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風地蔵徒然日記

ギャラリーカフェ風地蔵の毎日を
お届けいたします。

こどもってすばらしい。長編20880字。前編。

2006年09月28日 13時50分24秒 | Weblog
子どもってすばらしい。

12日のことだった。
ずいぶん昔のことのように思えるから、
まだ2週間前のことだなんて
今知ったとき、とっても不思議な感じがする。

私たちの心の流れは
いったいどんな時間の仕組みになっているのだろう。

いくらあがいても変わらない、
人と平等なのが時間なのだけれども、
とても同じ時間を生きているようには
感じられない私たちがいる。

2学期始まってすぐの、
12日。
りおんは学校から帰ってきてしまった。
ランドセルも何もかもそのままにして、
からだだけ、不安なまま
5時間目はじまったあたりで
家へ帰ってしまったのだった。

ブログの12日は、とめどもないことが書かれている。
確か、こんな事件が起きる前に
送信したものであろう。

次の日13日のブログはない。
ブログに登場できない日は、きまって
ものすごい葛藤の渦の真っ只中に
いる場合なのです。

その葛藤を書くことはエネルギーが要ります。
それに、つぎからつぎへと
でてくるのです。問題が・・・。

やっと今ここで、書こうと思った理由に、
おととい岐阜であった、教育基本法の
話しの中にヒントがある。

いわゆる、教育基本法なんて難しそうな話ではなく、
とても身近に子ども自身が感じるすべてのことだと
私がとらえ、そう感じ、これからやろうとすることへの
エネルギーと燃え出したきっかけなのである。

もちろん、その話でなくても今
日々問題だと感じる中で、なんでも
どんなことでも、今はヒントとなるのかもしれないけれど。


12日なにがおこったか。

その日は6時間授業だったので、4時にお迎えに行くことになっていた。
「おかあさーーん」
泣きながら電話をしてきたりおん。
時計は2時半。
どこから?学校から?
鳴き声で電話がかかって
冷静でいられるわけがない。
あらゆることを想像する。

泣いているから、話がわからない。
とにかく、家にいるということだけわかった。
「すぐ行くから、待ってて」
そういって、すぐにはいけない。
気持ちがすぐにいけないのだ。

その日は、店も私一人の日で、締めなければいけないし、
火も鍵もだいじな片付けもし、
お客様とのだんどりの連絡もし、
「飛んでいける」状況ではない。

何かをやりながら
頭の中はパニックだった。
時間だけは刻々とすぎる。
15分~20分、くらいのことだろうが、
それはとてつもなく長い時間に感じられた。
学校から電話がなぜかかってこないんだろう・・・。

3時からの業者との打ち合わせも
すっかりわすれ、3時前には店を出た。

行動は落ち着いても、心はあわてているのが自分でもよくわかる。
今日起きた事件ではないだけに、
過去のことから、さかのぼり、想像をする。

「聴こう。帰ったら本人に聞こう。」
それしかないんだけれど、そんなふうには思えない自分もいる。


家に着いた。
りおんがいなくなって30分は経っているだろうが、
まだ連絡もない。
これもまた、とても不安にさせる。

とにかく、お布団に二人で横になり
泣くのが落ち着いてから
静かに話しはじめた。

その内容は、
「おまえ、プロレスラーの○○に似とるなあ。」
と1学期にも、男の子が集団でりおんに
つめよった、だいたいはじめにつっかかってくる
T君。
その後、このT君との関係は、
「さわるな!」「けがれる!」
から、次第に肩をぽんっとたたいたり、
気持ちをぼそっとつぶやいたり、
一緒にいたずらしたり、笑いあったりと
素直な面が見えてきたところだったので、
T君独自の口の悪さはそう気にならないりおん。

そこへ、違う男の子が「そうや、似とるて」とはいってきた。
それに、「うるさい、だまれ!どうしてそんなこと言うんや」
と反撃するりおん。

そうなると、また関係のない野次馬数人が
ちょっかいを出してくる。
その中に、ふだんから、正義感のあるいいやつだと
思っていたH君まで、いっしょになって
言い出したことにも、ショックなりおん。

また、関係が作れていない男の子のことばは
ばんばん突き刺さるものがある。
教室中聞こえるような声で言い合いになる。

それを見ていた、女子。
○○さんと○○さんが
大きな声でオーバーな仕草で手までたたいて
笑い転げる。
一番いやだったのは、それを見たことと、
仲良しの名前で呼び合うようになった
Мまでが、知らんふりしたこと。
それに、クラス中のみんなが聴こえているはずなのに
誰ひとり、なにも起こっていないかのような
態度だったこと。

