Me&Night&Music…JAZZとお酒で素敵な夜を…

ジャズ&ブルースシンガーのローズが、好きなお酒と音楽について気ままに語ります。独断と偏見に満ちたウンチクも満載!

You'd Be So Nice To Come Home To

2007-10-23 21:03:51 | Weblog
誰もが一度は耳にしたことがあるはずの超スタンダードナンバーですが、
「帰ってくれてうれしいわ」という邦題のせいで、正しく内容が理解
されていません。
かく言う私めも、長らく邦題のイメージを鵜呑みにしていました…
お恥ずかしい。

’43年に、コール・ポーターがミュージカル映画のために書いた曲です。
「Sentimental Journey」を紹介した時にも書きましたが、第二次世界大戦
の真っ只中という時代背景を考えると、大切な人との暮らしを引き裂かれた
人々に共感を与えたことは、納得できます。


「君がいてくれたら 家に帰るのはうれしいだろうな
 風が頭上で子守唄みたいに 鳴っているようなとき
 暖炉のそばの君は 素敵だろうな

 君は僕が求めるすべて
 
 凍える冬の星空の下の君も
 燃える八月の月に照らされた君も
 素晴らしいだろうな

 君のもとに帰り 君を愛せるのなら
 それは僕には 素晴らしい天国さ 」


この曲の名唱といえば、やはりヘレン・メリルが筆頭でしょう。
ヘレンの代表曲と言ってもいいぐらい。
ジョー・スタッフォードのも負けず劣らずいいですね。
歌詞の意味からすれば、男性が歌ったほうがよいと思うのですが、
フランク・シナトラ、マット・デニスあたりしか思い浮かびません。

遠距離恋愛の恋人達にお薦めしておきましょうか。
遠く離れた恋人のことを思いながら、あるいは遠距離電話で話しながら、
聴いて下さいな。ベランダであの人も今、同じ月を眺めているのかしら…
なんて。

そんな時には、あんまりきついお酒はふさわしくないですね。
この季節にぴったりのブルーベリーや、もものフルーツワインあたりで
軽くほんのりと。






 

明日もライヴ♪

2007-10-12 19:16:47 | Weblog
明日、10月13日(土)は、相方のKozyの店「ZZ BAR」での
毎月恒例・Kozy&Roseのライヴです。

20:30~ (2ステージ)
投げ銭(チップ制)で、のんびりリラックスムードで演りま~す♪

R&B,Blues,Pops…懐かしい曲がたくさん飛び出しますよ~
お時間ある方は、ぜひいらして下さいね!

「ZZ BAR」は、大阪千日前、今話題の「味園ビル」の2階です。
お問い合わせは「ZZ BAR」(06-6643-0154)まで。

Satin Doll

2007-10-05 22:49:50 | Weblog
ライヴだ、イベントだ、ってバタバタしているうちに、もう10月5日…
ちょっぴりご無沙汰しちゃって、ごめんなさい。

今回取り上げる「Satin Doll」とは、艶々のシルクのお人形…ではなくて、
「サテン・ドール」というニック・ネームの娼婦を歌った曲。

この曲は、かのデューク・エリントン・オーケストラの十八番で、超有名な曲。
でも、歌詞はスラングが多くて、直訳してもさっぱり意味が通じないの。
日本人ヴォーカリストにとっては難物です。
私は、曲の気分を伝えることに重点を置いてみました。


「彼女の あの粋なキセルを見ただけで
 オレの気持ちは 乱れるんだ
 肩越しに彼女は オレに流し目を送る

 街で獲物を探してるのさ 
 彼女は サテン・ドール
 
 オレと腕を組んで 軽やかに行くかい、ベイビー?
 (気をつけなきゃ、オレ。 夢中になりすぎだぜ)

 粋な言葉を振りまいて 街を行く
 彼女はサテン・ドール 

 彼女は お馬鹿なんかじゃないから
 オレも クールにカッコ良く決めてやろうじゃないの
 結婚したがる女なんて ごめんだからね

 オレの電話番号は 訊かないのかい?
 あ、そう
 男の電話番号なんて たんまり知ってるよね
 
 いいよ、オレは一人でルンバでも踊るさ
 
 今日も オレのサテン・ドールは 街を行く 」


颯爽と街を行く娼婦…って、今の日本では想像しにくいんだけど、男たちを
次々に手玉に取るイイ女、って読み替えてもいいと思うのね。

ところで、イイ女の条件って、何なのでしょう?
私は、男にもたれかからず、愚痴を言わず、自分の人生を自分で引き受けられる
ことだと思ってるんだけど…。
そのうえ、ちょっと甘え上手な面もなきゃ、だめかな。

皆さんのご意見、ぜひぜひ、聞かせて下さいな。
コメントお待ちしていま~す♪


この曲はちょっとおしゃれして(クールにきめて)、スタイリッシュなバーで
リクエストしてほしいものですね。
もちろん、本家・デューク・エリントンのバージョンでも、エラ・フィッツジェラルド
の名唱でも。しっとりいきたいなら、キャロル・スローンがお薦め。
個人的には、ラテン気質のピアニスト、モンティ・アレキサンダーが私のお気に入り
なんですけど♪

そこで、サヴォイ・タンゴなんてカクテルをオーダーできたら、上出来!

 ※ サヴォイ・タンゴは、リンゴのブランデー、カルヴァドスとスロージンの
   カクテルです。