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メタモルフォーゼのアート情報

2011-06-20 14:47:15 | アート

       マニフェスト

現代アートと呼ばれている戦後のアートの現場では作家達はいったい何を問題とし何をテー

マとして活動してきたのでしょうか?  

コンセプチャル? 無意味? 偶然性? 匿名性? 主体の解体? こういったキーワードは

私達を混乱させてしまいがちですが、現代美術家がやってきたこととは要するに「日常」であ

ったのではないかと私は考えています。

もちろん現代美術といっても多種多様であり「日常」という一言で括れるものではありません

が、少なくとも戦後のネオダダと呼ばれる運動に同時代的シンパシーを抱き、その胎動から

生み出されてきた芸術運動に関してはそのベースに「日常」があったと考えられます。

戦後のフルクサスの活動においては「芸術と日常の垣根を取っ払った」という一つの解釈が

あります。が、これはまた「日常を芸術の高みに引き上げた」あるいは「日常こそが芸術」と言

い換えることもできるでしょう。

フルクサスだけではありません。「アンフォルメル」や「具体」「もの派」ジョン・ケージの音楽な

ど、戦後のアートシーンに変革をもたらした運動に地下水脈の如く流れていた意識とは「日

常」の再認識あるいは再発見であったと考えられます。それはまた今日のアートにも脈々と

受け継がれているでしょう。

今後メタモルフォーゼでは上記解釈による「日常」をテーマとして作品展を実施してゆきたい

たいと思います。

まず、皮切りに山下克彦氏にお願いしております。

メタモルフォーゼ企画展「日常」~山下克彦の場合~  2011年6月20日(月)~7月2日(土)

但し6月2日は搬入日です。

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