2023年ピースボート航海記 カナダ・モントリオール・ケベック
第40日目 アメリカ ニューヨーク港出港(1日目) 10月1日(日)
13:00〜14:15 「愛と差別と友情とLGBTQ +」
16:30〜17:45「 私たちをとりまく水〜カナダの先住民世界をたずねて」
7時、起床、トイレが使えなくなった。排水のボタンを押しても反応がない。掃除の係に伝えると、今、全部そのような状態になっているとのこと。
8時30分、朝食、お粥、茹で卵、鶏肉のソーセージ、野菜炒め、レタス、キャベツ、ニンジン、コーヒー牛乳、マンゴジュース、イチゴジュース。9時30分、帰室、掃除は終わっておりトイレも復旧していた。
船の揺れが激しい、オープンデッキには出ないよう、ドアで指を挟めないよう、テーブルの上の物が落ちないよう注意喚起の放送が流れた。船酔いか、昨日2時まで作業したためか体調が良くないのでスケッチの色付けの後、休む。カミさんは「愛と差別と友情とLGBTQ +」を聞きに行く。昼食も取らず本格的にベットで休む。
2時30分、カミさんが帰ってきた、次のセミナーに参加すると言う。私は体調が戻らないので諦める。
5時、リンゴと昨日の残したパンを少し食べる、依然として揺れが激しい。時折「ドーン」と言う音が響く。
19時、夕食、船の揺れの影響か客は少ない、お粥、肉と野菜の煮物、レタス、キャベツ、ニンジン、スイカ、オレンジ、ケーキ2種類、ゼリー各半分、日本茶。今日の講座の話をする。
20時、帰室、シャワー、洗濯、セミナー(性的マイノリティ、先住民族)の話の続き。
食べたせいか、少し体調が良くなった。船は揺れている、風の音と波の音が聞こえる。
*LGBTヒストリーブック サウザンブックス社
第41日目 アメリカ ニューヨーク港出港(2日目) 10月2日(月)
*カナダ入国書類の記入 13:00〜16:00 7階後方ビスタラウンジ
10:30〜11:30 「わくわく寄港地 モントリオール&ケベックシティ」
10:30〜11:30 「Life is Journalist」
16:00〜17:00 「手話の練習 指文字とあいさつの復習」
7:30、起床。
8時30分朝食、食欲がない、お粥、スクランブルエッグ、レタス、キャベツ、ニンジン、マンゴジュース、オレンジジュース、コーヒー牛乳、日本茶。7階で掃除待機。
9時30分、帰室。
10時15分、7階のプリンスシアターへ、既に満席状態、前方左端に席を確保。
「わくわく寄港地〜モントリオール&ケベックシティ〜」
<カナダ>
首都:オタワ
面積:998万平方キロ
人口:3789万人
気温 10月5日 モントリオール 最高温度:16度 最低温度:5度
ケベックシティ 同 13度 同 3度
*10月5日はメープルの日
<モントリオール>
・人口の70%はフランス語を話す、世界でパリの次。フランス文化の影響が強い街。
<郊外>
・モン・ロワイヤル公園は歩いても行ける、湖もあり紅葉が楽しめる。十字架や展望台がある。設計はニューヨークのセントラル・パークを設計した人。
・聖ジョセフ礼拝堂(バチカンのサン・ピエトロ寺院に次いで世界第2位の巨大なドーム)がある。モンロワイヤル公園の南側。
<旧市街>
・ジャック・カルティエ広場(旧市街の中心、花屋、フルーツ屋、似顔絵描き、観光案内所がある。)
・ノートルダム・ド・ボンスクール教会(ボンスクールマーケットの横、石造の教会、船乗りの教会として知られている。船の模型が吊り下げられている。)
・ノートルダム大聖堂(1829年、ネオゴシック様式、コバルトブルーのライトに浮かび上がる黄金の祭壇、バラ窓、ステンドグラスの光、数百本のキャンドルの灯火、5772本のパイプオルガンからなる世界最大級のパイプオルガン。入場料20ドル)
・モントリオール市庁舎(ジャック・カルティエ広場)*外観のみ
・ボンスクール・マーケット(銀のドームの屋根が目立つネオ、クラシック様式の建物。1階はクラフト、工芸品、2階はアートギャラリーなどが入っている)
<ダウンタウン>
・マギル大学(毛皮商人の遺産を元に1821年設立、マギルカレッジ通りにはモダンなビルが建っている。)