彼女の中で「おかしい!!」「こんなのはいやだ!」
がふくらんでいった。

1学期の事件、A4の紙に新聞紙の切抜きを
1枚1枚貼り付けて、恐ろしい言葉にして
クラスで、いじめのターゲットになっていた女の子に
渡った事件。
クラス中で、「きたない」「くさい」「けがれる」
の言葉を吐きかけられていた、
罪もないかわいい女の子。

そのターゲットに近づけば
次のターゲットが自分になることを恐れ、
いっしょになって、けなし、いじめるか、
言葉は発せずとも、表情で「そうだ、そうだ」というか
強いものに巻かれるクラス。

そんなことはおかしい。
Mさんのことで、先生に手紙を書いてもって行ったりおん。
長い手紙の中に、
「・・・それを書いた子の心も腐っているが、
腐るだけの理由があるのだろうと思う。
1マスノートにみんなが、いやなことを書いて
クラスで話し合いたい。・・・」

それについて、担任は
そんなことをしたらもっとクラスが大変になると
言い、自分がよく見ていくから・・・
ということになった。

納得いかない。
自分でできることを考えた。
勇気出して、Мちゃんに声をかけた。
「図書館いかへん?」
Мちゃんはものすごく、嬉しそうな顔をしたらしい。
その顔が今でも忘れられないという。


掃除のあと?図書館で先に待ってたりおんの元へ
Мチャンは、走ってかけよってきたそうだ。
「おかあさん、走るくらい嬉しいんだよね」
とっても、喜んでいたりおん。

その日から、その女の子と仲良しになったりおん。
次の日には、名前を呼び捨てで呼び合おうと決めたらしい。

「こんなことならもっと早く、友達になればよかった」
そういっていた。

少しづつかわってきていた。
学校を休みたいくらい、いやだった
Tとの、最近のささやかな心の通い合うシーンの話は
聴いていてもうれしくなるし、
「最近、○○ちゃんのほうから
話しかけてくるようになったよ。
友達になりたいんやな。りおんだって、友達になりたい!」
そんな話をしていた。

ギクシャクした、人間関係のつながれないクラス。
いや、今の時代どこもそうなのかも。


「・・・トイレに行ってきます。っていって
そのままかえってきてまった!!(泣)
どうしようか、ずっと迷ったけど、
もう、その場におれんかった・・・」

りおんが、そんな行動をするということは、
よっぽどのことだと思う。
「・・・そうか・・・」

そのとき、家のチャイムが鳴った。
「りおんさーーん!!りおんさーーーん!!」
ドアを激しくたたく先生の声がした。

よかった・・・。
ドアを開けたのが私で、先生はちょっとおどろいていたが、
先ずは、これまでの間、トイレから戻らないりおんを遅いなあと
待ち、クラスの子たちに何があったのかを聞いていて、
○○さんが下駄箱を見に行ったら靴がないって言うもんで、
次の授業が、他のクラスの先生との交代の授業だったので、
そこへ迷惑をかけられないので
説明だけをしてきたという。

子どもがいなくなって約1時間・・
どうなのか不審には思ったけれど、
1学期の時の先生のかみ合わない子どもへの思いは
まったく消えていた。

先ずは、ゆっくりりおんから事情を聴いたし、
それをきいて、そうだったのか・・・
と理解して、一番いやだったことは何だったの?
と聴き、それが先に書いたことで
このときりおんは詳しく話したのだった。
クラスの状況を一番知るであろう先生は、
「今、りおんさんが話してくれた半分も
クラスの子たちは、言わなかった。
そのことがとっても残念です。」

そして、「最近のりおんさん。
夏休みもどろんこクラブで、すごい時間を過ごされたんですね。
この前も、委員会の委員長決めをクラスでやって、
・・きかれましたか?お母さん。
そのときね、ムリヤリ決めさせることに
意味があるんですかって、言ってくれたのよね。
私だって、やらされてやる鼓笛をやりたくはないけれど、
我慢してやってます。
そのことで頭がいっぱいなのに、またやらされる委員会のことは
考えられません。っていわれたのを聴いて、先生とってもびっくりしたの。
そんなことを、クラスの中でてをあげていえる子なんていませんよ。
そのあと、H君が僕がやりますって言ってくれたのよね。
それに、1学期の集団で男の子たちから
言われた時の子の中の、N君のこと。
あのあと(りおんさんにはT君の友達やでわざと足をかけたんだと
言っているのに、先生に聴かれた時、そうなんですか!
そんなことを思っていたから田中さんがあれだけ怒っていたんですね。
今先生に聞いて初めてわかりました。僕はただ、
立ち上がろうとしただけなのに、足をかけたと、あやまれと
ものすごい勢いで怒られてた意味がやっと分かりました。といった子)
りおんさんは、言ったのよね、
許せるって。
先生ね、そんなこと、大人でも思えないことを
りおんさんが、言うたびに
ドキッとするの。
たまに大人以上の気持ちを持ってるなって
思っていたの。
だから、最近は先生にも何でも話してくれてたじゃない。」

