佇む猫 (2) Dr.ロミと助手のアオの物語

気位の高いロシアンブルー(Dr.ロミ)と、野良出身で粗野な茶白(助手のアオ)の日常。主に擬人化日記。

これまでの記録21 原始の勘について

2019年06月21日 | 主に画像(ロミ)

先日ウチはワクチン接種をする為、動物病院に連れていかれた。
のり丸が部屋に入ってきた瞬間、動物病院に行くことがわかった。

 

【これは以前の写真。瞬間移動ごっこをしている時】
ウチが入ると、自動的にあちこち?の場所に移動する魔法のバック。
 
しかし先日はそんな単純な遊びをする為に出されたキャリーではないとすぐに気づいた。
なぜ一瞬でわかったのか?
 
【動物病院の待合でハードキャリーの中にいるウチ】
 
【心臓バクバク…瞳孔が開いている】
 
↑キャリーバックの種類が違うから?
どちらのキャリーでも瞬間移動ごっこをしておったからそれも違うのじゃ。
 
 
 

…しいていえば、のり丸の雰囲気かの。

 

猫の勘は人間より鋭いのか?
そうではない…本当は人間だって「猫と変わらないぐらい」鋭いのじゃ。

人間は大脳新皮質が発達しているが、古い爬虫類の脳も持っている。

ひとりひとりの人間が、いろんなものが寄り集まった集合体でできているのじゃ。
人間も猫と同じように本能の研ぎ澄まされた原始的な感覚を持っているが、ただそこにフォーカスしてないだけじゃ。
 
人間は潜在意識で「嘘」に気付いていても、顕在意識ではそれを見事に無視して「信じたいものに浸りたい」欲求を通すことが多々あるようじゃ。
その上、言葉という「非常に狭いもの」を使って世界を限定した枠の中で捉えておるしの。
…人間は自分に制限をかけるのが好きで…自分を騙すことにおいてはトップクラスの能力を持つ生き物じゃ。
 
 
今回の件では
 「ワクチン注射でアナフィラキシーショックがおこることもあるらしい…」
と、のり丸はリスクも考えていた。
 
「いや、しかしワクチン注射をしていなかったら(いろんなシーンを想像して)…困るしなぁ。
それについでに血液検査をしてもらうこともできるから…耳の中も見てもらって…うん、そうしよう。
朝一番で病院に行き、注射後30分経ってから帰ろう…。
帰ってから具合が悪くなったらすぐ対処できるように、病院が午前中だけの日は避けよう…」
…のり丸の頭の中はざっとこんな感じ。
頭の中がいつも「考え」の運動会なのじゃ。
 
 
そんなのり丸が、変な迷いを全身に漂わせながらキャリーを出し、
「ロミ氏、瞬間移動ごっこしようか」
と言う。
(気付くに決まっとろうが)
 
 
さて、動物病院への道すがらウチはずっと叫んでいた。
「あああああ、おおおおお、ももももも…」
(訳:のり丸のバカ、バカかのり丸、もういやじゃもういやじゃ…)
 
 
そういえば、約一年前、避妊手術をするために病院に行った時はスーンとして一言も発しなかった。
あの頃はのり丸をよく知らなかったからじゃ。
 
今のウチは(良く言えば)のり丸に対してそのままの自分をさらけ出している。
 
 
 
【帰ってきてから、顔が少しこわばっている】
 
 
【怒りがまだ残っている】
 
 
【耳の中に薬を入れられ、耳毛が濡れている…】
 
 
【まぁ、でも昼寝をすると…】
 
 
【気分も良くなり…】
 
 
【ワクチンで具合が悪くなることもなく…】
 
 
【壁引っ掻き防止で設置された爪とぎでガリガリして…】
 
 
【大好きな風呂場で遊び】
 
 
【いつもの日常に戻り、おなじみのポーズで】
 
 
 バタフライ・エフェクト……というか、個々のすべての動きが何かしら世の中に影響を与えている。
生命エネルギーはすべて関係し合っており繋がっている。
 
だから心の中でわずかながら何かがザワザワする時、人間はその勘を信じた方がいい。
(別に無視しても現代生活に差し支えないのじゃが)
 
ザワザワ…そこに何らかのキーポイントがあるような気はするけどの。
 
(…ウチは毎回、心の信号に従っておるが)
 
 
じゃあ、またの。