2020年 6月
久々にお仕事のことで、ゆっくり話す機会をもったときのことです
数年前と少しも変わらず、少年のような彼の雰囲気に楽しいような、嬉しいようなくすぐったさで、5年前のことも、3年前のこともまるでワタシたちは「昨日のこと」のように話せてしまうのでした
お互い、話したことを忘れていないというのが以前から不思議でしたが、もう不思議はないんだと改めて思いました
とても心地よく話はおわりSさんの成長を感じつつ、彼自身もですが、ワタシもまた納得してその話し合いはおわりました
とても和やかになったのですが、その直後から、わずかな掛け違いのような出来事が、重なり合って、夏がおわり秋に向かうころには、顔をあわせても、はなすことすらなくなっていました
あんなに楽しそうだったのに、と思わずにいられませんでしたが、致し方ありません
ワタシ自身夏以降には、新たな活動のスタートをきり、状況も変わってきたのですが、まるでそれと同時に彼との物理的距離が離れていきました
そこに聞こえてきた、Sさんの新たな状況、そしてそれをきいたときの例えようもない抵抗感がワタシの中にでてきたのです
それは怒りであり、強い否定感でした
そんな強いものは感じたことがなく、それは数日から1週間とすこし持続したほどでした
それでも顔を合わせなくても感じる感覚は強くなる一方でだからこそ混乱したのです
あの胸の感覚はなんなのかという、現実に見えているものと感覚との差に、オープンなハートという、幸せをむねのまんなかに置いておくということがすっかりできなくなりました。なので以前のようには無条件に愛が湧くということは減ってきていました
これが「手放す」ということなんだろうか
あんなに愛していて、愛が溢れとまらなくなる感覚があったのに、あんなエネルギーをかんじていたのに? という素朴なまでの疑問は、疑問すらも感じにくくなっていました
ただ、次第に穏やかにおちついてきて、感情はただしずかに、無に近いようなものに変わっていったのです
12月、年の瀬には静けさだけが自分のなかにあり、時折はふわっと浮きが上がるような感覚になりましたが、概ねしずかでした
ただ、気持ちが明るくなるようなエネルギーの日は明確に変化がありました
そんな12月19日の夜中、ものすごい感覚で目が覚めたのです