りおんがこのとき、はっとした。
きっと、気がつかなかったんだろう。
先生の言葉をじっくり聞いてるりおん。

「・・・だからね、先生思うの。
ほかに方法が考えられなかったかなあって。
そのことがちょっと残念なの。
家が近いから、よかったけど、
近いとか遠いとか関係なくって、いなくなると、
みんな心配するしね。
それと、変な子だと思われるよ。
校長先生もすごく心配していたんだよ。」

変な子だと思われる??が、きになったけど
なんか意味がありそうで黙っていた。

「ごめんなさい。
あの時は、考えられなかった。
思いつきもしなかった。
帰るか、我慢するかだけで頭がいっぱいだったんです。」

「わかった。
先生ね、学校でのみんなのお母さんやと思ってる、
だから、何でも言ってね。」

こんな心の通った会話が、
あの1学期何度となく対話しても
煮え切らなかった担任の先生と、りおんがしてることに
わたしは、その変化にとても嬉しくなった。
先生がやっと子どもとまっすぐ向き合おうとしている。
ものすごく感じた瞬間だった。

これからどうする?
という話になった。
「先生について帰り。
しっかりわかってくれる先生やんか。
今一緒に帰ったほうがいいよ。」
とうながした。

りおんの顔が曇る。
先生も、
「そうやな、保健室に行こう。
靴がないことは、もうばれとるから
家に帰ろうと思ったけれど、
保健室におったということにしよう。
そして、1日ゆっくり考えて・・・。
先生もまた話を聴いてみるわ。」
といった。

私は、何でうそを言わせるの?と不思議に思った。
1日、ゆっくり考える??

りおんもそうするといっている。

ようやく、ことの事態がつかめてきた。
先生とりおんはわかりあえても、クラスの子たちのことを
一番知ってる二人が出した結論がそうなのだから。

危険!!だってことである。
何にも解決はしていないんだ。


堂々と子どもたちだけで、わにの赤ちゃんを持って警察署へ行く。

2006年09月27日 12時38分18秒 | Weblog
りおんをお迎えに行った。
「どうする?歩いていっとったら、
おやつになるし、お迎えにくるし、
時間ないやん。
お母さん乗せてって。
・・でも何人乗れる?
それでもみんなに、行きたい人って、
まずは聴くわ。」

今日一日、学校でもそんなことを考えていたんだろう。

誰と行くか、人数制限があれば重大な問題なのである。

一緒に行きたいと思う人がいて、そんな心の中のことが
みんなで生活してる中で通用しないこともわかってる。

それだって、ずるいことをしようと思えば
6年生なんだから、力や言葉でも
思いどうりにもやれないことはない。

そんな心の動きがわかるだけに何をしたとしても、
考えた挙句のことだから
それをそのまま、心に思おうとそう思った。

もしかしたら、卑怯な手を使うかもしれない。
でも、そのときのみんなの反応はどうだろう。
・・・わたしが、その生活に割り込むことも
できないし、ましてやおとなの理想的な
問題解決策をここでとやかく言いたくはない。

あくまでも子どもの世界である。

どろんこについた。
すでに、不安な心うちの空気の流れが
そのまま出てしまった。

どうやら、きのうのうちに、
行く人の約束もしていたようで、
先ずはその子たちへの声かけも
すべてみんなが、うまくいくことのない
不安さの苛立ちがあらわれていた。

とにかく、流れのまま逆らわず、
そこですべてをみて聴いた。

こうなるのか!
細やかな心の動きが、行動と想いが逆だったりとか
しながらも、
4年生の女の子3人組と
自分と、キンパが行くことで(ムリヤリ)おさまった。

何を考えてそうなったかの繊細は
りおんにしかわからないけれど、
とにかく決まった。

警察についてから、
警察の中には子どもたちだけで
行ってみようということになった。

○○さんを呼ぶことになっていたので、
何も知らない子どもたちへ、そこのところだけをどうするのか
迷ったが、子どもたちから
「もしも、これがとかげだったら
こんなに忙しいのに、ふざけるな!っていわれるかな」
とりおんが言ったので、
「きんぱが先に、今大丈夫かどうか聞いてくるで、待ってて。」
と、中に入っていくことでなんとかなった。

