”エメラルド” のリカット例をご紹介いたします。
ヒビが入ってしまったエメラルドを 指輪の枠から外したところ・・・ ご覧のように 崩れ落ちるように欠けてしまいました
私達が エメラルドのリフォームをお受けするのに 慎重にならざるおえない理由
まさに ”これ” を恐れているのです。
痛々しい姿ですが・・・ 私にとっては 大切な 『 意味のある石 』 なのです。
この エメラルドは 私の父が 5月生まれの母へ贈った婚約指輪。 共に 昭和2年生まれ ( 余談ですが 共に68歳で 呼び合うように相次いで他界 )
結婚したのが 昭和26年5月
当時 23歳の父は より上の学位をとるために まだ学生の身、 収入など無かったはず。 そんななか用意された 婚約指輪は もちろん親がかり。
それも渡された金額の中から どうしても欲しかったカメラを先に購入してしまい・・・・ 。 そんなエピソードまでもが このエメラルドには 刻まれているのです。 昭和26年 物が少なく 『 満足な嫁入り道具を揃えてもらえなかった 』 と 母が言っていました。
合成石の指輪が 宝石のごとく売られていた時代です。 この コロンビア産の青味の強いエメラルドは 当時 それなり高価なものだったと想像できます。
私の両親は 共にジュエリーが好きでした。 ( カエルの子は・・・ 私です )
父は 美しい石そのものが好きでした。 『 女性が 綺麗な物を身につけたいと思うほうが自然だ 』 と、 とてもジュエリーに理解のある人でした。
母は、 エメラルドにヒビが入ってしまっても・・・めげることは無く、 石を守るようなデザインにリフォームをして、 また日々に使い続け 充分にお誕生石を楽しんでいました。
その姿を 写真に残しておけばよかったと 今、思いますが・・・ 後の祭り。 こんな感じのデザインでした。
この指輪から ヒビが入ってしまったエメラルドを残し、 サイドに使われていたダイヤと ふんだんに使われたプラチナを使い、 粒金技法のバングルを作ってもらいました。
もちろん造ったのは TEZUCA、 怪人の力作です。
(私のお守り。 毎日 身に付けている 宝物です。)
私は 母のリングの姿を写真に残さず サッサと壊してしまった事を後悔しています。
リフォームには 後戻りが許されません。
其の経験から 皆さまからのお預かり品に 刻まれた歴史を写し取るように 出来るだけ綺麗な写真を残す努力をしています。
”粒金技法でリフォーム” は 元の姿の写真を撮ることからスタートします。
先日 両親の17回忌を終え 婚約指輪からはずしたエメラルドをリカットできたら 良い供養になるな・・・と 考えました。
『バラバラになってしまっても・・・ その覚悟はできています。 どんな小さくなってしまっても構いません なにかしら ジュエリーらしく仕上げていただけたら嬉しいのですが・・・ 』
こんなにまで 大きく欠けてしまったエメラルドのリカットの難しさを 充分プロとして理解しておりますので・・・ ダメ元で 厄介で無謀なお願いをしてみました。
ジュエリーとして復活できた感じです。
ほとんど大きさも変わらず エメラルドらしい姿に戻していたき 大感激です。
リカットに係わってくださったプロ集団に こころから感謝もうしあげます。
今回は 個人的な所有のエメラルドのリカットをご紹介いたしましたが・・・ こんなに 上手くなんて凄い事 お金では買えない サプライズなのです。
お客さまには、 プロとして ギャンブル性の高いリフォームをおすすめする訳にはいかないのです。
上手くいって当たり前 失敗したら弁償 ・・・ 怖がってばかりでは 仕事になりませんが ・・・ やはり ”」エメラルド ” には 慎重にならざるおえません。
<ジュエリーリフォームをご検討のかたへ>
リフォーム着手の前に、 私の失敗や後悔なども含め なまの経験談をお伝えしたいと思っております。 ご相談 見積もりは無料です。
迫力の TEZUCA粒金技法で 『 驚きのジュエリーリフォーム 』 『 リフォーム婚約指輪 』 を 私がプロデュースいたします。 ぜひ 私を捕まえて ご相談ください。
リフォーム実例写真集 http://whity.ryukin.jp/photos/jewely/index.html
粒金ホワイティー 店長 片口 由美 (公休 月曜日)
ホテル ニューオータニ 東京 アーケード階
営業時間 11:00~18:30 月曜 定休日
臨時休業・営業時間変更など HP をチェック願います。
03-3221-4190 info@j-whity.com
”2011 サマーパラダイス” 7/1(金)より~ 楽しい企画盛り沢山で 皆さまのご来店をお待ちしております。