福井のご本山で修行中の弟子から、壽餅(じゅびょう)が届きました。
漢文の年賀挨拶が添えられた、紅白の包みと拝表(細長い名刺のようなもの)。
複雑な折方をしている紅白奉書に入っているのは、一片のお餅。
他の宗派は分かりませんが、曹洞宗では新年にあたって年賀の挨拶を兼ねて師匠にお餅を贈る慣わしがあります。
赤帯の包みを開けると、寿包みが出てきます。
この寿包みを開けると、お餅がひとかけら入っています。
なつかしや、ご本山謹製のお餅。
お内仏さまにお供えしてご報告のあと、朝食の時に頂きました。
堅くてなかなか飲み込めませんが、噛むたびにご本山の修行の様子が偲ばれます。
宮城県南三陸町のT師からも壽餅が届いたと連絡がありました。
彼も修行の無事を祈念してくれている一人。いろんな方々から支えられ、気持ちを頂いて修行は続けることができます。
袋井の可睡斎に修行にいったもう一人の弟子、K尾さんの時もそうでしたが、
師匠になるということは有り難くも嬉しいことだと実感したことでありました。
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福井のご本山永平寺ほどではありませんでしたが、先日は横浜でもかなりの雪が降りました。
翌朝は寒い事さむいこと・・久しぶりに空気がピーンと張りつめた感じがしました。
陽が出てからも、気温はなかなか上がりませんでしたね。
普段は見られない雪景色。
さんぜの仏さまがたも雪帽子をかぶっています。
キレイよねえって言っていられるうちはいいのですが、これ以上降ると首都圏、横浜は大パニックになりますね。
薄明の静けさの中、お地蔵様にお供えした蝋燭の炎がほんの少し音をたてて大きくなった感じがしました。
今日はここまで。