子どもたち4人組は、
長いこと出てこなかった。

何を話してるんだろう。
何を感じているんだろう。
今ここが、ものすごく大切な瞬間なのだと
とっても思いながら、待つ。

子どもたちが、大人へ、
しかも警察という大きな組織に入っていき、
自分たちの力でものを伝えることを経験、体験している。

待ってる間、いろんなことを考えた。
不安もあるけど、時間がかかればかかるほど
わくわくもした。

だって、あっさり「わかりました」
といって、すぐに帰ってこないということは
いっぱいつながってるということなのだから。

出てきた時の、その瞬間の顔を、表情を
見逃さずにみたいと思った。

みんなが勢いよく、走ってでてきた。
どの顔も「超満足!!」の顔である。
○○さんを想像した。

子どもたちを満足にしてくれた人が
警察官の中にいる。
嬉しかった。

降りてこられた、○○さん。
初めてであった。
いい人だった。

子どもたちは、パソコンから出してもらったらしい、
わにの赤ちゃんの写真や、
とかげやヤモリの写真を手に持っていた。
「おじちゃんは、これはヤモリかもしれんと思うよ。
おじちゃんの家にも似たやつが
いっぱいおる。
でも、本当のところはわからんから、
さっきの住所、各務ヶ原のアクアトトに
写真を送って調べてもらってよ」
と丁寧に、話を聴いてくれたようだった。

心が通うって言うことは、
直接、当人がじかに会って、話をすることなんだと
思った。

そして、この難しい時代を生きていく中で、
とても大切なことだと、
心から思う。

結果、よかったが
かなりの珍道中だった。
誰か、そのときあわててる私を
透明人間になってみてたら、
それをすごく滑稽だっただろう。

わたしにとっては、笑いごとではなかったのだけど。

わにの赤ちゃん。大垣警察署との闘い。

2006年09月27日 12時02分52秒 | Weblog
さて、次の日。
子どもたちは、捕まえたわにの赤ちゃん?を
警察署に届けに行くのだということになった日である。

大人は考えた。
子どもたちの純粋な気持ち。考えた上での、決断と行動。
だが、その先予想されることは?
果たして・・・・??

わたしは、昼間迷っていた。
子どもたちに任せておけばいいものを、
傷つくのを恐れて??なのか、
一般社会の大人を信用していないのか、
先に警察署へ電話しておこうと思った。

このとき、悩んだのは警察がどう思うか?ではなくて
「根回し」をしているようで
ものすごい罪悪感を感じたことに
悩んだわけだけど、
電話してしまったからしょうがない。

ところが。
予想もしない、
ものすごい展開になってしまった。

あせるわたし。いったい、なにがあったのか?
(書きたくないけど書きます)

「落し物係」につないでもらって、
若い男の人が電話に出た。
私は、すべての成り行きを一部始終その人に話した。
そして「・・・・・そういうことなので、
ちゃんと対応してもらえるように、事前に電話しました。
きょうの4時から5時の間に、今の話を聴いて理解してる
○○さんは(電話に出た人)はいらっしゃいますか?
よかった。
いないと、話がごちゃごちゃになるでしょうから。
じゃあ、子どもたちが行きますが
よろしくお願いします。」

なんのことはない。
それだけのことだ。

その若い警官??は私に言った。
「わかりました。
でも、私では判断しかねますので、
生活安全課とも相談して、折り返し電話します。」

折り返しの電話の返答を待って、
この根回ししちゃったことを、
キンパに伝えとこうと思った。

30分くらい待たされて
やっと、電話がかかってきた。
さっきの人ではない、おじさんだ。

「わたし、○○といいますが、
今ワニのいるどろんこにパトカーむかわせてます!」

その男は、わたしにそれだけを言った。

????×1000000
えっ??
なにっ?
一瞬でパニックに陥った。
腹が立って腹が立ってしょうがなかった。

どうしてこうなるの?
「あきれて、話をしたくもない。
すぐパトカーを返してください。
訳は、さっきわたしと「じっくり」はなしをして
すべてわかってる○○さんに聴いてください。」

