メタモル・インフォログ

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メタモルフォーゼのアート情報

2015-07-26 19:27:14 | アート

「音を見る展」が続行中です(8月1日まで)
「音は見るもの」とは稲垣足穂の言葉ですが、私が「音を見る」という体験をしたのは今から30年ほど前のこと、ある音楽家の家で、そこではBGM代りにラジオの音楽番組がかかっていました。確かモーツアルトか何かの西洋クラシック音楽だったと思います。ところが一連のクラシック音楽が終わった後、現代曲 武満 徹 の「ノーベンバー・ステップス」(もちろん小澤征爾指揮!)がかかったのです。
突然場の雰囲気が変わりました。その時わたしは「あっ、この音は見える!」と声を上げました。その時その音は確かにわたしの網膜を刺激したのです。
これが私にとっての「音が見える」という現象の初体験でした。
その後色々な音楽で確かめてみましたが、音には「見える音と見えない音」があることが分かりました。
日本庭園における「鹿威し」や「水琴窟」それに風鈴の音は良く見えます。
西洋クラシック音楽のロマン派以前の音楽は音による表現が過剰で全く見えない。
クラシック音楽でもドビュッシーなど近・現代曲は比較的見えやすい。
協和音による和声よりも単音や調性の少ない音の方が見えやすい。
「間」もひとつの素材としてとらえた音楽は良く見えるが、ジョン・ケージの音は見えるものと見えないものがある。
ブーレーズの音楽は全く見えない。

「音を見る」展 24日には上野秀明によるパフォーマンスがありました。


*8月4日~15日は第5回お化け展が開かれます。
  その後、9月まではメタモルフォーゼ展はお休みです。
*7月27日(月)は臨時休業となりますのでご注意。


メタモルフォーゼのアート情報

2015-07-20 23:30:24 | アート

「幻の支離滅裂派」展が7月18日(土)に終了しましたが、最終日に面白い出来事がありました。
60代後半ぐらいの男性二人組みが入ってきました。入ってくるなりいきなり「ここは一体何や?」と言うので「ここはバーです」と私。
「ホンマにバーか?酒飲めるんか?」
「バーですから飲んで下さい。どうぞ」
「うわっ!ホンマやメニューもあるわ」
「音楽を何かかけてんか、サイモンとガーファンクルは無いのん?」
「ここにはありません、シャンソンなんかどうですか?ピアフとか」
「エディット・ピアフか?ええなぁ~~」
「ところでこれは何や?壁に付けてあるゴミみたいなもんは?それにでっかいゴミ箱も置いてある。うわっ!!ごきぶりホイホイが2つ。中にウジャウジャ入ってるやないか!」
「本物が入って欲しかったのですが、ゴキブリがいないので仕方なくニセモノを入れてあります」
「せやけど、これは一体何やねん?」

「これは作品です。展覧会をやっているんです。2週間に一回作品は替わるんですよ」
「何?キッタナイこれが作品?」
「支離滅裂というテーマで作品展をやっているんです。支離滅裂でしょ?」
「分からんなぁ~」
男達はたまたま隣のテーブルに置いてあった堀尾貞治作品集を取り上げ「これは何の本や?」
「これは私の師匠の作品集です」
「何!?こんなもんにも師匠がおるんか?ウワッ!全部横文字で書いてあるわ、ムッツカシ~~」
「はい、ヨーロッパで出版されましたからフランス語です」
「ますます訳が分からん」
その内の一人の男が「甥っ子に教えたろ」と言いながらケータイを取り出し「オイッお前、今どこで飲んでるねん?三宮?オッチャンは西宮や。オモロイところに来てるんやで。ジャズ喫茶や」
(ジャズ喫茶とちゃいますねんけど・・・・)
男の相方はすかさず「お前はアホか?ここはジャズ喫茶と違う。酔い過ぎやもう帰れ!」
一人残った男は「スンマヘンなぁ、失礼なこと言いまして、アイツ酔うてまんねんカンニンしてや」と言いつつ店内を丹念に見て回り、村上三郎の写真を見つけ「これは何や?何をやってるんや?」
「紙を破る作品です。古いですよ1950年代の作品です」
「ふ~~ん、紙を破るのが作品か」
男はワインのボトルが空になったのを確かめて
「お勘定・・・・スンマヘン、何~~にも分からんまま帰りますわ」
男はスンマヘン、スンマヘンと何度も言いながら背を丸めて出てゆきました。
(そんなに恐縮しなくてもいいのに・・・・)
私は世界に一軒ぐらいこんなバーがあっても良いのではないか。
否、これこそがメタモルフォーゼの在り方なのではないか。
と妙に納得した次第です。
*お知らせ
  7月22日からは「音を見る」展が始まります(8月1日まで)
 ◎7月24日 pm6:00~ 上野秀明のパフォーマンス。
  7月27日は臨時休業となりますのでご注意のほどを。
  「音を見る」とは稲垣足穂の言葉です。
  8月4日~8月15日は恒例の「第5回幽霊お化け展」です。


メタモルフォーゼのアート情報

2015-07-13 14:39:13 | アート

「幻の支離滅裂派」展が進行中です(18日まで)。
支離滅裂というタイトルに刺激されたのか、皆さんの尋常ならざる熱意が感じられました。
「自由」というものがこれほど人間の創造力をかき立てるとは!
メタモルフォーゼはバーというよりも殆ど倉庫と化しています。


*メタモルフォーゼ合同展(7月22日~8月1日)は「音を見る」というタイトルです。
  「音は見るもの」とは稲垣足穂の言葉です。奮ってご参加下さい。飛び入りもOK!
*7月27日(月)は臨時休業となりますのでご注意下さい。
*8月4日~8月15日は、いよいよ恒例の「幽霊お化け展」です。
  早いものでもう第5回となります。去年好評を博した「お化け君」は再び登場となるか!?
 例年のように作品には私が直々に般若心経を読経して差し上げますので、邪気払いとなま す。特に日ごろ信心のない方はこの機会にご参加下さい。
参加されなかった方々には何が起こっても知らんぞよ。


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メタモルフォーゼのアート情報

2015-07-08 14:50:28 | アート

「幻の支離滅裂派」が始まりました(18日まで)
20世紀初頭のアバンギャルド時代に実際に存在したという支離滅裂派を空想上で再現しました。臭いのでるもの、火、煙などの危険物以外は基本的にどんな作品でもOKということにしましたが、皆さんにはのびのびと気楽に作っていただけました。意外と健康的だったなぁ。。。。
中には「作品は異次元空間に置いてきたので作者の名前だけ」という作品もありましたが。


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メタモルフォーゼのアート情報

2015-07-01 02:44:54 | アート

メタモルフォーゼ「第4回前衛華道展」に作品が追加されました(7月4日まで)。


*7月4日(土)はPM5:00~PM9:00頃まで「ぼんくら美術の会」が開かれます。
   今回のテーマは「眼鏡」です。
*7月7日~18日は「幻の支離滅裂派」展
20世紀初頭のアバンギャルド時代、シュールリアリズムやキュービズムは言うに及ばず、ダダイズムや未来派など次々と○○派や~~主義を標榜するグループが現れたといいます。一説によると3年に1グループぐらいが現れていたとか。。。中には消えていった派閥も多く、支離滅裂派もその一つで、いつの間にか人々の脳裏から消え去り二度と復活することはなかったと言います。
凄い名前ですね!是非作品を見てみたいのですが、残念ながら作品は1点も残っていないとか・・・・。
そこでメタモルフォーゼにおいて「空想の支離滅裂派」を結成しようという趣向です(飛び入り参加OK)。

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