天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
阿倍仲麻呂が中国から故郷を偲んで詠んだ歌である
写真は高い山が 旧三笠郡の三笠山 現在は宝満山
春日はこの大野の隣町 この角度から見上げた月の出風景だと思う
遠く中国まで旅の危険とりわけ船は命の保証のない旅である
そうまでして留学に行った時代 さぞかし大変だったろう
だがそれも菅原道真が遣唐使派遣中止して以来 途絶した
彼は偉い 中国のなんたるかを 価値を見定めて 留学に値しないと断言
そりゃそうだろう 日本の文化は優れていて世界に冠たるものだから
現在の中国 見ればわかる文化の程度 道徳心のなさ 思慮分別の貧しさ
こんなところに留学したなんて考える方が浅ましい
ところが当時は先進国と映ったのだろう 殊に仏教と漢字
今は中国に仏教はないも同然 漢字は略体化ばかりが進む 全くの異次元
仏教は元々インドからであり 漢字は日本発祥という説も出てきた
なぜか それは 神代文字という公認されていない日本独自の文字が基盤になって
漢字が生れたという誰も信じていない説がある
まあいずれにしても次第に明らかになっていくだろう
日本は自分にもっと自身を持って我々の先祖の偉大さに気付いたほうがいい
へりくだりすぎて卑屈になる必要はさらさらない
誇らしい我が国というものがなくなったのだろうか