先日、ポエットMさんの水曜サロンに私が投稿した歌は
友人と
夫に出逢ふ
この一世
ひと日ひと日を
宝とぞ添ふ 涼風
8月7日は私の誕生日。友人達からメッセージや贈り物か届いて、やはり嬉しい。
特に、70歳を過ぎているので、これまで、息災に生きてこれたことを有り難く思いました。
私の父は83歳,母は85歳で亡くなりましたので、私の余命も少ないと自覚しました。
ポエットMさんが、
「いよよ華やぐ、命なりけり」
と岡本かの子の「老妓抄」を引用して、感想を書いてくださいました。

もう1つの、面白かったのは。私が70歳を過ぎているのでと書いたら、ポエットMさんは古希を過ぎてと書かれた。
この方が文学的ですが、古希より喜寿に近いニュアンスは出ませんね。フフフ!!
ネットより、

世の中の
大き流れに
沿はねども
喜寿へ傘寿へ
いよよ華やぐ 涼風
私の人生の師の紀野一義先生の『名僧列伝、全4巻』

第2巻のP14〜P126が良寛の内容です。
「桃花の友」
良寛さんが左一と有願の友達を2人、次々と亡くした時に、川のほとりを度々、徘徊し、寝込みます。
病から癒えて、
「無限の桃花、水を遂(お)うて流る」、良寛、52歳.この時、大きな転回を遂げた。

本の内扉の印は、
常懐悲感、紀野一義
第一義、心遂醒悟



仏法では人生を川にたとえる。
そして、人の命を花びらにたとえる。
川のおもてはいっぱいの桃の花びらである。そこにはもう、左一の、有願の花びらという区別はない、良寛を包むこの大きな川には、無数の命が浮かんで良寛の命に触れることを望んでいる。
「無限の桃花、
水を遂(お)うて流る」
大らかで、美しい言葉ですね。
世の中の
大河のほとりを
そぞろゆく
命ありけり
命なりけり 涼風