'k ROOM

u know what?...anyway not k's but 'k... 'k? by kuro

「華氏911」 DVD (まず注意書きをお読みください♪)

2006-08-21 03:13:45 | ワールドトレードセンター特集
注意書き

このレビューはかなりネタバレになってます。
とゆーか、この映画自体、911のネタバレをしてます。
でも実はそれはネタバレのフリをしているだけ、と
思われます。
なので騙されたくない人は、僕の視点を参考にされるのも
この映画を楽しむ、一つの方法かな?なーんて思います。
。。。とゆー、但し書きを見た上でDVDを観てから
このレビューを見るのも、また一興です♪

と、イチオー前書きでした。



24のシリーズ4を見ていたらマイケルムーアみたいなことほざきおって・・・
みたいなセリフが出てきて、そーだ、そろそろこの作品見てみるか、
ってことになった。
だから実際にこのDVDを見てから実は結構経ってたりして...

見てまず思ったのが、ふーん、なるほど。
これだけしっかりわかりやすく作られていればたいていの人が実はこーだったのか!
と目が覚めたような気分になるように作られているなぁ、と思いました。

でも、ちょっと考えればわかるんだけどあのテロの発生時、ブッシュは小学校に
いたわけですけどなんでそんなつまらないシーンをわざわざカメラに収めて
いたんでしょ?
これはテロが起きていたから彼が「そのとき」どこにいた、というのがとりたてて
取り上げられてもなるほどー、なんですがテロが起きてなかったとしてなんで
わざわざこんな何の変哲も無い小学校訪問のシーンをカメラまわして撮ったり
してるのでしょうかねぇ?ってのがある。

つまりこの映画自体もうヤラセなんじゃないの?って感じですね。

なにしろあのスピルバーグでさえ映画に登場させる大統領は架空の人物を
使用してモーガン・フリーマンとかに頼んでいるのにマイケルムーアは
大胆にも現役の大統領本人を主役に据えてしまっているのですからこれは
当然、本人との入念な打ち合わせの上、想定内の映画でしょ?(笑)

911ほどドラマチックな事件は多分JFK以来だけど、でも、華氏911以上にリアルに
見える映画って今後作られないんじゃないか?って思う。

ってゆーか、もしハリウッドが911みたいなテロ事件を映画にしたら本来は
どうなっていただろう?
もともとは911があろうとなかろうとアメリカはただでさえハイジャック対策に
厳しかった国です。
日本で搭乗手続きにトラブったことなくてもアメリカでトラブったことのある
人は多い、のではないてじょうか?
もしハリウッドが911風のテロ事件のフィクション映画を作ったとしたら?
二機目がビルに突っ込んだ時点でコリン・ファレルかベン・アフレックあたりが
戦闘機に飛び乗ってスクランブル発進しアメリカの空は少なくとも十数機の
F16が飛び交い厳戒態勢になるべきではないでしょうか?
そして国防総省ではエドハリスあたりが指揮官になってぴりぴりと空を睨み
対空ミサイルでペンタゴンを固めてないとハリウッド映画らしくない
ですよねー?!
そしてそしてCTUではぶち切れジャックバウアーが上司に楯突きまくって
大騒ぎしてないと?!

ってか映画だけでなく事実もそうあるべきなんじゃないか?
事件当時は13機ハイジャックされている、との情報も流れてましたし...

僕は思うに結局マイケルムーアは反逆児のフリをして現実をシニカルに
描いてみせるふりをして実は実は白昼堂々と世界が見ている目の前で
またしてもトドメの事実の歪曲の仕上げをやってのけた、と思うのですよ。

華氏911の中で「アメリカが攻撃されています」と言われたブッシュは
あー、あいつら(アラブの人々)ともっと仲良くしていれば良かったかな?
なんて思いをめぐらせ...とムーアはコミカルに描いてブッシュを笑い飛ばして
ますがここに彼のトリックがある。

本来、笑い事ではすまない事態である。

それにブッシュ一人の問題でもないのも言うまでも無い。
テロに対するリアクションは核ミサイルのボタンを押すのとはわけが
ちがうのだ。
つまり別に大統領が指示を出さなくても普段の手順に則り本来の
ハリウッド映画のスクランブル状態が世界が見ていた生中継の
テレビ画面の中でリアルに展開されていないとおかしいのである。

これは映画がブッシュ一人のせいみたく描いているところに
誰もが騙されてしまうトリックが隠されている。
つまりブッシュがいくらアホでもジャックバウアーなり軍隊のエドハリス
なりは他にいてそれらの人々が持ち場を全うすることで厳戒態勢に
なってないと絶対に不自然ではないでしょうか?