でもその男(警官)は
「いやあ、説明してもらえないと、帰せませんねえ」
という。

パトカーが、ワニを捕まえに向かってる??
と想像しながらも、
また一部始終を、その理解しようともしない男(警官)に
電話で話した。

電話しながら、子どもたちの純粋さを無神経に
けなす、その男にも、こうなった展開にも、
何度も怒りがピークに達した。

「わかりました。
引き返しますね。」

頭の中で事の次第を整理しながら、
パニック状態と不安がますますつのってきた。

この怒りのわけを、最初に電話した若い警官に聞こう!
電話した。
「いったいどうなってるの??」
「どうしましたか?ちょっと怒られてることの
理解ができないのですが。」

さっきの電話の内容を言った。
「すみません。
さっきの人がそういったんですね。
違うんです。
お話は、聴いてわかったのですが、
そのあとの対応をどうしたらいいかを、相談しながら考えたときに、
警察の中に、だれもその持って来てくださるものが
とかげなのか、ワニなのかを見分けられるものが
誰ひとりいないんです。
それで、調べたら各務ヶ原市にそういう研究を
されてる人がいるとのことだったので
そこへ、その赤ちゃんの写真を送ってみてもらおうと
いうことになったんです。
その場所に、田中さんがいらっしゃると思ったので、
事前に写真を撮らせてもらおうと
言うことだったんですよ。」


こんなふうに、私が書いたようなこんな「立派」に
その人が、私にわかりやすく説明をしたわけじゃない。

ただ、後で冷静に考えると、まったくこのような内容を
遠まわしに、ぐだぐだと
言っていたのである。

この時点ではまだ怒りもおさまらないくらいに。

「勝手に行動せずに、聞いてよ。
それに、そこに私がおるなんてだれも言ってないし、
勘違いやろう。」

「電話しようと思ってたら、別の仕事が入ってしまって、
かけそびれたんです。
すみません・・・」

それでも、さっきの「パトカーを向かわせてる」
男の話とは
まったく別物だということでしょう。
不信感はつのり、
いったいどっちが本当なのか、
パトカーで向かった警官に再度調べて、
どこまで行って引き返したのか
あなたが言うように写真を撮ろうと思っていったのか、
さっきの男が言うように、ものすごい大事のように
ワニを捕まえに行ったのか、調べて折り返し電話をくださいといった。
まだしっかり不安は消えない。
どうしてこんなことになるのよ!!

あーーー。思い出しただけでも
肩が凝る。

先日、子どもサポートネット大垣で
大垣警察署見学??というか、
少年犯罪についての
警察の思いを聞きにいこうと、
アポをとっていたことがあった。

急遽その前夜に緊急な事件が入り、
夜、その担当者から明日のアポを
変更して欲しいと連絡が入っていた。

その事件というのが、共通のものであり、
その時に、すごく丁寧に対応してくれた
警察官である。

その、○○さんから電話が来た。
「迷惑をおかけしたようで・・・。」
その警察官は、いたってまじめに
真摯に子どもたちの思いと、危険物は警察への思いと、
地域の警察とのつながり。信頼関係を大事にしたいんだという私の気持ちを
理解し、察し、
しっかり、受け止めてくれた。

そして、子どもたちが来たときの
警察の対応が、各務ヶ原のその施設を紹介することになってもいいのか?
どうしたらいいのか?ということまで、
考え、相談してくれているのである。

み「最初から○○さんに、電話すれば、こういうことにならなかったのでしょう
けど、名前を忘れてしまってて。」

電話では、こういったけれど、
これぞまさに、顔の見える関係。
会ったことはないけれど、
そんな意味じゃなくて
小さな問題でも
事務的に押し進めるのではなく、
つながりあう大切さの意味を理解した時に、
丁寧に聴いてくれる、すばらしい相互関係が生まれる
ことを実践するチャンスだと
受け止めてもらえたことに感謝し、
またこんな人が、警察の組織の中にいるんだという
喜びがあふれてきた。

あきらめないでよかった。

自衛隊や、警察の社会における役割のそれは
だいたいわかってるつもりだが、
この社会に一緒に存在する以上、
反発するだけでは、
問題解決にはならないと常々思う。

「子どもが思うこと」が行動となり、
つながっていけるのは、
まったく持ってかけひき無しの
自然さで、今回のこの出来事は
私の中で「スペシャルなチャンス」だと
思いが膨らんでいた。

