『みんなのお寺』 ブッダによる幸せの種がまかれた園

宗派を超え、国境を超え、時を超えて、仏教・ブッダの教えの真理に触れる事の出来る幸せの精舎を目指す『お寺』です

ダンマパダ(法句経)④

2008年03月21日 | お経の紹介 『ダンマパダ(法句経)』


『物事は心に基づき、心を主とし、心によってつくり出される
もしも汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う
車を引く牛の足跡に車輪が付いていくように

物事は心に基づき、心を主とし、心によってつくり出される
もしも清らかな心で話したり行ったりするならば、福楽はその人につき従う
影がその体から離れないように』 1・2
(ブッダの真理の言葉感興の言葉 中村元訳 岩波書店)

この世界の有り様がどうなっているかという見方において『唯物論』と『唯心論』があります
『唯物論』とはこの世を構成しているものが『物質』のみであるという見方です
『唯心論』とはこの世に存在しているものは全て『心』の内に有るという見方です
ブッダの死後、ブッダの教えが細分化されて広がりを見せていく中でもそのような極論的な考え方に偏っていったお坊さんたちもいました

ブッダは真理のみが定まった事柄であって、他の物には固定的な観念・概念を持たなかった人のように私は思います
『物質』に対しても『心』に対してもありのままの観察による見方が、このお経に表現されていると思います

今現在ある私の心の有りようが外界に発せられて、他人の心・物質・現象が反応し、私の心に還ってくる
今私にある苦楽・現象はすべて、私の心・行いに基づいた結果であるということなのでしょう

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