利根川の流れる我孫子の布佐にある竹内神社の
祭礼が始まりました。
平将門の乱が平定した天慶3年(940年)に武内大明神を
奉斎したと伝えられる由緒ある神社です。
長い間、我孫子で暮らしていますが、この祭りに出掛けるのは
初めてです。
最終日の3日目は、神輿と各地区の5基の山車が町内を練り回り、集結。
夜には花火の合図とともに山車囃子方の競演が始まる。
若者は、お囃子に合わせ提灯を打ち振りながら飛び跳ね乱舞する。
この過疎化が進んだ町に、こんなに沢山の若者達がいたのだろうか。
都会に出て行った若者達は、ふるさとの祭りが忘れられず
帰って来たのでしょうね。
この会場の前には、今は誰も住んでいない一軒の家が
ひっそりと残されています。
のちの日本民俗学の父・柳田國男が両親、二人の兄弟と暮らしていた家です。
この家の向かいには、のちの日本気象学の父・岡田武松の家がありました。
竹馬の友の二人は大の仲良しで、よく筑波山や銚子に
遊びに出掛けたそうです。
國男少年も武松少年も、このお祭りを毎年楽しみに
待っていたのでしょうね。