定年夫婦の暮らし方(店長日記)

盛岡に住む定年夫婦(昭和20年生)の暮らしを分ち合います。

115回ピースボート世界一周航海記その42(スエズ運河就航その2)

2024年03月26日 | 思い出の旅行

11月12日(日)海賊対策避難訓練

日の出:6:38      日の入:17:43 

予定
 9時〜海賊対策避難訓練
 *2日前から船の周囲は有刺鉄線が巻かれ、14階のレストランの一部(正面)は明かりが漏れないように紙が貼られていた。少し緊迫感を感じる。

 6時、起きる、薄曇り、波は少なく穏やか、順調な航海
 7時、カミさんが飽きたと言うので14階で朝食、ご飯、味噌室、サンマ、卵、野菜、ヨーグルト、オレンジ、みかん、コーヒー牛乳。
 8時、帰室、読書、昼寝
 9時、訓練開始のアナウンス
「自室の窓から離れた場所で座って待機して下さい」
「コードジャック コードジャック コードジャック」
 10分後、「訓練を終わります。海上自衛隊が海賊を蹴散らしてくれました」
 読書、ヒットラー「我が闘争」少年期
 12時、昼食、15階でメニューを確認して4階へ、ご飯、キーマカレー、スペアリブ、野菜、オレンジ、ケーキ3種類、ゼリー、紅茶
 13時、帰室、薬、収集物(石)の整理など
 16時30分〜19時 森達也さんの「A」映画上映とトーク に出席する。会場のシアターは夜食を考えると参加しにくい時間帯にも関わらず会場はほぼ満席だった。20分前に行ったが空いている席は前列から2列目だったが中央に座れたので映画を見る支障はなかった。
 オーム真理教の幹部がいなくなり教団を率いている28歳の若者に焦点を当て各地(青山、亀戸など)にある教団施設の破産整理、新聞、テレビなどのマスコミへの対応を森氏自身のハンディカメラで追った作品。ヤクザのような警察官の嫌がらせ、不法な取り調べなどが生々しく映されていた。森氏が言っているように画像や音声は素人、子供の運動会を撮影するお父さんクラスと自分で告白していたがその通り、見ずらいし、音声が聞き取れない。それが真実ぽい雰囲気を醸し出していると考えているのだろう。
 信者たちは普通の若者、悩みから救われたい、その為にオームが教えてくれた解脱の為の修行に励む、家族や周囲の住民から厳しい視線で見られながらも信仰共同体しか生きていけない若者が哀れ。オーム真理教が教える修行のみが悩みを解決してくれると考える短絡さは何だろうか。
 終了後、著書「ぼくらの時代の罪と罰」を購入、

サインをしてもらう、18年前、ピースボートでお会いしたこと(水先案内人として乗船)を伝えると喜んでくれた。

 

11月13日(月) 海賊対策開始

日の出:6:05      日の入:17:25

海賊対策開始
 ・夜間オープンデッキ立ち入り禁止
 ・夜はカーテンを閉めて光を漏らさない
 ・明かりは浴室又はテレビの光を利用する
予定
 ・13:00〜14:15 スリランカに見る共生のあり方 シアター 

 6時、起床、晴れ、薄雲が靄っている、上空は青っぽい。遠く貨物船が3隻見える。波は少し、揺れも少しある。
 7時、カミさんラジオ体操から帰ってくる。
5階レストランで朝食、6人席に5人(男(老人)二人組、女(中年小太り)一人)、カミさんは女性と懇談、咳のことが話題になっているようだ、気さくに良く話す方の様だ。男二人は入っていけない話題に集中しており、どちらにも入れない状態が続いた。そんな時に隣の老人がどちらから?と聞いてきたので盛岡と応えてから東日本大地震のこと、淡路関西大地震のこと、釜石の話題では新日鉄のこと造船会社のこと、下請け企業のことなど色々、展開していった。一人の男と女性が先に出た後も3人で話が弾んだ。先に帰った人は大学(技術系)の同級生で一緒に船に乗ったとのこと、8年前に奥さんが亡くなられて一人で暮らしている、老人ホーム(3,000万円+月20万円)に入ろうと考えていたら娘に勧められて中古マンション(3,000万円)を購入、富士山が見えるし、どこに行くにも3分で地下鉄に乗れる便利さが気に入っているとのこと。
 8時30分、帰室

