211．懐かしの'80年代（学園ドラマが産んだ新しいアイドル）

【海援隊「贈る言葉」】

　1980年代、男性アイドルの世代交代が活発になった。それまで1970
年代の男性アイドル界を牽引した「新ご三家」から「長髪・甘いルッ
クス系のソロ・アイドル」を経て登場したのが、「たのきんトリオ」
である。1980年代の男性アイドル界は、ジャニーズ黄金時代となった。

　「たのきん」がブレイクしたのはＴＢＳ系列の学園ドラマ『３年Ｂ
組金八先生』である。沖田浩之、ひかる一平もこのドラマの出身であ
る。「たのきん」に遅れること２年、同じく『２年Ｂ組仙八先生』か
らデビューしたのがあの「シブがき隊」だ。このように「ソロ」から
「トリオ」に代表される「グループ」へ。男性アイドル界の牽引者は
変わっていくのである。「たのきんトリオ」と「シブがき隊」を少し
振り返ってみよう。

１．たのきんトリオ

　1980年代のジャニーズ・ブームのきっかけとなった３人組。『３年
Ｂ組金八先生』の中でも人気の高かった近藤真彦、田原俊彦、野村義
男で編成された。とはいっても歌手としては独立した活動であった。
マッチ、トシちゃんはソロ、ヨッちゃんは"THE GOOD-BYE"というバン
ドで活躍した。

２．シブがき隊

　『２年Ｂ組仙八先生』からの登場。モッくんこと本木雅弘、ヤッく
んこと薬丸裕英、フッくんこと布川敏和で編成された。こちらは、ト
リオとして歌手活動を展開。1982年に「ＮＡＩ・ＮＡＩ・１６」でデ
ビュー、直球勝負を挑むも「スシ食いネェ！」のような変化球も交え
トリオとして長く人気を博した。その後、各個性を活かし単独で活躍
している。

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　その他、原宿のホコ天でタケノコ族をしていた沖田浩之、『だんな
さまは１８歳』（昔むかし、岡崎友紀主演の『奥様は１８歳』を連想
するタイトル）で活躍した竹本孝之、『金八先生』で沖田浩之の後ろ
でなよなよ（役柄！）していたひかる一平、『仙八先生』でナイフを
持った孤独な少年（これも役柄！！）だった本田恭章、そして大事故
から復活した堤大二郎・・・。枚挙にいとまがない。　

　出所は異なるが、1983年に「ギザギザハートの子守歌」で衝撃的な
デビューを果たしたチェッカーズもいたなぁ。男の子の髪型が「ふん
わりパーマ」から「ツンツンヘアー」に変化しだしたのもこのあたり
かな。