現実はマイケルムーアの映画ではないはず。

なーんか世界中が騙されてるのにあんまりみんな気にしてない。
まさに平和ボケ?
とにかくそれらが機能していないのはJFKのときと同様、あえて「やらせる」
力が働いて本来の解毒作用の機能を凍結していたからに違いないのである。

さて、物事をみるときに隠されたところに事実があるのは良くあるハナシだ。
華氏911で隠されていることとは何か?
ここでまたしても、僕の持論が展開されちゃうのですがだがハリウッドといえば
ネオコン※である。
つまり華氏911はハリウッドを欺いて異端児として登場したように見えて
実は巧みに隠れているネオコンの意図を思いっきり汲み取った思いっきり
正統派ハリウッドのプロパガンダ映画なのだ。


大統領           ジョージ・W・ブッシュ
異端児を演じるインタビュア マイケル・ムーア
監督            マイケル・ムーア

"Fahrenheit 9/11"
米'05

俺流評価 ★★☆☆☆

おまけの一言
・今回はマイケル・ムーアさんに言いたい。
 「ネオコンの片棒担ぐなんてあんたも堕落したね!」
 ぜひ、ボウリングフォーコロンバインのスタンスを思い出して欲しい


※ネオコン

ネオコンサーバティブパーティ(新保守主義派)の略でハリウッド出身の
大統領だったレーガンが生みの親。

 ちなみに日本でもかつて初期の小泉内閣に保守新党という似た名前の党が
 存在した。
 その党所属だった松浪代議士は社団法人・日本アフガニスタン協会理事長
 を勤め昨年度は自民党副幹事長に就任している。
 かつて壇上から野党席にコップの水を撒いたシーンを記憶する人もいるのでは?

ネオコン勢力のユダヤ人はもともとアメリカでマジョリティ(多数派)では
なかったが学会、マスコミ、ハリウッド等政治に影響の多いフィールドで
勢力が強く、そんなことがアメリカ国内で少数派にも拘らずユダヤ人が
イスラエル寄りの風潮を作り出しているものと思われる。

もともとイスラエルという国はキリスト再臨への道をめざし建国された、
という解釈がある。
このイスラエルとの最終戦争で兵隊が召集される丘の名前がヘブライ語
で「ハルマゲドン」。




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5 コメント

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「華氏911」が異端児でない理由 (kuro)
2006-08-22 00:29:44


さて、なぜこの映画がネオコンのプロパガンダなのかきちんと言い訳しないといけない。



まず華氏911で一貫して訴えていることとして「アラブの石油資本」がある。

あくまでサウジとブッシュだけが悪人のように描かれている。



しかし一言で石油資本と言ってもサウジ系石油資本、いわゆるアラブの石油のほかにユダヤ系でイスラエルの石油資本、という二つの大きな流れがあることに注意が必要だ。

たしかに傍から見れば「アラブの石油資本」と人くくりにされてしまいがちでこれはちょうど欧米人から見て中国人と日本人が混同されているようなものなのだろう。



そもそもアメリカの右派というのは三つの構成要素があるのである。

一つはブッシュで有名な「アラブの石油資本=サウジ系石油資本」の中道派、そして本来の中核であるユダヤ人中心のイスラエル系石油資本・タカ派、つまりいわゆるネオコンだ。

そして、三つ目として実は人口的にはもっとも重要な貧困層で構成されるキリスト教右派がある。



映画では三つ目のキリスト教右派に相当する部分は一部の愛国者や貧困層として登場していた。

しかしそうとしか描かれていないところにもこの映画の大きなトリックがある。

なぜならこの映画の冒頭であの不正に歪められた大統領選が出てくるがこの映画にもかかわらずブッシュ再選の大きな浮動票となったのが実は「メガチャーチ」と呼ばれるこのキリスト教右派を形成する集団なのだ。



この人たちも実は宗教的思想からブッシュ支持者となっているにも関わらず映画の中では騙された無知な貧困層、としか描かれていない。



とにかく繰り返すが「メガチャーチ」が実はブッシュ再選にかなり影響を及ぼした、というのは再選後のとても有名な話だ。

この映画でブッシュの犠牲者のように描かれた人たちが実はブッシュ再選の一番の貢献者だったのである。



映画の後にもかかわらず、だ。



そしてどちらも石油資本なので「アラブの石油資本」とまるで欧米人からみた日本人と中国人のように人くくりにされてしまうこのサウジ系とイスラエル系の石油資本はまったく立場が異なることにも十分注意しないといけない。



とにかく支持する思想の違いから分離したこの二つは立場が異なり映画でこき下ろされたアラブ=サウジの石油資本はむしろ中道派、本来の戦争の中核、イスラエル系石油資本=ネオコンこそがタカ派なのだ。



この映画がネオコンのプロパガンダ映画である証拠は

この映画にはネオコンのネの字も出てこないからである。

二人三脚みたいな関係を片方ばかり取り扱うのは明確な意図があるはずだ。



だいたいこの映画では「一回もアメリカを攻撃してないイラクを選んだ」とあたかも無作為にブッシュが思いつきでイラクに狙いを定めたように見せているがさすがにこんなまぬけな理由で一国が戦争のターゲットにはなりえない。



このあたりの描き方はある意味、さすがマイケル・ムーア、といえる。



でも映画みて疑問に思った人が何人いただろう?