子どもたちが、テレビのニュースから伝わる情報じゃなくて、
警察にじかに、ふれあい
感じ取る、絶好のチャンスを
いかしたいという、わたしの思いが強かった。

それだけに、不安だったし、
またそのことが他への迷惑にでもなれば
やってる意味がないというもんだし、突発的なことで
事前に相談して、気持ちがしっかりしてる時でもないし、
そんなことをいっぱい考えていたから
パニックになった。

そして、すばらしい結果になったと思う。
私が思う以上に、この関係もそうだが、
それ以上のものが、両者へふりそそがれたと確信した。

さてどうなったのか・・・

わにの赤ちゃん発見??どうしよう ワニのお母さんにはなれない。

2006年09月27日 11時06分17秒 | Weblog
先週のお話。
木曜日だったかな。

りおんが車に乗るとすぐに、
「おかあさん。ワニの赤ちゃん見つけた。」
と言う。

みると、手のひらに3センチくらいの
ちっちゃなワニ?がいる。

今、学校のベランダで見つけたそうだ。
「とかげじゃないやろう。
色も違うし。
さっき、りおんをかんだんやて!
とかげは噛んでも痛くないけど、
これはいたかったんやて。
模様もぎざぎざしとるし、
ワニの赤ちゃんやよなあ。」

と言う話である。
実際ワニの赤ちゃんを見たことはないけれど、
学校のベランダにはいないだろう。

それに、模様がぎざぎざで、
身体がぎざぎざしてるわけではない。

ワニの赤ちゃんはりおんの手のひらの上で
ぐったりしてる。

「あっ。
りおんの手をぺろってなめた。
きっと、お母さんっておもっとるんやなあ。
・・・困ったなあ。
とかげかも知れんけど、
ワニかもしれん。
もしもこれがワニだったら・・・
どうしよう!!
お母さんって思われても困る。
大きくなったら、育てれんし。
そうや!!
どろんこ行ったら、キンパに聴いてみる。
ワニやったら、警察に届けないかんなあ。
危険やで。放したら、みんなに迷惑やしな。」


どろんこについたら、キンパはまだきてなかった。
まず手のひらで水を飲ませた。
ぐったりべったりしていた
「ワニの赤ちゃん」(この時点では皆そう呼ぶ)が
立体形になり
行動がすばやくなった。

さっそく、自分たちで
百科事典でワニの赤ちゃんを調べはじめた。
ワニは載ってても、赤ちゃんとなると、
その写真があまりない。
「やっぱりワニじゃないの!
この色にそっくり。」
4年生の女の子が言った。
3年生の男の子たちも
「そうやなあ。」
1年生「りおんちゃん。すごいなあ。
どこでつかまえてきたの」
どろんこがわいわいとなった。

「パソコンで調べていい??」
やっと、赤ちゃんワニの写真が
1枚だけ出てきた。
そこへキンパも帰ってきた。

子「ワニの赤ちゃん捕まえた!!」
き「・・わにのあかちゃんを・・・」

こどもたちの、ワニの赤ちゃんだという理由は
報告され、盛り上がった。

「あした警察にとどけよう!」
その日の夜、3センチのちっちゃなワニの赤ちゃんは
入れ物の中で金網をかぶせられ寝たのだった。

秋を感じて

2006年09月26日 11時59分01秒 | Weblog
こんにゃく座の山猫のブログの
彼岸花。

まささんの「デジカメ持って・・・」のブログを見て、
キンモクセイって、今の時期なんだ!!
と知る。

秋ですね。

キンモクセイが、春に匂うと勘違いしてた私は、
春のブログに、今年はキンモクセイが咲かないと
嘆いている。

そうか!秋だったんだ。

うれしくなる。

今日は、本当は小川にいるはず。
そう、熊本のおがわまちの専行寺で
じいちゃんの17回忌のために、
わたしとりおんと、親戚のおばちゃんくらいを誘って
こじんまりとした身内だけで、
お経を聴いているはず。


帰りたかった。
でも、高いんです。交通費が。
二人で帰るとなると・・・。
また手ぶらで、帰るだけではないでしょう。

帰るとなると、1大事なわけで、
他にもいくところもあるし。
いろいろまとまったお金が飛んでいく。

今回は、日を改めよう。
がまんして、いけれるようになったら行こう。

最近はずっとそんなことを考えてました。

キンモクセイのにおいは
とっても大好きです。
クラクラっとするのがたまらなく好き。

やさしい、芳香剤ではない、自然の生の
キンモクセイは
とても心が癒されます。

風地蔵の庭のキンモクセイはまだですが、
咲いたら目を閉じて
心だけを懐かしい小川へ送ります。