・サント・カトリーヌ通り(メインストリート、デパート、大型ショッピングモール、小さなセンスの良いショップが立ち並んでいる、ビルとの間は地下で繋がっておりアンダーグランドシティの中心になっている。)北へ行けば若者が集まるカルチェエ・ラタン、おしゃれな住宅街プラトーモン・ロワイヤルがある。
<ケベックシティー>
・旧市街(アッパー・タウン、ロウワー・タウン)、新市街に別れている。
・旧市街(アッパー・タウン)
・フェアモント・ル・シャトー・フロントナック(街の象徴とも言えるホテル、フランスの古城を模した建物)
・ダルム広場(旧市街の中心的広場、州観光局がある)
・トレゾール通り(観光案内所の脇にある長さ数十メートルほどの小径、絵を販売している)
・ノートルダム大聖堂(ステンドグラスや黄金の祭壇が見事)
・シタデル(イギリス統治下におけるカナダ最大の要塞、カナダ陸軍が駐屯している、王立第22連隊博物館ではフランス軍が大敗した様子など見られる。)
・旧市街(ロウワー・タウン)
・ロワイヤル広場(1608年に植民地住居を建てたケベックシティーの発祥の地、北米最古の交易地として19世紀まで街の中心として発展した。)
・プチ・シャンプラン地区(アッパータウンから首折坂を降りたところ、ショップやレストランが並ぶ最も古い繁華街。)
・勝利のノートルダム教会(名称は北米最古の石造りの教会、敗北を続けていたフランス軍がかろうじて逃げ切った戦いを記念してつけらた。天井から木造船のレプリカが吊るされている。)
・壁画(首折り坂上から曲がりくねったモンターニュー通りを下ると現れる。)
*フェニキラー アッパータウンとロウアータウンを結ぶ約45度の急斜面を往復するケーブルカー、ロウアータウンの展望が楽しめる。)
・新市街
・グランダレ通り(新市街の中心となる通り、ホテル、レストラン、オープンカフェなどが集まっている、その美しさはパリのシャンゼリゼ通りに例えられる)
・キャピタル展望台(ケベック州議会議事堂裏にあるMarie-Guyartと言うビルの31階にある展望台、360度ガラス張りになっている)
お土産
・メイプルシロップ
・ 同 クッキー
・ 同 ポップコーン
・ディヴィッズティー(紅茶)
・モシカン靴
お酒
・ビール モルゾンビール
ラバットビール
・アイスワイン
食べ物
・ロブスター
・鴨の胸肉のグリル
・スモークミートサンドイッチ
・ベーグル
・プティン
12時30分、14階で昼食、お粥、パスタ、レタス、キャベツ、ニンジンなど
1時30分、帰室、1時間程度「政治と経済」の勉強。
2時45分、7階でカナダ入国書類の記入、帰ってから寝る。
16時、カミさんは手話の練習へ、私はモントリオールとケベックシティー観光のまとめ作業
18時、14階で夕食、野菜カレー、ライス、レタス、キャベツ、食事の途中からKさんが合流、ビールを飲みたいとのことで2本、注文して乾杯する。涼しいので冷えたビールが美味しく感じなかった。手話やニューヨーク観光の話で盛り上がる。Mさんが現れ、また、ビールで乾杯する。
Kさんの友達(韓国人中年女性、写真家?)が来てスマホで撮った写真を見せてくれた、素晴らしい構図も写りも別格だった。スマホはギャラクシーだそうだ。
8時、帰室して一休み、私は観光のまとめ作業を仕上げる。
10時、シャワーを浴びる。
第42日目 アメリカ ニューヨーク港出港(3日目) 10月3日(火)
11:00〜12:00 「Thanks Giving 〜カナダ先住民と感謝祭〜」
11:00〜12:00 「わくわく寄港地〜カナダモントリオール&ケベックシティー〜」
16:00〜16:45 「行くなら知ろう!世界遺産の旅⑥〜カナダの世界遺産〜」
7時、起床
8時、朝食、お粥、茹で卵、鶏肉ソーセージ、レタス、キャベツ、ニンジン、梅干し、コーヒー豆乳、スイカ、メロン
9時、帰室
11時、カミさんは「わくわく寄港地〜カナダモントリオール&ケベックシティー〜」を聞きに行く。私は「Thanks Giving~カナダ先住民と感謝祭~」聞きに行く。