ブッシュがアホだからこうなった、なーんてわりと世間にも常識として広まっていないだろうか?



しかしほんとは思いっきり理由があってそれがイラクの隣国のユダヤの国イスラエルなのだ。

つまりイラクが狙われたもっとも重要な理由がきれいに姿を消している。

「イラクを選んだ主語」がブッシュの気まぐれとして扱われ、この映画でとぼけた扱いを受けたまま、結局はホントの主語が思いっきり抜けている。



さて主語がいまだに隠れているのはこの映画には、というか映画の元になった隠れた事実にはまだ続きがあるから...と思われる。



ここで現実に目を戻すと911のときにブッシュに名指しでAXIS OF EVIL(悪の枢軸)のレッテルを貼られたのはイラク・イラン・北朝鮮だ。

イラクなきあと誰も騒がなかったが実はつい先日の六カ国合意で米国はこの一角である北朝鮮を無条件で「今後は不可侵とする」と文章で公約、というホントなら世界があっと驚くことをまたしても誰にも気づかれずにみんなの見てる前でやってのけた。

なぜすんなり無条件で簡単に前言を撤回できたたのか?と言えば一言で言うと北朝鮮はもともととってつけたもので主語のネオコンには全く関係ないからである。

こんな重要なことがニュースにならないところにしたたかさがある。



これこそイランへのシフト開始布告と思われる。



ちなみに最近、会社でよく英会話しているイラン人に例の改宗のハナシをしていたらイスラム教でも同じようなハナシがある、と興味深いことを言っていた。

つまり今、アラーの神は隠れているが最終戦争が勃発すると再臨する、ということなのだそうだ。

そういえば昨秋イランは世界のどの国にも核開発する権利はあるはずだ、と挑発的な意見を世界に発信していた。



かくして相思相愛でまた戦争が勃発するのだろうか?

主語の企みどおりに?



...この戦争はレバノンにおいてネオコンのサポートするイスラエルとヒズボラによる代理戦争の形で引き継がれた。
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TBとコメントあさーすっ (moviebeam)
2006-08-28 19:43:36
自分はまだまだ情報基盤を得るのが得意ではなく、

別な方の意見は貴重だと感じさせていただきました。

返信する
moviebeamさん、どうも♪ (kuro)
2006-08-28 20:12:20
早速、TB先をちょっとチェックさせていただきました。

真っ先に共感を感じたところがありましたのでまずは挨拶代わり、ということで。。。



moviebeamさんのところにあった映画全般へ、と思われるコメントの部分について

「情報仕入れすぎて

 新鮮味が

 薄れるときもあるし。。。」



よーくわかります。

ちなみに僕は映画見にいくとき全く、といって良いほど予習はしていきません。

なので見始めてから「へっ?!こんな映画だったんだぁ?」とビックリすることがしょっちゅうです。 笑



人の評判とかもほとんど聞きません。

そのときの自分が持っているパックボーンをフルに駆使して何を感じ取るか?



それだけですね。



だって同じ映画でも何年か経って自分が成長して(あるいは退化して? 笑)見ると映画って違って見えるぢゃ無いですか~?



そのときの「自分」がどう見るのか?

それだけです。



ただ、911についてはいろいろと雑な知識が先行しているので 笑



のちほどそちらにもきちんとお伺いさせていただきコメントさせていただきたい、と思いますのでよろしくお願いします。

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ご丁寧に、あざーすっ (moviebeam)
2006-08-29 00:06:44
情報ほとんどなしで楽しむのはなかなかオツですよね。

観る時期もありますね、2回目以降でもそうですが、

初観が成長した(?)今の自分でよかったな~なんてこともよくあります。
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いいえ~ (kuro)
2006-08-29 02:55:06
映画の楽しみ方はいろいろですから周到に調べてから見るのもまたありですよね。

そんなニュアンスのことをmoviebeamさんもおっしゃってましたが。

ただ、やたら、世間の評判を気にする人、いますよねぇ。

そういう人に限って自分は人とちがうんだ的な辛口を装いますけど言ってること読んでると世間で出尽くしている評判のコピーだったりすること多々。

このような方々はいつまで経っても映画の見方が変わること、って経験しないんぢゃないかなー、なんて思いますねー。
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