廊下のむし探検 第13弾
4月16日に家の近くの道路脇の茂みに行く前にマンションの廊下も歩いてみました。実は、マンションの廊下の方がはるかに虫が多かったです。

最初はこのゾウムシです。後腿節が太いのでノミゾウムシでしょうね。「原色日本甲虫図鑑IV」(以下図鑑と呼びます)の図版と比べてみると、ヤドリノミゾウムシやニレノミゾウムシと色合いが似ていますが、後者は頭部、吻が黒いので、残りのヤドリノミゾウムシが候補になりました。ここから先が分かりません。「日本列島の甲虫全種目録」(以下目録と呼びます)によると、ヤドリノミゾウムシの含まれるOrchestes属は5亜属31種記録されています。一方、保育社の図鑑は検索表を含めて15種。ここまでという感じです。



これらはアカタデハムシです。この日は3匹見つけました。これについてはついこの間調べたばかりです。


このハネカクシはヒゲブトハネカクシ亜科だと思っています。これについてもこの間亜科の検索をしてみました。目録によると、ヒゲブトハネカクシ亜科には107属372種が記録されています。属の検索さえ躊躇ってしまうような数字です。

これはいつものツノブトホタルモドキ。


そして、これはたぶん、ケブカクチブトゾウムシ。口上板を拡大してみると、口上板の上側に鱗片が見られました。


これはたぶん、ヨツメハネカクシ亜科。実際、頭頂部を拡大して見ると、単眼らしきところに孔が2個見られます。この亜科には26属190種。少しは攻められる数字かな。

これはたぶん、アオグロカミキリモドキ。


そしてこれはイタドリハムシ。この日は2匹いました。


このマルトゲムシ科Microchaetes属の外来種はよく見かけます。この日も2匹いました。

これはジョウカイボン科だと思うのですが、図鑑の図版を見てもピンとくるものがありません。辛うじて、ミヤマクビアカジョウカイ Cantharis属が似てそうなのですが、目録を見るとこの種はLycocerus属に移されていました。それで、Lycocerusで検索をかけてみたのですが、どうも前胸背の形が違います。むしろ、Cantharisの方が似ている感じがします。目録によると、ジョウカイボン科は5亜科26属375種。とても図版を見てどうこう言える数ではなさそうです。

最後はクチブトチョッキリ。これで甲虫は終わりですが、そのほか、虫はまだまだたくさんいました。それらは次回に回します。
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