私用で久しぶりに忙しかったので なんとなくみつけた過去の記事
韓国は評価きびしいね
「露骨な展開」で揺れる『冬の恋歌』 2002年当時の記事より
全20回のこのドラマは第17回が放送された11日、主人公のチュンサン(ペ・ヨンジュン)とユジン(チェ・ジウ)が腹違いの兄弟だという事実が明らかになった。ラストシーンではチュンサンがこの事実を知りながらも「神様、許してください」と祈りながら、ユジンとの2人だけの結婚式を行った。12日に放送される第18回はチュンサンが罪悪感に苦しみ、ユジンから遠のこうとしていたその時、ユジンは正面から向かってくる車に身を投げるシーンで終わる。
視聴者の反応はどうだろう。視聴率調査機関のTNSメディアコリアによると、視聴率が最隆盛の時は25%を上回っていた『冬の恋歌』の視聴率が11日には19.2%にまで落ち込んだ反面、ライバル番組の『女人天下』(SBS)が久しぶりに30.0%まで跳ね上がった。
11日夜以後2日間、ドラマのホームページに書き込まれた7000余りの意見も「限界が来たようだ」「本当に失望した」など、ほぼ非難一色だった。視聴者は「単純なストーリーを複雑に描き出そうと苦労しているが、限界がはっきりと表れている」「次回を念頭に置かず毎回その場をしのいでいる感がする」「腹違いの兄弟や主人公の死なんてありきたり」と皮肉った。
特に、チュンサンがユジンを妹だと考えながら結婚式を挙げる場面には、舌を巻いた視聴者も多かった。“チョコハート”というIDのネットユーザーは「これまで彼らが互いを愛し合う姿に切なさを覚えていたが、腹違いの兄弟だと知った途端に2人の眼差しや抱擁に後味の悪さや不快感を感じるようになった」と語る。
このような反応に対して『冬の恋歌』の制作陣は12日、「2人が腹違いの兄弟という構成は視聴者をごまかすためのトリックであり、実はチュンサンとサンヒョクが腹違いの兄弟だ」と説明した。制作陣は「登場人物さえも彼らが腹違いの兄弟であると錯覚しているのだ。しかし、まだ結末を決めていない」と話す。このように右往左往する理由は制作者が漏らしたように、主人公の死で最終回を締めくくった場合は一歩間違えれば『秋の童話』の偽番組だと批判されることを気にしているからだ。
しかし、今週視聴者が男女の主人公が“腹違いの兄弟”であると信じ込ませておいて、来週にはどんでん返しを仕掛ける演出は視聴者を玩んでいるとの批判を呼び起こしそうだ。早くもインターネットには「もし腹違いの兄弟という事実をひっくり返すなら、これ以上の幼稚な視聴者への愚弄はない」という意見がひしめいている。
李圭鉉(イ・ギュヒョン)記者
ドラマ『冬の恋歌』で幸せな男性二人
完璧な“王子様”ペ・ヨンジュンと演出家の尹錫瑚(ユン・ソクホ)プロデューサー(PD)。人気と憧れの的となっているこの幸せな男性二人に27日、KBSの水原(スウォン)ドラマセンター・第26セットで会った。2000年『秋の童話』に続いて2002年『冬の恋歌』で“ビックヒット”を飛ばした尹PDは、ニックネーム(ピーターパン)に相応しく、丸いメガネにベレー帽、赤いマフラー姿で現われた。
「純粋な恋愛がもたらす幻想が受けたみたいです。一番純粋なのが、不器用ながら心ときめく体験の初恋ですから。そりゃ、私だって上品なことをやりたいですよ。でも視聴率を意識しなければならないとなれば、自分の一番好きで自信のあることに集中せざるを得ないのです」
-美しい恋愛もいいけど、余りにも気恥ずかしいという人がいますが。
「朝、女主人公が部屋から出ると、男性がきれいな色の果物を並べて、牛乳のカップにほこりが落ちないようにと、ティッシュをかぶせるシーンがありました。スタッフは“オーバー” だといって騒ぎましたが、私は好きでした。“ファーストキッス”のシーンは最も精を出して撮ったシーンです。ぼたん雪の降った日、小さな雪だるま2つを作りました。ロマンチックじゃないですか」