 

11月14日(火) 海賊対策2日目 自衛隊艦の護衛開始

日の出:4:43      日の入:16:15
   海賊対策2日目  曇り、波、揺れ少し
  *左舷側に自衛隊艦が護衛して並走、時折ヘリコプターの音がする

 7時、起床
 8時、5階レストランで和食
 9時、掃除が入っていたので7階左舷デッキへ、自衛隊艦が見える。
    Kさんが通りかかってアウシュビッツで一緒だったMさん退院して帰国するとの報告を受ける。(同じ埼玉県在住とのこと)
10時、カミさんは指圧へ
11時30分、帰室 代金は1万円、5階のレストランで昼食、そば、ご飯、ハスの煮物、オレンジ
12時30分、帰室
      7階デッキから自衛隊艦を見る
17時、5階で夕食、ビール注文 メイン:シーフードグラタン
   話題は海賊対策、体重、料金、割引
18時、帰室、読書(我が闘争、反ユダヤ主義、民主主義に関する考え方が載って居る)

 


11月15日(水) 自衛隊艦の護衛は終了

日の出:4:18      日の入:15:39」
  自衛隊艦の護衛は終了した様子
  窓が閉じられているので天気が分からない。
  波、揺れは少しある。

 7時30分、5階で和食の朝食、一人で参加した兵庫県のおばさん(1936年生まれ)と同席、元県職員、教員の夫は定年1年前に交通事故で死亡、子供二人(男女、なぜか二人共未婚とおっしゃていた)、長男は何をやっているのか分からないがパリに住んでいる、今回ボルドーで会うことにしていたが寄港中止になってお怒りのご様子(当然だ!)本人曰く「元々ボルドー港に寄港することは船が大きすぎて不可能だったのでは、それをパイロット組合の申し出を受けたと言っているがおかしい、分かっていて計画に入れたのは許せない」とおっしゃっていた。
 夫を送り姑を送り(夫は次男だったが長男が先に亡くなったので「代理長男になった」とおっしゃったとのこと。)仕事も成し遂げ子供二人育て上げた、ただ、子供が未婚のため孫の顔が見られないのが心残り、「孫は可愛いでしょう!」と私たちに振った。孫、ひ孫に恵まれた幸せを喜ばないといけない。元気なおばさんだった。
 9時、7階デッキに出る、ベンチで一休み、光が眩しい、自衛隊艦はもう居なかった。
 9時30分、帰室
 12時、14階でパンと牛乳
 12時15分、シアターへ 森達也さんの「A3」上映、コームのその後を追う、ドキュメンタリー映画、前作「A」から2年半、オウム真理教のその後を描いたシリーズ2弾、マスメディアが伝えないオウム真理教は排斥運動を通して信仰の抱える矛盾や住民との関係を描き出す。
  *A3は完全版 A2カット版
 終了後、14階で果物と野菜を食べる。
 15時30分、帰室
 18時、14階で夕食
 19時30分、帰室

 

  

  森達也さんの著書 「guilty or not guilty」  裁判は白か黒かを判断するのではない、黒か黒でないかを判断するのだ。無罪であることを証明しなくても良い。有罪でないことを示せば良い。

 

 サインしてもらいました!

  

  海賊が出る危険性が高い航路(A〜C)アデン湾

  

  集団航行でのヘリと護衛艦による防御方法

  事前に自衛隊に護衛を依頼するようになっているが時に依頼なしで割り込んで護衛してもらう船舶もあるとのこと。

  

  自衛艦に守られ、一方でパシフィック・ワールド号は有刺鉄線(よく見て下さい)を張って防御を固める。

  夜間に光が漏れないように全ての窓に目張りをして、且つ部屋では最小限の灯りで過ごすことを求められる。

  ちょっと緊張しました。

 

 

 


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