カテゴリーにKimochi Homeを追加しました。
ブログでは3回しか記事書いてないのですね。
他の記事にもちょろちょろと書き残してはきましたが。。
さて、キモチへバイオリンを弾きに行けるのも
11月、12月、1月、2月全てこなせたとしてもあと4回。
今までやってきたことをまとめ、今後の方向について考えたいと思います。
★Kimochi Homeとは
私が説明すると間違いがあるかも知れないので、
こちらをごらんください。
一言で言うならば日系人をケアしている老人ホームです。場所はサンフランシスコ日本街から1ブロックほどの住宅街の中。
約20名ほどのシニアが暮らしており、年代は80代の方から100歳を超える方までいらっしゃいます。
★キモチホームでの演奏活動を始めたきっかけ
知り合いの方がKimochi Inc.のボランティア活動に対する表彰式に連れていってくださったのがキモチとの出会い。
海外で力強く生きてきた日系人の方たちのバックグラウンドに興味があったことなどが動機となり、
その表彰式の後でコンタクトパーソンを紹介してもらい、バイオリンの演奏に行かせていただいてもいいかを交渉。
月1度、土曜日のおやつの時間に演奏しに行くことでホーム側の承諾を得ました。こうして2007年6月に活動を開始。
★演奏内容
この活動は、主に日本の民謡、童謡など、ホームの方たちにとって
昔から慣れ親しんだ懐かしい音楽を聴いていただくことが目的です。
しかし、ホームの皆さんはそれぞれ違うバックグラウンドをお持ちのため
必ずしも日本の曲だけに詳しいとはかぎりません。
そのため、アメリカの映画やミュージカルの曲、クラシックなど
万国共通で有名な曲を弾くことも。
★選曲のリソース
今まで購入した楽譜は;
・「歌いながら弾ける童謡唱歌ピアノ曲集」(シンコーミュージックエンタテイメント社発行・長谷川千代編曲)
・「やさしく弾ける/ピアノ・ソロ 文部省唱歌・童謡集」(kmp社発行・松原美子編曲)
・「ピアノ伴奏付 バイオリン・クリスマス曲集」(デプロ社発行、編著)
・「日本のうた101プラス6曲」(野ばら社発行、編集)
・「大人のためのクラシック・ピアノ名曲集(上)」(ヤマハミュージックメディア社発行、佐藤暢宏/高野宏美編曲)
その他インターネット、ギター曲集等も合わせて、毎月10曲前後を演奏しています。
★やりがい、感じていること
初めてのボランティア活動を1人で始めるという、今から思えば無謀な試みで、
始めた当初は無口で反応の少ないお年寄りたちを前にカチコチになってバイオリンを弾いていました。
数ヶ月してようやく「やっぱり日本の曲のほうがいいね」「外国の曲は知らないし」など反応が得られるようになり、
嬉しくなって新しい楽譜を手に入れて日本の民謡を調べるようになりました。
弾いてみれば自分にとっても懐かしい曲だったり、美しい日本らしい旋律の曲だったり、季節感あふれる曲だったり。
自分でも演奏を楽しむようになってきました。
年末ごろには皆さんとも打ち解け、特に長く話をしたりすることはなくても、
「毎月バイオリンを弾きに来る人」という感じで、顔なじみになれた気がしました。
一部の方には日本の故郷を思い出すきっかけとなったようで、
目をうるませている方や手拍子をしてくださる方などがでてきました。
そこまでの反響を予想していなかったので、音楽というのはすごいなぁと改めて感じました。
年が明けて春ごろから知り合いの方がチェロで参加してくださることになり、
それまで以上にレパートリーが広がりました。
さらにその方がギター奏者の方も連れてきてくださり、
一人で始めた活動は3人になりました。
正直日本の民謡・童謡を演奏するといってもバリエーションには限界があり、
メンバーが加わったことでマンネリになりかけていた演奏が新鮮になったのも、とてもありがたい効果でした。
こうして振り返ると、去年6月から1年と数ヶ月、細々とよく続いたものだなぁと思います。
何気なく始めたことだったけれど、周囲に思わぬ反響があったり、協力をしてくださる方がいたりして、
知らず知らずのうちに色々と支えられてきたんだと感じています。
今では行くたびに「ありがとう」のお声をかけていただけるようになり、
少しでも日本の音楽を懐かしむ場を提供できているのかな、とやりがいを感じています。
★今後について
私は来年の3月で日本に帰国しますが、できればどなたかが音頭をとり、
この活動(あるいは似たような活動)が続いていけばベストだと考えています。
まだ具体的にはアクションを起こしていませんが、おそらくmixiなどで希望者を募ることにすると思います。
今までは気軽に、適当にやってきたところがありますし、
今後もあまり肩肘はらずカジュアルにやっていけばいいと思うのですが、
もし他の方に引き継ぐのであれば、楽譜や今までやってきた内容をまとめたノートをお渡しするなど、
スムーズに引き継げるよう用意をするつもりです。
いつかまたこういった活動をできるようにしたい、
またはこういった活動をしている人がいれば、お手伝いしたいと思います。
少しでも共感してくださる人が増えていけばいいなぁ。