狸笑庵だより。

ここ狸笑庵(りしょうあん)を訪れる
野鳥たちとのよもやまばなし。

また会えましたね。

2010-01-30 03:57:55 | Weblog

子供の頃、夕刻に木枯らしの吹く縁側でひとり吹く親父の尺八の音は
それはそれは恐ろしいものでした。
鬼気迫る親父の顔も怖いものでした。
今にも「お化け」がヒュ~と出て来そうでした。
それ以来、トラウマになってしまい尺八が嫌いになってしまいました。

あの尺八、一体どうしたろう。



数年前に実家に問い合わせても所在が分かりませんでしたが
昨年、戸袋の中で見つかったと兄が送ってくれました。

日本の伝統的な楽器の領域を超え、あらゆる音楽との融合を試みる
若手の尺八奏者・神永大輔さんがライブで
この尺八を演奏するとのこと。
吉祥寺のライブハウス「曼荼羅」に出掛ける。



あぁ、子供の頃に聴いた懐かしい音色です。
こんなに優しい音だったんだ。
演奏中の神永大輔さんの顔も親父に見えてくる。

演奏会が終わり、私が吹くとスースー、音にならないんですよというと
神永さんは尺八を吹くにはアゴの骨格が大事だそうで
これは遺伝性のものなので、吹けるようになりますよと励まして頂くが
神永さんの唱える「アゴの骨格遺伝論」は
私には証明されていないようだ。

28年振りの親父との再会。


ロード to  武道館

2010-01-25 00:31:38 | Weblog

先日の発表演奏会が無事に終わり、
やれやれこれで夜もゆっくり眠れるなと思っていたら
今度は馬頭琴教室の生徒で日本武道館を目指そうという事になってしまいました。



映画「のだめカンタービレ」の公開記念イベントで
二人以上のグループ演奏チームを募集しているそうで
演奏模様をDVDに納め2月26日までに応募するそうです。
課題曲は映画の主題歌「ベートーヴェンの交響曲第7番」だそうだ。
通称「ベト7」と言うそうです。
クラシック音楽なんて私には縁遠いものですね。
こんな曲、聴いた事もありません。
最優秀チームに選ばれると「のだめオーケストラコンサートin武道館」で
演奏をするそうです。
音楽性のみならず、チームワークや個性の強さも大事な要素になるそうだ。

今年はじめての教室。
さっそく5枚にも及ぶ3つのパートに分けられた譜面が渡されましたが
自分の担当するパートがどこで始まっていいのやら、さっぱり解りませんが
きょうは後の方が肩を叩いて教えてくれました。
撮影本番の時には、隣の方が足で蹴飛ばして合図してくれるそうだ。

来月から猛特訓が始まります。
また眠れない日々が続きそうだ。




モンゴルへの旅。-9

2010-01-11 22:27:58 | Weblog

今日は朝から落ち着きませんね。
私の通う馬頭琴教室と東京教室の皆さんとの合同演奏会の日です。
まだまだ先だと思っていたら、その日がやって来てしまいました。
まだ始めたばかりの馬頭琴。
なんの手違いか、私も演奏会に出る羽目になってしまった。
「いいんだよ、半年間の演奏をすれば」と自分に言い聞かせる。
そう思うと気持ちも楽になる。



会場に着き練習していると「その曲、良かったらピアノで伴奏しますよ」と
川崎から来られた方から声を掛けていただく。
私のおぼつかない演奏に合わせていただけるのだろうか?

いざ、本番。
気持ちいい! 自分の演奏にまさかのピアノ伴奏が付くなんて。
馬頭琴、続けて良かったな!

この日はハスロー先生のお母さんも来日中です。
息子さんの弾く馬頭琴でモンゴル民謡を母が歌う。
大きな手で母を包むように。