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定年夫婦の暮らし方(店長日記)

盛岡に住む定年夫婦(昭和20年生)の暮らしを分ち合います。

南部木杓子の職人さんが廃業しました。

2012年09月18日 | 店長日記

 当ショップで30年以上前から伝統の南部木杓子を扱っていました。最初は岩手県雫石町の松本さんと言う方の木杓子を扱っていましたが、亡くなられ、弟子にあたる今の方が後を継いで作っていました。しかし、その方も高齢になり仕事ができなくなったため、廃業されました。岩手の大切な生活文化が途絶えることはものすごく残念です。幸い、沢内村に80歳代の方がまだ頑張っているので訪ねてみたいと思っています。

 

 特大、大、中、小 の4種類あります。大を除いて若干(各20本)残っています。

 <モノづくりミニ情報>

 木地は朴(ほお)を使います。丸太を運べなかった昔は山に小屋を建て、伐採した場所で丸太から荒木地をつくり貯まると背負って家まで運んで仕上して町に持って行って売ったとのことです。この方法は椀木地の作り方と同じです。木地師も山に小屋を建て、まず、丸太から木地を鉈で削りだし、次に小屋でろくろを使って荒木地を作り、里に持ち帰り乾燥させて仕上げ挽きをしていました。ろくろはもちろん手挽きです。装置も簡単で分解して容易に持ち運びできました。木地師は通常夫婦共稼ぎです。妻がろくろのひもをひく(動力)役、夫が回転する木地にバイトあて削りだしていました。動力役と木地師の呼吸が合わないと良い木地はできない、だから夫婦の仲が悪いと良い木地ができなかったと言われています。

 木杓子は煮物の具を壊さないし熱くならないので現在でもたいへん便利な道具です。もっと実用品として評価されて良いのではと思っていました。

 

 

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