れ込んだら…。
ガツンって…（汗）。
アヤメが釣れました…（笑）。

反応はバンバンに出て、青物でも食ってきそうな雰囲気なのですが、厳しいです。
シオも居るんでしょうけど口を使わない。
先週、串本ではヒレナガカンパチの14kgが出ているので、ここいらにも絶対にいると思うんですけどね…。
反応あるけど食わないので、色々やってるとゴチンとウッカリキャッチ。
このタイミングでミヨシではマハタが出ました。
まじかよ！？
中深海でアラ釣って、五目ではマハタかよ。
出来すぎでないか、あんちゃん。
どうしたら釣れるんだ、教えてほしいわ。

ハタが欲しい～と呻く僕に来てくれたのは、ウッカリ兄さん。

しかも連発…。
小さい奴は産卵前だったけど、でっかいのは産卵済でした。
N師匠、いつもはエエ魚を仕留めるんですが、この日はなぜか迷走。
こいつはエエでと浮かしてみれば化物ようなエソだったりして…。
僕もこいつは良さそうって奴が来たんですが、いつまでたってもカツンカツンと首を振る。 

食べごろのべっぴんさんでした。

で、いつものようにバイトが途絶えて移動。
なんでこの時間になるとバイトが途絶えるんだろう。
４時頃の最高の時間帯になぜか当たらなくなる、不思議です。
 
いよいよと言うか、ようやくと言うか、やっとというか。

ラッシュタイム突入～。
と同時にポツポツ来ました。
まじかよ～、上がるまでもつと思ってたけど…。
本降りになる中、ＪＫとは言わないから40upが欲しいと必死に頑張るんですが、35まで。
強い引きに期待したけど赤い奴だったりして、僕も師匠も。
でも、同じように強い引きしていたミヨシの彼はＪＫ！
まじか！？

中深海、五目、夕マズメのエースターゲットを総取りしていきました。
やるなぁ～を通り越して、帰り道は気を付けやーレベルです。
最後は、ヨロリに挨拶されて長い長い闘いに幕を下ろしました。
午後は、ムツ５、ウッカリ３、アヤメ、マダイをキープ。
ハチビキ、ヨロリはリリースでした。
師匠は、朝イチに続いて夕方のラッシュも外してムツ２、マトウ２、ウッカリ、アヤメ、レンコ、・・・。
リリースは、ヒメ、エソ、ヨロリ、ハチビキぐらいだったか…。

2人のキープです。
オコゼを出すの忘れました。
やりすぎですな。

 

翌日、魚をやっつける前に…。
引き取ってくれる人を探しました。

 

ＰＳ．
民間の宇宙開発会社が那智勝浦からカイロスロケットを打ち上げるそうです。
当日のたいし丸は満船ですが、偶然にも隣の地域に浮いていることになっています。
南紀はエエとこです♪
本日も内容のない長文にお付き合いありがとうございました。