凛としてハチ公

気になることや住んでいるところのこととかのブログ

セロハンテープの構造

2017-09-12 14:46:09 | 日記

セロハンテープの素材となるセロハンは、紙と同じくパルプからできています

その製法は、パルプを二酸化ナトリウムと二硫化炭素で溶かし、薄く成形してから、硫酸などの酸で中和します。

そうして作られる透明な薄膜状のものがセロハンで、同じように作られ、最終的に繊維状にされたものがレーヨンとよばれます。

セロハンがセロハンテープになるのは、接着面に特殊なノリが塗られているからです。

ところが、特殊なノリを塗布されていながら、テープ同士はくっつきません。

それは、ツルツルしたテープの表面には剥離剤が塗られているからです。

と同時に、セロハンと接着剤の間にも、両者を接着させる薬剤が塗られています。

というわけで、セロハンテープは、特殊な接着剤とセロハン、その間の特殊な薬剤、さらに剥離剤の4層構造になっているのです。

ちなみに、セロハンテープは1930年、アメリカの3M社が、鉄道の冷蔵貨車の湿気から製品を守るためにセロハンを利用できないかと研究したことをきっかけに開発されました。

日本へは、戦後、進駐軍によって持ち込まれたそうです

なお、アメリカではスコッチテープとよばれているので、セロハンテープやセロテープといっても通じません。

コメントを投稿