-現実でも可能でしょうか
「そうですね。私も完璧に美しい恋愛や恋人が果たして現実にあり得るのか、それが怖くて結婚できずにいるんだろうと思います」
『冬の恋歌』は制作費30億ウォン、広報や協賛費用はそれぞれ4億ウォンと6億ウォン。東南アジアへの輸出価格は『秋の童話』の3倍の60万ドルに決まったという。尹PDは1回当たり1500万ウォンの演出料をもらう“トップスター”だ。
-久々にテレビにカムバックしたことに負担はないですか。
「尹監督の作品だったので楽でした。最初に会ったPDは永遠に怖い存在だというじゃないですか。94年に尹PDの『愛の挨拶』でデビューしたのですが、あの時演技ができなくて、随分悩みました」
-クールでやさしいイメージが受けているが。
「自分の性格とちょっと違ったので、はじめは苦労しました。やさしく微笑まなければならないのに、顔の筋肉が硬くなったり。でも、今はジュンサン(ペ・ヨンジュン扮する男主人公)がユジンに贈ろうとしたカセットテープを聴くシーンでは、長い時間涙が止まらないほどに感情移入しました」
-ヘアスタイルは気に入っていますか。
「俳優は好きなように髪を切れないんです。もともと髪やファッションにあまり気を使わない性格です」
しかし、ファッションはこのドラマの重要な人気ポイント。ペ・ヨンジュンとチェ・ジウのコーディネーターは頻繁に顔を合わせては、どの服を着せるか協議するという。
三角関係、出生の秘密、記憶喪失、不治の病などは劇的緊張感を高める重要な措置だ。しかし、交通事故で記憶喪失になった主人公が再び交通事故で記憶を取り戻すという設定は、あまりにも作為的だ。尹PDは「正直に言って、アイデア不足のため」と打ち明けた。
「2回目の交通事故は許されないだろうと、よく分かっていました。4回分の台本を持って撮影を始めた時、主人公が記憶を取り戻さなければならないのに、病院で治療を受けるのもおかしいし。無理を承知で、交通事故にするほかなかったんです」
-『秋の童話』に続いて今回も主人公が“死ぬ”のか、“死なない”のか、高い関心が集まっていますが。
「そんな…、また死なせるわけには行かないでしょう」(尹PD)「私は俳優ですから、個人的な意見はあり得ません」(ペ・ヨンジュン)
尹PDは「はじめは3月20日で終わる予定だったんですが、KBS側で延長しようという声が出ておりまして、今悩んでます」と話した。
水原(スウォン)=鄭在娟(チョン・ジェヨン)記者 李ジェヨン記者
ペ・ヨンジュン「またチェ・ジウの恋人役を演じます」記事入力 : 2002/01/10 20:48:02
全20話の連続ドラマ『冬恋歌』は、高校の時に初恋に破れたチョン・ユジン(チェ・ジウ)が10年後に初恋の人にそっくりなイ・ミンヒョン(ペ・ヨンジュン)と知り合い、悲しい恋物語を展開するという物語。ペ・ヨンジュンは第1、2話でチェ・ジウの初恋の相手であるカン・ジュンサンを、3回以降ではカン・ジュンサンに似たイ・ミンヒョンを演じる。
「恋はドラマの中だけではなく日常の生活の中でも最も魅力あるテーマではないでしょうか?初恋を扱ったドラマがいつも視聴者の人気を独占するのはそのためでしょう」
寂しそうに微笑む高校性カン・ジュンサンと明るい性格の在米韓国人2世の青年イ・ミンヒョン。1人2役を演じたため、まるで2つの違うドラマを撮影したような気分だとペ・ヨンジュンは話す。
「2人は名前が違うように性格も全く違います。だから第1、2話を撮影した後は、ひとつのドラマの撮影を終え、また他のドラマに出演するような気分でした。高校生の演技がとても難しかったです。目の表情を10代の青年のようにするのは至難の技でした」
ペ・ヨンジュンは今回のドラマの撮影でわざとあらかじめ台本を読まなかったという。「訓練した演技」をしないためにだ。「このドラマでは‘肩の力を抜いた演技’を見せたい」と強調した。
