定年夫婦の暮らし方(店長日記)

盛岡に住む定年夫婦(昭和20年生)の暮らしを分ち合います。

小田実「なんでも見てやろう」から学んだこと その3

2020年02月05日 | 今日の響いた言葉

小田実「なんでも見てやろう」

 1961年に出版されたベストセラーに青春時代の私も大いに影響を受けた。古本が手に入るので是非、現代の青年にも読んで欲しい。私は小田のモノの見方、考え方は身についてしまったようにも思える。そのいくつかを紹介したい。

『近代化』

 アメリカの鉄道が衰退している現状を見て小田実は

  『とにかく鉄道はすでに時代おくれの存在であることが、アメリカに来てみるとよく判る。』

 略 『大鉄道会社のP・R誌を見ていたら、線路工事の写真があり、それには「本線の近代化着々と軌道にのる」と言う説明がついていた。単線を複線にしているところかと思ったら、そうではなく、逆に複線を単線にしているのである。』 略

 『「近代化トハ単線ヲ複線ニスルスルコトデアル」というのがアメリカ以外のところでの常識であろうが、アメリカではその「常識」が通用しない。』

 小田は常識は疑ってかかれと言いたいのだ。日本も鉄道だけではなく地方都市、そして国家の衰退現象が進んでいると言われている。人口が減少することがマイナスと言う発想はやめたほうが良い、かって私が幼い頃は日本が貧しいのは人口が多いからと世間では言っていた。プラス思考で、新しい社を創るチャンスだと考えたらどうだろう。マイナス思考からは何も出てこないからだ。 

 

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