10月9日はカナダの感謝祭、(アメリカは11月第4木曜日)先住民、移民共に祝う、冬の前の楽しみ。
メニュー
・七面鳥の丸焼き
3000年前から飼いならされていた。
・マッシュポテト
2000年の歴史がある。1840年アイルランドでジャガイモの不作があり、アメリカ移民が急増した。様々な種類のジャガイモを栽培するアメリカではこのようなことは起こらなかった。1種類のジャガイモを栽培していたアイルランドの悲劇であった。
・トウモロコシ
ガテマラで7000年前から栽培されたいた。世界最大の穀物の1つ。
豆、トウモロコシ、カボチャは三姉妹。畑に一緒に植えると良く育つ。
・クランベリーソース
北アメリカ原産、甘くソースなどに使う。
・カボチャパイ
考古学者が800年前の種を発見し発芽に成功した、またマイアミで1000年前の種を発見発芽させた。調査するとインデアンは現在まで作り続けていた。美味しくない。
感謝祭は先住民が作り続けてきた穀物や家畜を食べて祝う日である。
12時の定時船内アナウンスで悪天候のため、予定より遅れているのでアンティコスティ島に寄らないとのこと、簡単に予定変更するのは船旅の宿命か、島の紅葉が見られなくなったのは残念。
1時、14階で昼食、うどん、鶏肉の煮物、豚肉の煮物、メロン、オレンジ、ケーキ2種類、ゼリー半分づつ。
2時、帰室、スケッチ(セントラルパークのサックス奏者)をして昼寝
5時、起きる。咳と痰が止まらない。
7時、14階で夕食、パスタ、サンマ、レタス、キャベツ、ニンジン、スープ、オレンジ、メロン、デザートはケーキ2種類とゼリー半分づつ。MさんとKさんと出会いビールをご馳走になる。
8時30分、帰室、船内新聞と寄港地情報を見る、地図が分かりにくい。持参のガイドブックと照らし合わせて見る。明日、詳細の計画を立てることにする。
揺れがおさまり、遠くに明かりが見える、セント・ローレンス川に入ったか?
第43日目 アメリカ ニューヨーク港出港(4日目) 10月4日(水)
セント・ローレンス川周航
7時、起こされる、船はセント・ローレンス川を航行しているようだ、波は無く、船は滑るように進んでいる。太陽は昇り、河面を赤く照らす。陸は遠く、山陰だけ連なっているのが見える。咳と痰は変わらず。
8時、朝食、食欲がない、パン、茹で卵、レタス、キャベツ、ニンジン、コーヒー牛乳
8時45分、帰室、掃除が済んでいないのでトイレに入って7階のラウンジにへ移動。
船内放送で右舷側から紅葉が見えるとの船内放送が入る。7階右舷に出ると、陸地が近くに見える。まだ、紅葉には早いようだ。10階デッキに移動して船首から見物する、点々と立派な住宅が見える、望遠で撮ったら人が数人写っていた。先端には小さな灯台が見えた。
12時、帰室、掃除は終わっていた。カミさんが洋上シネマを見ると言うので付き合う。昼食は間に合わないので、リンゴを半分食べて7階のシネマへ。
12時30分〜14時45分「イニシェリン島の精霊」を見る。アイルランドの住民が全員知り合いの小さな島の物語、評価が高い映画のようだが自分には分かりにくかった。なぜそこまでやるか、お互い干渉し合わないと生きていけない閉鎖空間がなせるわざか。精霊に支配されている様な摩訶不思議な島民の生活が描かれている。
15時遅い昼食、お粥、豚肉、レタス、キャベツ、ニンジン、スイカ、メロン、ケーキ2種類、ゼリー、日本茶
16時、帰室
18時、巨大な鉄骨構造の橋の下を通過、奥にもう一つ新しい橋があった。手前の橋はゴツい、赤錆が目立ち使っていない様だ。新しい橋は近代的なデザインで繊細でシンプル、車のタイヤ音が響いていた。
19時、14階で夕食、お粥、スイカ、メロン、ケーキ2とゼリー、日本茶。映画の話題、消化できていない、
20時30分、帰室、シャワー、洗濯
第44日目 モントリオール 10月5日(木) アメリカ ニューヨーク港出港(5日目)
7時着岸 モントリオール港に夜明け前に着岸 自由行動
良い天気、体調は悪いが咳は少なくなった。
7時、朝食、食欲なし、お粥、茹で卵、レタス、キャベツ、ニンジン、コーヒー牛乳
8時、帰室