「呼吸や動作ひとつひとつが全く目障りにならないような自然な演技です。例えば小物を落としてしまってもそれをNGにするのではなく、自然に拾って演技を続けるような・・・。台本に線を引いて、台本を数百回読んで練習して出てくるような演技ではなく、そのまま生活の一部のように自然に流れ出る演技をしたいと思います」
チェ・ジウとは1995年にKBS第2テレビのドラマ『初恋』で共演して以降、久しぶりに呼吸を合わせる。先月、春川(チュンチョン)で20日間撮影をした時の冬の景色は昨年放送されたユン・ソクホプロデューサーの話題作『秋の童話』を連想させる。「映像が水彩画のように美しいけれど、俳優は寒さと戦うために苦労しました」と話すペ・ヨンジュンは「インフルエンザにかかって病院で点滴まで打ちながら演技をした作品だというだけに期待して欲しい」と笑った。
デビュー10年目にしてスクリーンデビューしたペ・ヨンジュン
記事入力 : 2003/09/05 12:44:05
「ドラマ撮影の時はまったく同じような台詞を100回ずつ覚えました。そのまま映画のロケに臨んだのですが、台詞はスムーズに言えたのですが、すべてが瓜二つの表情や動きになってしまいました。監督からもさんざん怒られましてね。それで決心したんです。『映画のロケの度に心を空っぽにしよう』ってね。そうやって毎回、心を空にしたら、今じゃ何も覚えてないんですよ」
ペ・ヨンジュンほどイメージが固定された俳優も珍しい。本人が言うように「ソフトで親しみやすいが、時には冷たい顔」というイメージを10年も守ってきたのだ。
テレビ番組に出演しないなど、私生活が徹底してベールに包まれたペ・ヨンジュンのことを、ある人は“鉄の城壁”という。ところが今回の初映画出演と共にその城壁が少しずつ崩れはじめた。
「1995年から昨年までにラブストーリーの映画出演のオファーを100回以上も受けましたが、すべて断ったんです。映画では今とはちょっと違うキャラクターを演じてみたかったので。時代劇に加え、コメディーやアクションも演じなければならない『スキャンダル』が自分にとってチャンスだと思いました」
『朝鮮男女相悦之詞』というサブタイトルの付いた『スキャンダル』は、18世紀の朝鮮を背景に、貞節を守ろうとする女(全度妍(チョン・ドヨン)扮す)と対立する妖婦(李美淑(イ・ミスク)扮す)と浮気者のチョウォン(ペ・ヨンジュン)の浮気者ぶりを滑稽に描いた映画。
チョウォンは科挙に合格してからも官職を捨てて女性ばかりを追う天下の浮気者だ。
眼鏡を外してまげを結んだ姿で2時間の映画『スキャンダル』に登場するペ・ヨンジュンは、見違えるように変わった。すばしっこくてずる賢いチョウォンに変身するためにダイエットをしたからだ。
ペ・ヨンジュンは一時、お金を稼いで留学に行くのが夢だった。自分のために何かを築いていく俳優らしく、彼は建築を勉強したかったという。しかし、仕事が忙しくなり、ファンも増えると、責任感と欲が出始めた。
「ファンを失望させたくなかったんです。正直、これまで“完璧主義”と言われるほど、自分を隠してきましたが、これからは自由に見せたいですね。“真実が最も大きな武器”だということが分かりました」
芸能界で生活しながら、ペ・ヨンジュンは自分の内気な性格を他人に気付かせまいとして無理してきたという。撮影が終わった後に「あ~、恥ずかしかった」と言うように。
彼は「『スキャンダル』は重荷だったこれまでのイメージを完全に捨てた映画だった」と振り返り、「来年は本格的なコメディー映画にも挑戦したい」と話した。
映画での経験が俳優の人生そのものまで変えてしまう場合が度々ある。
「白紙の状態で撮影に臨み、ファンと会う時こそ、本物の自分を発見するような気がします。本当に映画に惚れました。できれば今後は映画だけに出演したいです」
朴敦圭(パク・ドンギュ)記者