
中学2年生になったばかりの 思春期 真っただ中と
あとどれくらいこうして 一緒に映画に行けるだろう なんて思いながら
剣道の稽古と勉強の隙間に ひさしぶりに日曜の夜、
映画を見に行く時間ができました。
さて、こうなると 何を観るかを 決めるのが大変。
私たちが空いた時間で見れる映画 上演時間の制限、二人が見たい映画!となると
2,3に絞られます。
失敗したくないから、「ヤフー映画情報」のコメントを 参考までに
さささーーーっと 覗きます。
で、決めたのが これ、「ポストマン」。
「役立ち順」の評価 悪かったですよねーー。
でも、役者の個人批判と郵便局の宣伝か!批判が多かったので、
それなら あんまり気にならないので、
「風景が見たい」と 純粋に思い 観にいきました。
あーーーー!! 最初のキャメラ♪が引いた 場面から こみあげてくるものがありました♪
日本を代表する景観の中に、赤い自転車♪
たまりませーーん。
この最初の場面の映像を見ただけで、どうして わたしたちは 郵便局を
民営化に してしまったのだろう・・と後悔するのでした。
「手紙」には、いろんな思い出があります。
いちばん 赤い自転車?単車?を心待ちにして、
家の外で待っていたのが、お正月です。
「年賀状です!!」
これはいまだに 同じ心境です。(笑)
3、4年生くらいのとき、友達からの年賀状で、1枚、真っ白で、何も書いてないのがあって、
とっても悲しくって、泣きそうになりました。
いつも遊んでくれてた隣の お姉ちゃんが
「み~ちゃん。それは、あぶりだしだよ。きっと!!おうちに帰ってやってごらん!」
という言葉に、半信半疑でしたが、少し、わくわく期待もして
おうちの人に頼んで あぶってもらいました。
そうしたら、みるみる字が 浮かんできたのです!!
うれしかったぁ~。
もしそれを配った 郵便やさんが この「ポストマン」みたいな人だったら、
私は、その子の悲しそうな表情をと、すぐにその後、曇った顔が明るくなるようすを
すぐそばで 観ているかのように
ぎこぎこ赤い「ばったん自転車」をこぎながらの帰り道、
その様子を予想して、微笑んでくれるだろうなあと思いました。
大切な人と人をつなぐ「手紙」だから、主役は「ポストマン」だったけど、
言いたかったのは、真剣に生きる 人間の生きざまと、
地元に根付き、地に足をつけて 町づくりをし、
子どもも老人も 道行く人も 「顔の見える関係」。
一昔前の、そんな日本の いい光景が、赤いポストとともに
根付いていたこと。
そしてそれらは、過去形じゃなく、面倒がらずに、
とんでもない ちゃらんぽらんな 若い奴らに
真剣な姿を見せてあげること。(この描写もおもしろかったぁ~)
ヤフーの映画情報で、辛口コメントがいいが、個人や、郵便局→ゆうちょ銀行を
いやがらせのように 批判してる文は読みにくい。
人の文句や愚痴は 誰にでも吐けるけど、
そんな人に限って、自分では何にもできない人が多いだろうと思う。
一番多かったのが、「郵便局員は強制的にこの映画のチケットを
かわされたから いやいや観にいった・・・が、・・・」
というコメントもおもしろい。
↓見たことない人は、一度どうですか?
http://movies.yahoo.co.jp/
いままで一生懸命になれなかった人たちが、それらを笑うんだろうけど、
古臭くっても、不器用でも、真剣に生きるのは かっこいいなあと思いました。
いま、危うい日本を 愚痴ってるだけじゃあ始まらない。
大事なことは、流されてはいけない。
感動しあえる 人間と人間のコミュニケーションが とても大事だなあと
思いました。
民営化になってしまったけど、町に赤いポストがある限り、
人と人とをつなぐ かけはしの 目印なんだなあと思いました。
現実には、民営化になって、私の町では、12月24日までにだした 年賀状が、
ほとんど、1月4日過ぎに届いたこと。
なぜか同じ町同士なのに、1月7日にやっと届いた年賀状には、
哀しくなりましたけど。
民営化に勝手になったのではなくって、わたしたち有権者が、
民営化にしてしまったのだから、
いつまでも「民営化」の責任にして入られませんよ、「ポストマン!!」
この「ポストマン」を観て、ポストマンも、私たちも、ほかの会社や行政の人も
窓口は、ずらりと並んだキャッシュコーナーの機械のように
人間がいなくても 機械にしゃべらせていても間に合うようにならないように
組織化、事務化、機械化ばっかりにならず、
どんな仕事にしたって、
「顔が見合えてる」人間なんだから、マニュアルロボット業務はもうやめて、
にっこり微笑んで、
もう一度、大切なものは何かを 考えられるといいなあと思います。
これからも、希望を信じて生きていこうと思う、いい映画でした。
ただひたむきに。
まっすぐに。
良き時代、よきふるさとの風景は、壊されたのではなく、
わたしたちが継続する努力を やめた時から 始まった気がします。
まだ 間にあいませんか。
心に勇気を♪