9時、抜き打ち面談は無くなり全員の上陸許可が降りたとの船内放送があり、7階舷室へ混雑の中ようやく下船出来たと思いきや、シャトルバス待ちで長い行列が出来ている。歩くことは危険なので禁止されているとの事、諦めて我々も並ぶ、スマホが使える人はUberを使ってタクシーを手配している。
10時30分、バスに乗れ街へ向かう、20分ほどかかった、歩いたら大変だった。体がだるく体調が悪いので計画通りノートルダム大聖堂を目指す、右側の塔が修理中、中に入るための行列が出来ている、外から中(旅行案内の写真)を想像するだけだった。ノートルダムと付く名称が多いのは困り物だ、区別がつかない。
次もノートルダムが付く、ノートルダム・ド・ボンスクール教会を目指す。だるいのでゆっくり歩く、そしてベンチがあれば休みながら目的地を目指す。休むことで見えてくるものもある。モントリオールはベンチが多い、緑地や公園には勿論、公共施設にも置かれている。金属製やプラスチックもあるがカナダの木材を座面に使ったベンチが目立つ。木材国のイメージが蘇る。また、街の飾りの要素になっている、大きな花壇は手入れされ生き生きしている。カミさんは盛んに花に触れて「植木鉢でこんなに綺麗に咲かせるのは大変!」と感心していた。今回はさらに感謝祭の飾りが街を魅力あるものにしてくれている。ちっとした広場や店先、自宅の窓などにカボチャや花を飾っている。感謝祭がカナダの大切な行事になっていることが実感(カナダ先住民のセミナー)できた。
休憩していた公園の裏側に公開している菜園をカミさんが発見、入口にカボチャが展示されている、菜園ではいろいろな野菜が混ざり合って植えられていた。先住民の栽培方法(三姉妹 豆、トウモロコシ、カボチャ)が思い浮かんだ。
この小さな公園に中国人のグループが写真を撮ったり大声で話したりしていた。今回の旅で目立ったのは中国人観光客の多さである、多分世界中の観光地を席捲しているのだろう。ピースボートもその事例だ。
しばらく、歩くと教会が見えてきた、地図で確認するとノートルダム・ド・ボンスクール教会とある。入場料金は取られなかった。小さな教会でマリアが祭壇中央に飾られ、キリストは聖体で顕示している。ガイドブックにはフランス植民地時代の面影を残す教会で、船乗りの教会とも言われ航海の無事を祈った、とあった。
教会を出て、ボンスクール・マーケットに向かう。立派なネオ・クラシックの建物で昔は船の目印になっていたとのこと。かっては市庁舎だったり連邦政府会議場だったが現在はショップやギャラリーが入っている。中に入ると土産品、宝飾品、衣料品、アートぽい商品まで幅広い店舗で構成されていた。土産さんでメープルシロップ・クッキーを見つけたのでお土産用に紅茶4、クッキー15個、購入、大きなビニール袋2個になった。
ボンスクール・マーケットの中にアイスクリーム屋さんを発見、行列ができていたが食べることにする。行列は店員一人で注文をこなしているからだった、客はかなり待たされたが誰も文句を言う人はいない、辛抱強く待っていた。やがて店員一名が加わりスピードアップされた、私たちは ストロベリー・アイスを注文、少し甘かったが美味しい、(パシフィック・ワールド号では食べられない)おかげで元気が出てきた。
日の出風景 セント・ローレンス川の河口は海のように広大
遠くに陸地が見える
陸地が近づく、船ならではの景色を楽しむ
紅葉の森と川岸の人家
合流地点
カナダの豊かさを感じる風景だ
この集落の住民は何で生計を立てているのだろうか?
おとぎ話に出てきそうな灯台
もう使われていない巨大な鉄橋(Quebec Bridge)が出現
橋の裏は錆だらけ
手前は新しい橋
船からバスで移動、帰りの時間と集合場所の説明、皆さん忘れないように携帯で写真を撮っていました。
いよいよ、街の散策開始
ノートルダム・ド・ボンスクール教会(大きすぎて全景は撮れなかった)修理中のため入れなかった
横から見たノートルダム・ド・ボンスクール教会
美しい歩道
街中にあった菜園風景(色々なカボチャ)
不思議なものを発見(窓の人形に注目)
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