佇む猫 (2) Dr.ロミと助手のアオの物語

気位の高いロシアンブルー(Dr.ロミ)と、野良出身で粗野な茶白(助手のアオ)の日常。主に擬人化日記。

これまでの記録5 日常の運動など

2018年11月24日 | 主に画像(ロミ)

【隙間に何かいる?】

猫がいる家ではよく見られる光景だが、「何か黒いものでもいる?」と、人間をドキッとさせるようじゃ。

 

【…いつも物陰から見ている】

赤に囲まれてしまったが、家にある赤色の物はほとんど貰い物。

のり丸が「赤好き」という訳ではないようじゃ。

ちなみに、家にある白、ベージュ、茶などの色の物にも貰い物が多い(…ほとんど全部じゃが)。

 

【この遊びは好き】

もっとやって欲しい。

 

【こっちはちょっと苦手】

のり丸の手だとわかっているが、黄色の手袋を見ると攻撃モードにスイッチが入ってしまう。

 

【腹が立ちすぎる】

こういう顔になると「手袋を取っても」素手に噛みついてしまう。

人間の手に攻撃するようになるので、(ウチの場合は)この手袋は逆効果じゃ。

 

【運動神経の良さ】

猫なら大抵することだが、人間をハラハラさせることも多い。

 

【猛り狂ってガシガシとタワーを登っていく】

ペットショップの檻の中では「腕の力」を鍛えることができなかったが、今からでも遅くはないのじゃ。

腕の力が弱い猫にとってアスレチックは効果的な訓練になる。

 

【木に登っている感じで…】

古い建物なので真上から真下に飛び降りると響く。

下の階に迷惑なので、そこは要注意じゃ。

 

【外壁工事が始まった】

マンションは1994年に建てられて、1995年に阪神大震災で少しひび割れたらしい…。

今年の大阪府北部地震でかなりボロボロになり、台風で外壁も剥がれた…。

調べてみたら、ここは地盤がかなり緩い場所だったそうじゃ。

 

【ペットショップにいた頃の写真】

ウチがのり丸の家に来たのは今年の4月18日じゃが…保険に加入するにあたって、のり丸は(検討しすぎて)1カ月迷っていた。

結局、期限ギリギリになってペットショップからアニコム50%の加入手続きをしたのだが…。

保険証の画像はペットショップで作成されたものなので、のり丸の知らない頃のウチが写っている。

 

【もっと遊んで】

最低、一時間は遊んで欲しいんじゃ。

ネズミを咥えて、ポトっと落としてアピールしてみる。

 

【グッズをたくさん買ってくれるのはうれしいが】

やっぱり遊んで欲しいんじゃ、まだ若いからの。

 

【これは「はぁ~」となっている顔】

横の穴からチラッと黄色い手袋が見えたから。

もう、攻撃するのは疲れたしの。(黄色い手袋NGじゃ)

 

 

【遊びつかれて、フミフミ】

ふすまが猫幅に開けてある。

この隙間は猫のいる家では習慣かの…?

 

【いつもジーっと見ている】

のり丸が休みの日に起きないのじゃ。

仕事だと起きるのに…。

 

次回は、ダーティワーク(汚い仕事)について。(…書くかも?)

 

じゃあ、またの。


脚気と麦飯

2018年11月12日 | 手記・のり丸
 
4歳の頃のことである。
 
幼稚園から帰ると、私の為におやつが用意されていた。
その日のおやつは苺で、私は苺に牛乳と砂糖をふりかけ、グッサグッサと苺をスプーンで潰して食べた。
食べ終わるとすぐに玄関から飛び出し、家の前の小道を駆け抜け、公園に向かって走った。
空は真っ青で、午後の柔らかい日差しが町中に降り注いでいた。
 
(なんたることか)
突然、頭の中で「声」が聞こえた。
(随分と甘い人生だな…)
「声」は少し戸惑っているようだった。
私は「声」に気を留めず、弾む気持ちで走り続けた。
 

7歳の頃のことである。
 
ある日私は友人Aの家で、同級生のBとCと一緒に昼食をごちそうになることになった。
目の前に出されたご飯を見たBが「あ、米に線が入っている…」と小声で言った。
Cも「黒い線はカビじゃないのか?」と言い始め、「腐っているのかな…」と二人でヒソヒソ話を始めた。
 
(麦だ!)
突然、私の頭の中で「声」がした。
(白米に麦を混ぜるとは素晴らしい)
「声」は喜んでいた。
 
「…のり丸、米に黒い線があるだろ」
BとCが私にボソボソと耳打ちしてきた。
「あのな、お前ら。これは麦だ」
私はハッキリと説明した。
「日清戦争の頃、兵隊が次々と脚気で倒れていった。…当時、脚気は恐ろしい病気だったのだ。その原因は、白米中心で副食の貧しい食生活にあった…」
なぜか私は立て板に水のように、すらすらと脚気に対する麦食の有効性について語り始めた。
「…よって、麦や雑穀などを食べていた貧乏人がなぜ脚気にならなかったというと…」
 
気が付くと、Aの母親が私を睨んでいた。
「脚気」という病気を知らないBとCはキョトンとした顔で私を見ていた。
「もう、あんたら食べんでええし、帰りや」
とAの母親に追い出されて、BとCと私はすごすごと帰った。

我が家に戻ると、廊下でオカンが受話器を持ったままペコペコお辞儀をしながらしゃべっていた。
「…奥様すみません、ウチのコがいつも失礼なことばかりしまして…あ、はい、…はい、すみません。
……は?脚気?……あのぅ、きっと最近観た戦争映画に影響されているようで……ええ、そうなんです…はい、おっしゃる通りです。
も~すみません、本当にすみません」
 
 
…「声」の正体は何だろう?
私の中で無意識に育っていたマニアックな別人格(老人)か?
それとも今世の自分をプログラムする際、うっかり前世の記憶を消し忘れた「バグ」のようなものか?
はたまた頭の中の妄想が勝手にしゃべっているだけか?
 
(青色が良しとされている世界で、みんなが青色になろうとすると面白くないではないか。本来、色彩豊かな世界にいるのに)
「声」は言う。
 
具体的なアドバイスをしてくれることはないが、「声」にはわりと前向きな言葉が多い。
 
まぁ、単なる私自身の呟き…なのかもしれないが。
 
 
 
【今日のロミ】