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詩人・絵詞作家・内田麟太郎オフィシャルブログ

「フルーツふれんずスイカちゃん」 村上しいこ

2019年09月25日 17時10分37秒 | 日記

 

あかね書房 1200円+税

 読み終えて、思わず「村上しいこさんは、子どもの代理人だなぁ」とつぶやいていました。
 子どもの本書きが、「自分は子どもの代理人だ」といったら、もうそれだけで付き合いたくはありませんが、しいこさんの作品は自然にそうなるのでしょう。
 子どもにだって悩みはあります。しかも深刻な悩みが。スイカちゃんは、イチゴちゃんの小顔がうやましくてなりません。(どうして、わたしの顔はこんなに大顔なんだろう)。
 おかあさんに「わたしって、かわいい?」と聞くと「かわいいわよ」「どこが?」「ぜんぶよ」といいます。それなのに自分では、小顔になるというフェイスローラーでせっせと。スイカちゃんも、フェイスローラーならぬローラーで。顔の皮がむけてしまいました。病院に行くとスイカちゃんにいじわるいった、イガクリくんも鼻を押さえて。
 顔の皮がむけたのも、鼻の穴が塞がったのも……。イガクリくんはさけびます。
 「おれたちは、みらいへの ちょうせんしゃだ」

 鍼灸院も連休で、二日遅れのメンテナンスに。もみもみと鍼ちくちくをしてもらいました。それから「手塚治虫」の部分修正をして、遊戯詩「う」を。

 帰宅したら文研出版の生田悠さんより、絵本『たまたまたまご』の色校が。絵は北村裕花さん。その絵の部分をちょっとだけ。

      

  うはうそでもうのみする
  うはちきゅうはさんかくといわれると
  ちきゅうはさんかくとくりかえす
  うはかみさまもときどきしぬというと
  かみさまもときどきしぬとくりかえす
  うはどこまでもとべるといわれると
  どこまでもとんでいく
  あるひ
  ぼうえんきょうをのぞきこみ
  はかせはかわうそになった
  (かわいそうに)
  うがあまのかわをおよいでいた

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
友だち (しいこ)
2019-09-25 20:42:27
うわーい!
「フルーツふれんずスイカちゃん」を紹介して頂きありがとうございます!
2006年に麟太郎さんからいただいた
『子どもたちの教師ではなく友だちでいてください』を大切にしています。
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笹林公園 (絵本の河)
2019-09-25 22:54:00
今日は、ドロシーさんのFBを見て、笹林公園で「いわゆる爆発赤痢」の慰霊に、長女と参加させて頂きました。祖母は、「幼い息子二人を亡くしたのは、スパイが菌を水源地にいれたから」と耳にタコが出来る位申しておりました。帰路、大牟田図書館で、資料を拝見し、どうも、原因が他にある様な内容を読み、亡き祖母と話をしたくなりました。
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うのみ (ひでちゃん)
2019-09-26 05:32:24
内田麟太郎さま
カワウが魚を大量に「うのみ」するから、釣れなくなるんです。どこまでも飛んで行ってほしいです。釣り人を慰めてくれる詩?、ありがとうございます。
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赤痢じゃない (内田麟太郞)
2019-09-26 07:46:38
しいこさま
 そんな恥ずかしい葉書を書いてたんだ。オユルシアレ。(^0^)

絵本の河さま
 いいところへ行かれましたね。赤痢菌は冤罪のようです。水道管の中では、酸素不足と低温で増えられないそうですから。

ひでちゃんさま
 水鳥はほとんどどなたも魚を鵜呑みだけれどね。詩は実用には役に立たんよ。
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手塚治虫 (うるうる)
2019-09-26 22:08:29
 伝記「手塚治虫の少年時代」を、昨年帽子に連載させていただきました。反響がありました。宝塚に関係したり。「治」に「虫」をつけたり……書いていて楽しかったです。
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もしかした (内田麟太郞)
2019-09-27 08:44:32
うるうるさま
 もしかしたら同じなのかなぁと考えています。わたしのは共同通信です。テーマは平和と手塚治虫です。今日、仕上げます。
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教育書道 (うるうる)
2019-09-27 09:59:31
 間違いました、帽子→某誌→「教育書道」(子ども向き)
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