2015年に出会った不思議な縁のある男性とのことを思い出しつつかいております
2016年 終戦記念の日付近
この辺りから、占いというものに興味がわいてきていて、これまで雑誌の裏の占いすら読まないような人でしたが、なぜか星占い、手相など気になるものは取り入れていて、石井ゆかりさんの占いにはよくお世話になっていました
その時の星回りは扉が閉まる前の時間という表現があったように思います
出張から戻ってすぐ荷物の整理と実家への荷物の発送を同時にスタートしていました
この半年ほど前から、母には自分の現実を話していました
もちろん離婚には反対され、どんな状況でもあわせて行く道はある、それが結婚というものだと諭されても、もう聞く耳はありません
決定的自信などなく、経済的恐れも不安も渦巻きながら、ここを出るのだという意識だけが力をくれていたようにかんじます
ものをおくり、整理し、手配し、様々な手続き、真夏。それが手伝って気づくとワタシは15キロ痩せていました
8月15日
意図したわけではありませんが、その日が夫と話した最後の日でした
じつに1年以上ぶり、話しかけることも、話し合うことも何もかもが久しぶりすぎて、そして顔をまともにみたのも久々でした
この人はこんなに老けた感じだったかなと思いつつ淡々と離婚について話しました
協議離婚という形をとり、慰謝料の額も冷静に話します
あれ? なんでワタシはこの人と別れるのかなというほど、アッサリとシンプルにことは進み、決断し準備していたもののどうしようもないままに、その話し合いは終わりました
気に入っていたテーブルともその日がお別れでした
午後からは仕事の関係で出社予定だったため、ふらふらとしながらたどり着いた職場で
Sさんへ連絡しなくてはならないことがおこりました
彼は、その場で何をおいてもという風に駆けつけてくれました。それはいつもそうで、もちろん営業さんとしての親しみがそうさせるのでしょうが、度を越しているな、と常日頃感じていましたし、その時にはワタシもとても好きな人になっていましたから、動きこそなくてもつながり合いを感じていたように思います
そのときの社内はシンとして誰もいなく、さっきまで離婚話をしていたワタシにとってとてつもなく穏やかな場でした
彼とポツポツと話す中、(ワタシのいる)会社がどこかへ移転してしまうんじゃないかと思ってしまう、と言いました
意図を掴みあぐねて何も答えられなかったのですがたしかに業績はあがり移転話が出てもおかしくはなかったのです
彼がいうのはもっともで、自分のお客さんが減るのがイヤなのかな? と考えたりしました
静かな静謐な時間
良い空気で、永遠にこんな時間が続くといいのにと感じた景色は、薄れつつある記憶の中でもとても綺麗な時間だったのが思い出せます
おだやかな時間は途中から現れた上司によって遮られるのですが、その空気や時間はいまも大切な大切なときだったように感じています
この頃はいつでもSさんが辛いときを救ってくれていました
ワタシの事情をしることもなく、本人の意図などないでしょうけれど、この人は救いだと思っていたのです
それが好きだからなのかなんなのかはわからないままに感謝の気持ちが強くありました
そこから数日後、ワタシは実家へもどることとなります